「不埒」の意味と読み方とは?ヒントは「道理を外れる」
不埒って、なんと読むのかな??
「不埒」はね、「ふらち」と読むんだよ。
不埒の意味
[名・形動]
1 道理にはずれていて、けしからぬこと。また、そのさま。ふとどき。「—極まる振る舞い」「—なやつ」
2 要領を得ないこと。埒のあかないこと。また、そのさま。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
不埒はここに注意
「埒」の書き方に、少しだけ注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きはそこまで難しく無いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「不埒」の意味は、けしからぬことや要領を得ないことなんだね。
けしからぬ!ってどういった意味なんだっけ?
道理を外れていて、良くないという意味で使われているよ!
「不埒」の「不」は他に「ぶ・~ず」とも読みます。意味は、
- 否定をあらわす。~しない。「不満」など
- よくない。「不調」など
となっています。実は、この漢字の2画目までがカタカナの「フ」に、そして草書体がひらがなの「ふ」になったそうです!🧐
「埒」は他に「らつ・埒い」とも読みます。意味は、
- 仕切り。囲い。限界。「埒外」など
- 範囲。けじめ。「放埒」など
となっています。どうやら、何かで囲われているようですね。
せっかく用意された仕切りを越えて、道理から外れるように良く無い方向へ進んでしまったイメージで「不埒」を覚えてみてはいかがでしょうか?
また、せっかく範囲内にまとまっていたのに、その囲いが無くなってしまい要領を得なくなってしまったイメージでも覚えることができますね!🧐
「不」は花のめしべの子房の象形から成り立った、と言われています。ちなみに、部首は上の「一」となっていますよ。
「埒」は部首である「土」と、「寽」になっています。
場合によってはこの「寽」の表示がおかしくなっているかも知れませんが、こちらの漢字にはつまみ取る意味がありますよ。
この「寽」の上部分は、「爪」となっています。
「寸」には短い意味もあるので、仕切りの中からちょっとしたものをつまみ取るイメージで覚えることができますね!🤏
「土」が付いているので、きっと少量の土をつまんでいるのでしょう。限界を迎えないように注意ですね。
良い意味では使われていないことが分かるね!
この言葉、どう使う?
- もしかして、不埒なことを企んでいたのではありませんか?
- このような不埒なふるまい、断じて許せません。
- 先ほどの不埒な奴など、私は認めない。
「不埒」の類語
けしからないこと、要領を得ないことという意味の言葉が似ていますね。
- 不義・・・人として道を外れること。
- 慮外・・・無礼なこと。思いがけないこと。
- 不始末・・・他人に迷惑がかかるような行いをすること。後始末の仕方が悪いこと。
「不埒」の対義語
「不埒」は道理に外れていることなのに対して、こちらは道理から外れていないことになります。
- 分別・・・道理をわきまえていること。物事の善悪などを良く考えること。
「不埒」の熟語・ことわざ・慣用句
- 不埒千万・・・とてもけしからぬこと。非常に道理から外れていること。
ただ範囲外に出ただけではなくて、よく無い方向に行ってしまったんだね。
そうだね、人として行うべき正しい道から外れてしまっているようだから。
まとめ
「不埒」は、けしからぬことや要領を得ないということなんですね。
用意された仕切りを越え、道理から外れるかのように悪い方向へ進んでしまったイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?
範囲内に纏まっていたのに、囲いが無くなり要領を得なくなってしまったイメージでも覚えることが可能ですね。
「不」は花のめしべの子房の象形から成り立ったそうで、部首は上の「一」となっています。
「埒」は部首である「土」と「寽」で、「寽」はつまみ取る意味を持っていますよ。
「寽」の上は、「爪」となっていますね。
「寸」は短い意味も持つため、仕切りの中からちょっとしたものをつまみ取るイメージで覚えておきましょう。🤏
「土」が付くため、少量の土をつまんでいるのかも知れませんね。