「滅多」の意味と読み方とは?ヒントは「当て字」
滅多って、なんと読むのかな??
「滅多」はね、「めった」と読むんだよ。
滅多の意味
[形動][文][ナリ]《「めた」と同語源。「滅多」は当て字》
1 思慮の浅いさま。軽率であるさま。「―なことを言って怒らせてはまずい」
2 ごく当たり前であるさま。並大抵。「―なことでは驚かない」
3 度を越しているさま。むやみ。
4 (多く「めったに」の形で、あとに打消しの語を伴って)まれにしかしないさま。まれにしか起こらないさま。「―に外出しない」「―に姿を見せない」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
滅多はここに注意
一見カンタンに見えますが、「めつ」ではなく「めっ」なので念のため注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
聞く機会は多いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「滅多」の意味は、たまにしか起こらないことなんだね。
でも、他にも書いてあるよ?
そうだね、他にもあるんだ!それも一緒にみていこうね。
「滅多」の「滅」は他に「めつ・べつ・ほろぶ」とも読みます。意味は、
- なくなる、ほろびる。「滅亡」など
- 明かりが消える。「明滅」など
- 高僧の死。「入滅」など
となっています。少し怖いですね・・・!多くの方がご存じなのは、滅亡や明滅などで使われているものではないでしょうか?
「多」は他に「多い」と読みますよね。意味は、
- たくさんある。多い。「多様」など
- 深い感謝。「多謝」
となっています。ほとんどの場合は「多い」という意味で使っていますね。
当て字、とは言っても漢字は「滅多」となっているので、何とかこれとイメージを関連付けて覚えましょう!
1 思慮の浅いさま。軽率であるさま。
この時は、「深く多く考えていたのに」忘れてしまい「なくなる」
2 ごく当たり前であるさま。並大抵。「―なことでは驚かない」
この時は、「多い」ので珍しく「なくなる」
3 度を越しているさま。むやみ。
この時は、「ほろびる」ほど「多い」
4 まれにしかしないさま。まれにしか起こらないさま。
この時は、「多く」「ない」
として、それぞれイメージして覚えるのはいかがでしょうか?
「滅」は覚えにくいかも知れません。これは「さんずい」に「烕」を書くのですが、この「烕」の中には一本線の下に火が書いてありますね。
「滅」には明かりが消える、という意味もあります。
つまり火🔥が消える、ということでもありますよね?ここで火が関係してきました。「戊」の中に、一本線と火を書いてあげましょう。😀
「さんずい」があるので、もしかしたら水がかかって火が滅んでしまうのかも・・・?🧐
「多」は「半月」もあらわしています。2つもあるので、複数あるとして「多い」と覚えましょう!
当て字はどうやって覚えようか、いつも悩むね。
この言葉、どう使う?
- 滅多なことを言って怒らせてしまってはまずい、言葉には気をつけないと・・・!
- 滅多なことでは驚かないよ、慣れているんでね・・・。
- あのキャラ、滅多に現れないらしいけど一体どのくらいの確率なんだろうか・・・?
「滅多」の類語
軽率や、あまり起こらない。という意味の言葉も似ていますね。
- 浅はか・・・考えがたりないこと。
- まれ・・・とても少ない、珍しいこと。
- 希有・・・とても珍しいこと。
「滅多」の対義語
「滅多」はたまにしか起こらないことなのに対して、こちらはよく起こることになります。
- 度々・・・何度も行われるさま。
「滅多」の熟語・ことわざ・慣用句
- 滅多打ち・・・むやみやたらに打つこと。
- 滅多切り・・・むやみやたらに切ること。
- 滅多無性・・・下の滅多矢鱈と同じ。
- 滅多矢鱈・・・とにかく手当たり次第にすること。
実はぼく、滅多に勉強しないんだよね~。
滅多なことを言うもんじゃないよ?(ちゃんと見てないと・・・)
まとめ
「滅多」はいろんな場面で使える言葉なんですね。
「滅」には明かりが消えるという意味もあります。つまり火が消える、ということでもあります。「戊」の中に、一本線とここで出てきた火を書いてあげましょう。😀
「さんずい」があるので、水がかかって火が滅んでしまうイメージも出来ますね。🧐
「多」は「半月」もあらわしているようなので、これが複数あるとして「多い」と覚えましょう!
今までは「滅多にない」という使い方だけ、していたのではないでしょうか?
今後は、他の意味でも使ってみましょう!でも、滅多なことは言わないようにしましょう。😅