「胡乱」の意味と読み方とは?ヒントは「でたらめ」
胡乱って、なんと読むのかな??
「胡乱」はね、「うろん」と読むんだよ。
胡乱の意味
[名・形動]《唐音》
1 正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。「―な者がうろついている」
2 確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。
3 乱雑であること。また、そのさま。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
胡乱はここに注意
「乱」の読み方に注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
あまり聞かないうえに、読み間違えてしまう可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「胡乱」の意味は、疑わしいこと、乱雑であることなんだね。
何だかうさんくさい言葉なんだねぇ。
そうだね。どんなものか、覚えておこう!
「胡乱」の「胡」は他に「こ・ご・胡・胡・胡り・胡き・胡ぞ・胡んぞ」とも読みます。多いですね、意味は
- 古代中国で、北方または西方に住む異民族。えびす。「胡人」
- 疑わしい。いいかげん。「胡乱」など
- 長生き。
- 疑問や反語を示す助字。
- 外国でつくられた。「胡椒」など
となっています。疑わしい、という意味を持っているのが分かりましたね。
また、「胡」はでたらめを意味しており、胡が中国を乱したとき、住民があわてふためいて逃れたところからという説もあるようですよ。
「乱」は他に「らん・ろん・乱れる」とも読みますよね。意味は、
- みだす。みだれる。「乱雑」など
- 戦争。「戦乱」など
- むやみに。みだりに。「乱獲」など
となっています。こちらには乱れるという意味があります、カンタンなのですでに覚えている文字ですね。😄
また、この「乱」は「爛」に置きかえて「くずれる」という意味で「腐乱」にも使われます。
疑わしいという意味も持つ「胡」と乱雑であるという「乱」を合わせて、本当のことかどうか分からず乱してくるとして「胡乱」と覚えてはいかがでしょうか?
「胡」は「古」と「月」が並ぶだけのカンタンな漢字ですが、この「古」はぼんやりとした様子をあらわしており、「月」は切り取られた肉の象形で「肉なのか何なのか、ぼんやりとしてて分からない」として「胡」が成り立ったと言われています。
ただ少し覚えにくいので、もっとストレートに「ぼんやりとした古い人が月を見ている」とイメージして覚えてみてもいいのではないでしょうか。🙄
書くのがカンタンなだけに、「乱」の読み方を間違えないようにしたいね。
この言葉、どう使う?
- 学校のまわりに、胡乱なものがうろついているようだ。通報しよう!
- 部下がウソみたいで信じられない話ばかりしてくる・・・、胡乱な奴だな。
- 大丈夫?昨日は胡乱げだったから。
「胡乱」の類語
疑わしいという意味の言葉が似ていますね。
- 訝しい・・・不明なので疑わしく思う。おぼつかない。
- 曖昧・・・はっきりしない。あやしい。
- 胡散臭い・・・なんとなくあやしく、疑わしい。
「胡乱」の対義語
「胡乱」は本当かどうか疑わしい、乱雑なことなのに対して、こちらは明らかであることになります。
- 明白・・・疑う余地もないくらい明らかなこと。
- 正確・・・正しくて間違いがない、確かなこと。
- 明瞭・・・それが何か、はっきりとしていること。
「胡乱」の熟語・ことわざ・慣用句
- 胡乱座・・・禅宗の法会で、僧が上下によらずに勝手に着席すること。
- 胡乱者・・・疑わしい人。
- 胡乱の沙汰・・・疑わしいうわさ。
変な人に思われないようにしないと!
見た目だけでは判断できないけど・・・なんとも言えないよね。
まとめ
「胡乱」は疑わしいこと、乱雑であるということですね。
疑わしいという意味も持つ「胡」と、乱雑であるという「乱」で、本当のことか分からない事でこちらを乱してくるイメージで覚えておきましょう。
「胡」は「古」と「月」ですが、ここでの「古」はぼんやりとした様子をあらわしています。
「月」は切り取られた肉の象形で、「肉か何かか、ぼんやりとしていて分からない」として成り立ったみたいです。
ぼんやりとした古い人が、月をぼーっと見ているイメージでも覚えられますね。🙄
「胡」は身近なものだとおそらく「胡麻」などで見かけるのが多いのではないでしょうか?この文字に、疑わしいという意味もあったのですね・・・。
怪しい人を見かけたら、近づかないようにするのが一番です。😀