「扇動」の意味と読み方とは?ヒントは「あおる」
扇動って、なんと読むのかな??
「扇動」はね、「せんどう」と読むんだよ。
扇動の意味
[名](スル)気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。アジテーション。「大衆を—する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
扇動はここに注意
「扇」の部首に注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがそこまで難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「扇動」の意味は、ある行動を起こさせるために、気持ちをあおって誘導することなんだね。
「扇」であおぐだけで、そんなに効果が出るものなのかな。
もちろん、技術は必要だろうね。
「扇動」の「扇」は他に「おうぎ・扇ぐ・扇てる」とも読みます。意味は、
- おうぎ。うちわ。「扇子」など
- あおる。風を起こす。「扇風機」
- あおる。おだてる。「扇動」など
となっています。風を起こして、人をそそのかしているのかも・・・。
「動」は他に「とう・動く・動もすれば」とも読みます。意味は、
- うごく。「動揺」など
- 動きを起こす。「動機」など
- 乱す。さわぐ。「騒動」など
- おどろく。ショックを受ける。「衝動」など
- ふるまい。「挙動」など
- ややもすれば。
となっています。「ややもすれば」というのは、ある状況になりやすいさまの意味があるようです。
団扇であおぐようにして相手をおだてて気持ちを昂らせ、何かしらの行動を起こすように誘導しているイメージで「扇動」と覚えておきましょう!
「扇」は部首である「戸」に、「羽」となっています。
部首の「戸」は、扉や住居などに関する字に主に使われますね。
「羽」は羽の他に、助けとなるものなどの意味もあります。
広げた羽や、開閉する扉のようにたいらな面が動いてあおぐことから「扇」が成り立ったと言われていますよ。
「動」は部首である「力」に、「重」となっています。
部首の「力」は、力があることや力を使った動作などをあらわす字に主に使われますね。
「重」は重さ、おごそか、はなはだしい、大切、おそれる、繰り返すなどの意味を持っています。
人が重い袋を動かすことを意味して、「動」が成り立ったと言われていますよ。🏋️♀️
あおられたら気持ちが昂ってしまうのも、仕方ないことかも知れないね。
この言葉、どう使う?
- 彼らを扇動する奴の狙いが、いまだに分からない。
- 彼は扇動家の一人だ。
- 反乱を起こした者たちは、扇動されていたようだ。
「扇動」の類語
相手に刺激を与えて行動を起こさせる、という意味の言葉が似ていますね。
- 挑発・・・相手を刺激して、事件などを引き起こしたり好奇心などをかき立てるようにしむけること。
- アジテーション・・・演説などにより人々の気持ちをあおり、行動を起こすようにしむけること。
「扇動」の対義語
「扇動」は気持ちをあおり行動させることなのに対して、こちらは行動を止めさせることになります。
- 諫止・・・いさめて、思いとどまらせること。
- 抑止・・・抑えつけて、活動などを止めさせること。
- 阻止・・・くいとめること。
同じ読み方の熟語👀
- 顫動・・・小刻みに震えて動くこと。
- 船頭・・・和船の船長。水手の長。
- 煽動・・・扇動と同じ。
- 先導・・・先に立ち、導くこと。
- 仙道・・・仙人の道術や、不老不死にいたる道。
- 山道・・・内陸部を通る道のこと。
- 羨道・・・横穴式石室で、玄室に通じる道のこと。
「扇動」の熟語・ことわざ・慣用句
- 教唆扇動・・・そそのかして人をたきつけ、行動させるようにすること。主に悪い意味で使われる。
よく考えて発言しないとダメだよね・・・。
そうだね、人に行動を起こさせる、ということはカンタンではないはずだよ。
まとめ
「扇動」はある行動を起こさせるために、気持ちをあおって誘導することなんですね。
団扇であおぐように相手をおだてて気持ちを昂らせ、行動を起こすように誘導するイメージで覚えておきましょう!
「扇」は部首の「戸」に、「羽」です。
部首の「戸」は、扉や住居などに関する字に主に使われるとのこと。
「羽」は羽の他に、助けとなるものなどの意味を持ちますね。
広げた羽や、開閉する扉のようにたいらな面が動いてあおぐことから成り立ったと言われています。
「動」は部首の「力」に、「重」です。
部首の「力」は、力があることなどをあらわす字に主に使われますね。
「重」は重さ、おごそか、はなはだしい、大切、おそれる、繰り返すなどのいろんな意味を持ちます。
人が重い袋を動かすことを意味して成り立ったみたいですよ。🏋️♀️