「濫觴」の意味と読み方とは?ヒントは「起源」
濫觴って、なんと読むのかな??
「濫觴」はね、「らんしょう」と読むんだよ。
濫觴の意味
《揚子江のような大河も源は觴 (さかずき) を濫 (うか) べるほどの細流にすぎないという「荀子」子道にみえる孔子の言葉から》物事の起こり。始まり。起源。「私 (わたくし) 小説の—と目される作品」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
濫觴はここに注意
「觴」は1級の漢字となっており難しいため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★★☆
読み書きが難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「濫觴」の意味は、物事の始まりのことなんだね。
「濫」は、溢れるってイメージがあったんだけど・・・。
浮かべる、という意味もあるんだよね。
「濫觴」の「濫」は他に「濫れる・濫かべる」とも読みます。意味は、
- 水があふれる。「氾濫」
- みだりに。「濫獲」など
- うかべる。「濫觴」
となっています。あふれる、という意味がありますね!
「觴」は他に「さかずき」とも読みます。意味は、
- さかずき。「觴詠」など
- さかずきに酒を注ぐ。人に酒をすすめる。
となっています。さかずきは、お酒を飲むのに使う小さな器のことですよね。
大河も、元は觴を濫べるほどの流れに過ぎないということから、物事の始まりをイメージして「濫觴」を覚えておきましょう!
源は、小さなところから始まっているんですね。
「濫」の部首は「さんずい」で、右側の「監」は「監獄」などの牢屋や、「監視」などの見張るといった意味がありますよね。
「觴」の部首は「角」で、ツノの状態やツノで作ったものなどに関する字に主に使われるとのこと。
右側は、「傷」でも見ることがありますね。
傷を負わせて奪い取ったツノを使って酒を注ぐための器を作り、この器に勝利の美酒を注いで飲むイメージで「觴」を覚えてみても良いかも知れません。🍶
「觴」を覚えるのが、少し大変かも知れないね。
この言葉、どう使う?
- 音楽などの濫觴が、詳しく記載されている。
- 彼の作品は、近代小説の濫觴となっている。
- あの時代こそ、濫觴期と言える。
「濫觴」の類語
物事の始まり、という意味の言葉が似ていますね。
- 起首・・・物事の起こり。
- 開闢・・・世界の始まりの時。また、荒れ地などが切り開かれること。
- 源流・・・水源。起源。
同じ読み方の熟語👀
- 乱鐘・・・続けざまに打つ、鐘の音のこと。
- 卵生・・・仏語。卵から生まれるもの。
- 蘭省・・・ 中国の尚書省・御史台の異称など。
「濫觴」の熟語・ことわざ・慣用句
- 嚆矢濫觴・・・物事の始まり。
2つの漢字そのものが、起源を意味しているわけではないんだね。
そうだね、この漢字を組み合わせてどういう状態になっているのか、イメージできるかが大事なポイントだと思う。
まとめ
「濫觴」は、物事の始まりのことなんですね。
大河も、元は觴を濫べるほどの流れに過ぎないということから、物事の始まりと言われているみたいです。
源は、小さなところから始まるんですね。
「濫」の部首は「さんずい」。
そして右側の「監」は、「監獄」や「監視」などの見張るといった意味がありますよね。
「觴」の部首は「角」で、ツノの状態などに関する字に主に使われます。
右側は、「傷」にもあるパーツが見られますね。
傷を負わせて取ったツノを使いさかずきを作り、この器に勝利の美酒を注いで飲むイメージで覚えても良いかも知れません。🍶