「平衡」の意味と読み方とは?ヒントは「安定」
平衡って、なんと読むのかな??
「平衡」はね、「へいこう」と読むんだよ。
平衡の意味
[名](スル)《「衡」は、はかりのさお》
1 物のつりあいがとれていること。均衡。「からだの—を失う」
2 つりあいがとれて物事が安定した状態にあること。「精神の—を保つ」
3 物体または物質に変化を起こす原因がありながら、それらの効果が相殺し、一定を保っている状態。力学的平衡・熱平衡など。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
平衡はここに注意
「衡」と「衝」を間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み方を間違える可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「平衡」の意味は、つり合いがとれていて、安定していることなんだね。
力学的平衡・・・ともあるみたいだけど?
相殺し合って、つり合っていると覚えておこう。
「平衡」の「平」は他に「びょう・ひょう・平ら・ひら」とも読みます。意味は、
- たいら。「平坦」など
- たいらにする。しずめる。「平定」など
- かたよりが無い。「公平」など
- おだやか。「平和」など
- ふつう。ふだん。「平凡」など
- 漢字の四声のひとつ。「平字」など
- 平方。「平米」など
- 四姓のひとつ。「平家」など
となっています。平らである他に、普通という意味もありますよね。
「衡」は他に「はかり・衡る・くびき」とも読みます。意味は、
- はかり。はかりのさお。「度量衡」など
- たいら。つりあい。「均衡」など
- はかる。物の重さをはかる。「銓衡」など
- 横。「連衡」
となっています。何かをはかる以外に、横の意味もあるようですね。
どちらかに偏らないように、平らにしてつり合わせてあげるイメージで「平衡」と覚えておきましょう!
「平」は部首である「干」の間に、点々が入っていますね。
成り立ちの説はいくつかあるようですが、小学校で習いますし、書くことも難しくありません。
「衡」の部首は「行」となっており、「行」は道路や歩行などに関する字に主に使われていますよね。
間に入っているものは「衝」と違うため、注意が必要です!
「角」の下部分を、「大」に変えてあげましょう。
読み方の中にある「くびき」というのは、牛などに結びつける木製の器具のことです。
牛がふらふらして「角」が当たらないように、木製の器具をつけて平らに保ってあげるイメージも面白そうですね。🧐
平行な状態を保とう!
この言葉、どう使う?
- からだの平衡を失いかけていた。
- 精神の平衡を保つために、まずは瞑想から始めよう。
- 平衡を維持するのは、なかなか大変だった。
「平衡」の類語
つり合いがとれている、という意味の言葉が似ていますね。
- 均整・・・全体的に、つり合いがとれて整っていること。
- 権衡・・・つりあい。はかり。
- 均衡・・・2つ、またはそれ以上のもので、力や重さなどのつり合いがとれていること。
「平衡」の対義語
「平衡」はつり合いがとれていることなのに対して、こちらはつり合いがとれていないことになります。
- 不均衡・・・つりあいがとれていないこと。
同じ読み方の熟語👀
- 平行・・・平面と平面などが、どこまでいっても交わらないこと。
- 閉口・・・手に負えないため困ること。言葉につまること。口を閉じ、ものを言わないこと。
- 閉講・・・講習などが終わること。
- 閉校・・・少しの間学校の授業を休止すること。また、学校の経営をやめること。
- 並行・・・並んで進むこと。2つ以上のことが同時に行われること。
- 併行・・・上と同じ。
- 兵甲・・・兵器。兵士。戦争。
「平衡」の熟語・ことわざ・慣用句
- 平衡感覚・・・からだのバランスを保とうとする感覚のこと。
どちらかに偏ってしまったら、具体的にどうなるんだろう。
精神面で言うなら、偏った場合平常心が保てなくなってしまうかも知れないね。
まとめ
「平衡」は、つり合いがとれていて、安定しているということなんですね。
どちらか一方にだけ偏らないように、平らにしてつり合わせてあげるイメージで覚えておきましょう!
「平」は部首の「干」の間に、点々があります。
成り立ちの説はいくつかありますが、カンタンに書けますね!
「衡」の部首は「行」で、「行」は道路や歩行などに関する字に主に使われます。
間にあるものは「衝」とは別物なので、注意が必要ですよ。
「角」の下部分を、「大」に変えます。
読み方にある「くびき」は、牛や馬などに結びつける木製の器具のことみたいですね。
牛がフラフラして「角」が当たらないよう、木製の器具をつけて平らに保ってあげるイメージも良さそうです。