「範疇」の意味と読み方とは?ヒントは「枠の中」
範疇って、なんと読むのかな??
「範疇」はね、「はんちゅう」と読むんだよ。
範疇の意味
1 《「書経」洪範の「天乃ち禹に洪範九疇を錫 (たま) う」から》同じような性質のものが含まれる範囲。カテゴリー。「コメディーの—に属する映画」「趣味の—を出ていない」
2 哲学で、あらゆる事象をそれ以上に分類できないところで包括する一般的な基本概念。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
範疇はここに注意
「疇」は1級ということもあり難しいので、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★★☆
熟語自体を聞くことはありますが、書くことが難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「範疇」の意味は、似た性質の物が含まれる範囲のことなんだね。
今まではなんとなくで読んでいたけど、こうしてみると難しい漢字になっている気が・・・。
「疇」は1級だからね、なかなかに難しいよ・・・!
「範疇」の「範」は他に「のり・いがた」とも読みます。意味は、
- 手本。きまり。「模範」など
- 区切り。枠。「範囲」など
- 鋳型。かた。「範型」
となっています。型破りという言葉もありますから、枠の中であれば基準となる普通の型、つまり手本がイメージできますよね。
「疇」は他に「うね・たぐい・疇に・むかし・疇いる・だれ」とも読みます。意味は、
- 田畑のうね。「田疇」
- 昔。「疇昔」
- 同類。「範疇」
- むくいる。
- 誰。
となっています。よく見るのは範疇ですが、他に昔や田畑の意味も持っていることが分かりましたね。
性質の似た仲間が、同じ枠や型の中にいるイメージで「範疇」と覚えておきましょう!🧐
「範」は部首の「竹」である「たけかんむり」と、「車」と「卩」になっています。
「たけかんむり」は竹の種類や、竹で作られたものに関する字に多く使われているようですよ。
「車」は、車や軸を中心として回る輪の意味がありますよね。
そして、「卩」には割り符や手形の意味があります。
ここでの「卩」は枠の象形のようで、そこから車を作るための模型、つまり手本や型を意味して「範」が成り立ったそうですよ。
「卩」という枠の中で、竹で作られた車の模型をイメージしておきましょう!
「疇」は部首である「田」に、「壽」となっています。
「田」は田んぼなどに関する字に主に使われ、「壽」は長生きや年齢、お祝いの言葉を述べる意味を持っているとのこと。
「壽」はご老人と長く続く道の象形のようで、そこから長生きという意味で成り立ったそうです。
年老いるまで生きていらっしゃるので、確かに長生きですよね。
田畑のうねは種をまいたりするために、土を何列も平行に盛り上げたところ。つまり山あり谷ありです。
長生きしていれば、そんな山あり谷ありの人生を送っていそうですよね。
そこから、田畑のうねを長生きした老人の人生に重ねて「疇」を覚えてみてはいかがでしょうか?👴
この漢字は書きにくいですが、基本的には下記のように見たことのあるパーツを組み合わせて作ることができます。
「士」と「工」の間に「フ」のようなもの、さらに下には「一」と「口」「寸」ですね。
「工」を真ん中として、上下を囲むように配置してあげると少し覚えやすいです。(「フ」で上から囲んであげる感じ)
英語だとカテゴリー。分かれていた方が、区別もつきやすいよね。
この言葉、どう使う?
- 僕は、アクションの範疇に属する映画が大好きなんだ。
- 今のままでは、趣味の範疇を出ることはないだろう。
- 君の持ってきてくれたアイディアは、私たちの部門の範疇に入っているのかな。
「範疇」の類語
似た種類の物が入っている範囲、という意味の言葉が似ていますね。
- 部類・・・仲間。種類によって分けられたグループ。
- 種目・・・種類によって分けられた、1つ1つの項目。
- 部門・・・全体をいくつかの範囲に分けたうちの1つ。
同じようなものが固まるように、分けているんだね。
そうした方が、物事を考えやすくなるからね。
ちなみに、この記事は2字熟語の範疇としているよ。
まとめ
「範疇」は、似た性質の物が含まれる範囲のことなんですね。
似た仲間が、同じ枠や型の中にいるイメージで覚えておきましょう!
「範」は部首の「竹」である「たけかんむり」に、「車」と「卩」です。
「たけかんむり」は竹の種類など、竹で作られたものに関する字に主に使われますよ。
「車」は、車や軸を中心として回る輪の意味が。「卩」は割り符や手形の意味を持っています。
ここでの「卩」は枠の象形で、そこから車を作るための模型、手本や型を意味して成り立ったそうですよ。
「卩」という枠の中で、竹で作られた車の模型をイメージできそうですよね。
「疇」は部首の「田」に、「壽」です。
「田」は田んぼなどに関し、「壽」は長生きや年齢、お祝いの言葉を述べる意味があります。
「壽」は老人と長く続く道の象形で、そこから長生きという意味で成り立ったとのこと。
老いるまで生きていらっしゃるので、長生きしていますよね。
田畑のうねは種をまくため、土を何列も平行に盛り上げたところ。そうすると、山も谷もあります。
長生きであれば、そんな山あり谷ありの人生を送っていてもおかしくありません。
そこから、田畑のうねを長生きした老人の人生に重ねて覚えてみてはいかがでしょうか?👴
漢字は書きにくいですが、見たことのあるパーツを組み合わせて作ることができますよね。
「士」と「工」の間に「フ」のような字を、下には「一」と「口」「寸」です。
「工」が真ん中で、上下を囲むように配置しましょう。(「工」を「フ」で上から囲んであげる感じ)
漢字が難しいですが、頑張って覚えておきたい熟語ですね!