「沽券」の意味と読み方とは？ヒントは「価値」

2022年3月30日2024年11月19日

沽券こけんの意味

１ 土地・山林・家屋などの売り渡しの証文。沽却状。沽券状。

２ 人の値うち。体面。品位。

３ 売値。

出典　デジタル大辞泉（小学館）

沽券こけんはここに注意

古くは土地の価値などを表す契約書でしたが、現在では上に記したように「人の値うち、品位」という意味でも使われるようになってきています。

言葉の難しさ・・・★★☆☆☆

「沽こ」の意味を覚えてしまえば、問題ないため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

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「沽券こけん」の「沽こ」は他に「沽うる・沽かう」と読みます。意味は、

• 売り買いをすること。「沽酒こしゅ」
• ねうち。

となっています。売り買いをするからか、「うる」と「かう」とも読めるようですね！

「券けん」は他に「てがた・わりふ」と読みます。意味は、

• てがたなど、約束したことの印としての札。または、切手などのこと。

となっています。こちらに関してはそのままですが、乗車券や割引券などの紙ですね。

売買の紙、値打ちの記載がある券をイメージしてください、それを「沽券こけん」と覚えましょう！

これは、土地の価値などを表す契約書などに使用されていました。

それが、現在では土地の価値などから「人の価値、品位」としても使われるようになってきたのですね。

「沽こ」が値打ちだとすると、「券けん」はその人自身を指しているイメージで覚えましょう！

「沽こ」は部首である「さんずい」と「古」を書くだけなので、カンタンです。

「券けん」もカンタンではありますが、こちらの「拳けん」とは違い、部首には「刀」が使われていますよ。

間違えないようにしたいですね。😄

どうやら種をまく象形と両手の象形となっているそうで、ここに「刀」を入れて、刀で木片に刻んだものを２つに割り、２人がそれぞれをひもで巻き、後日証拠しょうこに使うことから成り立ったと言われていますよ。

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この言葉、どう使う？

• そんなことになったら、わが社の沽券こけんに関わる・・・！
• 何としてでも沽券こけんを守る！
• もしあいつに頭を下げる、なんてことになったら沽券こけんに関わるな。

「沽券こけん」の類語

プライドといえば、意味がすっと入りやすそうですね。

• プライド・・・誇ほこり。
• 矜持きょうじ・・・自負じふ。またはプライド。
• 品位・・・気高さ、上品さ。

同じ読み方の熟語👀

• 古検こけん・・・太閤検地たいこうけんちのこと。
• 古賢こけん・・・昔の賢人のこと。
• 孤剣こけん・・・１本の剣以外、何の武器も持たないこと。
• 古硯こけん・・・古い、長い年月がたった硯すずりのこと。

「沽券こけん」の熟語・ことわざ・慣用句

• 沽券こけんにかかわる・・・何かをしたことで、自分にとって良くない、立場を下げるような状態をつくってしまうこと。

まとめ

「沽券こけん」は、その人の価値や品格をあらわす言葉なんですね。

売買のための紙や、値打ちが書いてある券をイメージして覚えておきましょう！

どうやら、土地の価値などを書く契約書などに使用されていたそうです。

それが、今では人の価値や品位としても使われるようになったんですね。

「沽こ」が値打ちなので、「券けん」はその人自身を意味していると覚えてみましょう。

「沽こ」は部首の「さんずい」と、「古」を書きます。

「券けん」の部首には「刀」が使われていますので、他の似た漢字と間違えないように注意しましょう。

種をまく象形と両手の象形となっており、刀で木片に刻んだものを２つに割り、２人がそれぞれをひもで巻いて後日証拠しょうこに使うことから成り立ったとのことです。

「沽券こけん」は昔と今では、使い方が変化しているようですね。

沽券こけんに関わる、という言葉はこれからもテレビや小説で見聞きすることがきっとあると思います。

その時にスッと話に入っていくためにも、忘れないようにしておきたいですね。😀

「プライドが傷つく」ことと同じような意味ですし、沽券こけん＝プライド、で覚えてしまうのが一番楽だと思いますが、あなたはどうでしょうか？