「坐視」の意味と読み方とは?ヒントは「見るだけ」
坐視って、なんと読むのかな??
「坐視」はね、「ざし」と読むんだよ。
坐視の意味
[名](スル)黙って見ているだけで、手出しをしないこと。「—するに忍びない」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
坐視はここに注意
「坐」は訓読みがいろいろあるので、間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
書くことは難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「坐視」の意味は、ただ黙って見ているだけで、手を出さないことなんだね。
いったい、なぜ何もしないままなんだろう・・・。
「坐」は「座」が書きかえ字となっているんだ。つまり・・・。
「坐視」の「坐」は他に「坐る・坐ら・坐に・坐す・坐す・坐す」とも読みます。意味は、
- すわる。ひざまずく。「坐禅」など
- いながら。何もしないで。「坐視」
- そぞろに。なんとなく。「坐見」
- かかわる。まきぞえ。「連坐」
- おわす。まします。「いる」などの尊敬語。
となっています。どうやら、座っているみたいですね。
「視」は他に「視る」とも読みますよね。意味は、
- じっと見る。「虎視」など
- ~とみなす。~のように扱う。「軽視」など
- 見る力。「乱視」など
となっています。単純に、見るだけでは無さそうですね。👀
座ってその場から動かないように、何もせずただじっと見ているだけのイメージで「坐視」と覚えておきましょう!👀
「坐」は部首である「土」に、「从」となっています。
部首の「土」は、地面などの土に関係する字に主に使われていますね。
「从」は、従うなどの意味を持っています。
「人」が2人いるようにも見えますよね。
向かい合っている2人が、土にヒザをつけて座っている意味で「坐」が成り立ったと言われています。
「視」は「しめすへん」に、「見」となっていますね。
この漢字の場合、部首は「見」の方となっているようです。
実際の成り立ちとは少し違いますが、「しめすへん」は神さまや祭事に関する漢字に使われているので「神さまを見るのだから集中して視る・・・!👀」
として、じーっと見るという意味を持つ「視」を覚えてはいかがでしょうか。😆
「坐」に、何もしないという意味があったんだね!
この言葉、どう使う?
- 坐視するに忍びない。
- あの計画を知ったからには、坐視しているわけにはいかない。
- 大きな騒ぎの中、彼はただ坐視していた。
「坐視」の類語
何もせず見ているだけ、という意味の言葉が似ていますね。
- 傍観・・・手を出さずに、そばで見ていること。
- 黙視・・・黙って見ていること。
- 静観・・・静かに見守ること。また、物事の本質を見極めること。
「坐視」の対義語
「坐視」は何もせず見ているだけのことなのに対して、こちらは何かをすることになります。
- 関与・・・ある物事に関わること。
- 介入・・・争いなどの間に入り、干渉すること。
同じ読み方の熟語👀
- 座視・・・坐視と同じ。
「坐視」の熟語・ことわざ・慣用句
- 坐視不救・・・他人が災難にあっていても、座ったまま見ているだけで何もしないこと。
いるのに、何もしてくれないんだ・・・。
座っているなら、すぐには動けないだろうからね。
まとめ
「坐視」はただ黙って見ているだけで、手を出さないことなんですね。
座ったままでそこから動かないように、何もせずただじっと見ているだけのイメージで覚えておきましょう!👀
「坐」は部首の「土」に、「从」です。
部首の「土」は、地面などの土に関係する字に使われますね。
「从」は従うなどの意味があり、「人」が2人いるようにも見えます。
向かい合う2人が、土にヒザをつけて座っている意味で成り立ったとのこと。
「視」は「しめすへん」に、「見」です。
この漢字の部首は、「見」の方となっていますよ。
実際の成り立ちとは少し違いますが、「しめすへん」は神や祭事に関する漢字に使われているため、「神を見るのだから集中して視る!👀」
というイメージで、じっと見るという意味で覚えてみるのもアリですね。