「便宜」の意味と読み方とは?ヒントは「好都合」
便宜って、なんと読むのかな??
「便宜」はね、「べんぎ」と読むんだよ。
便宜の意味
1 ある目的や必要なものにとって好都合なこと。便利がよいこと。「資金調達の—を得る」
2 特別なはからい。そのときに適したやり方。「—をはかる」「—上、代行を置く」
3 音信。たより。
「娘方より便りあらず、其方の方へは—ありしや」〈浮・曲三味線・六〉
出典 デジタル大辞泉(小学館)
便宜はここに注意
「便」の読み間違いに、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタンな方なため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「便宜」の意味は、好都合なこと、適したやり方、音信のことなんだね。
便宜をはかる、というのは聞いたことがあったけど、他にも使い方があったんだ・・・。
そうみたい。下でよく見てみよう!
「便宜」の「便」は他に「びん・便り・よすが・いばり・便う・便ち」とも読みます。意味は、
- たより。手紙。「便箋」など
- 都合がいい。「便利」など
- くつろぐ。「便殿」など
- 大小便。「便通」など
- 口がうまい。へつらう。「便佞」など
- すなわち。
となっています。いろいろ使える、便利な漢字ですね。
「宜」は他に「宜しい・宜い・むべ」とも読みます。意味は、
- 都合が良い。「適宜」など
- 当然だ。
- ~するのが良い。
となっています。宜しく、と使うことは非常に多いですよね。✋
どちらも共通する意味を持っているので、とても都合が良い方向に事を運べるイメージで「便宜」を覚えておきましょう!
口がうまいので、便宜もはかれそうですね。
「便」は部首である「にんべん」に、「更」となっています。
部首の「にんべん」は、人の状態や性質に関することに主に使われますよね。
「更」は新しいものにする、たがいに、通り過ぎるなどの意味を持ちます。
「便」の右側は、台座で上から圧力を加えて平らにするさまで、そこから人の都合のいいように変えることを意味したという話がありますよ。
くつろぐにも平らな方が良いですし、都合の良い漢字です。🧐
「宜」は「うかんむり」に、「且」となっていますね。
「うかんむり」は屋根やそれにおおわれた家を意味しており、「且」は物事が同時に進行する意味や、今にも○○しようとするという意味も持っています。
○○且つ、とも言いますよね。
そこから、同時に進行しても支障が出ないような都合が良い事を、家の中で行っているイメージで「宜」と覚えてみましょう!💪
仕事でも使える熟語だね!
この言葉、どう使う?
- 資金調達の便宜を得る。
- 便宜をはかってくれた。
- この区別は、便宜的なものである。
「便宜」の類語
都合が良い、という意味の言葉が似ていますね。
- 好都合・・・条件などにかなっていて、都合がいいこと。
- 便利・・・あることをするのに、役に立つこと。
「便宜」の対義語
「便宜」は都合がいいことなのに対して、こちらは都合が悪いことになります。
- 不都合・・・都合の悪いこと。けしからぬこと。まずしいこと。
- 不便・・・便利ではないこと。
「便宜」の熟語・ことわざ・慣用句
- 便宜主義・・・根本的な処置を考えず、その時の都合により物事を処理する態度のこと。
- 便宜図法・・・方位図法、円錐図法、円筒図法であらわれる距離・面積・角・形などが、目的に応じて正しく表現できるように変形した図法のこと。
- 便宜置籍船・・・船主が船籍を、税金や船員の資格・労働条件などの面で有利な外国に登録している船のこと。
- 便宜的・・・その場の都合の良いように、とりあえず物事を処理するさま。
良い感じに使えそうな熟語・・・。
便宜的など、とりあえず処理するさまの意味でもあるから、使い方には気をつけた方が良いかも知れないよ。
まとめ
「便宜」は好都合なこと、適したやり方、音信のことなんですね。
共通する意味があるので、とても都合が良い方向に事を運べるイメージで覚えておきましょう!
口がうまいので、便宜もはかれそうですよね。
「便」は部首の「にんべん」に、「更」です。
部首の「にんべん」は、人の状態などに関することに主に使われますよね。
「更」は、新しいものにするなどの意味を持ちます。
「便」の右側は、台座で上から圧力を加えて平らにするさまとのこと。
そこから、人の都合のいいように変えることを意味したという話があります。
くつろぐにも平らな方が良いですからね、都合の良い漢字かも知れません。🧐
「宜」の「うかんむり」は屋根やそれにおおわれた家を、「且」は物事が同時に進行する意味も持っています。
そこから、同時進行でも支障が出ず、都合が良い事を家の中で行っているイメージで覚えてみましょう!💪