「斜陽」の意味と読み方とは?ヒントは「傾く」
斜陽って、なんと読むのかな??
「斜陽」はね、「しゃよう」と読むんだよ。
斜陽の意味
1 西に傾いた太陽。また、その光。夕日。夕陽 (せきよう) 。斜日。
2 勢威・富貴などが衰亡に向かっていること。没落しつつあること。「―産業」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
斜陽はここに注意
漢字を見れば、意味が何となく分かると思います。ただ、意味はそれだけではないのでそこが注意点になりますね。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きはカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「斜陽」の意味は、西に傾いた太陽のこと、または没落しつつあることなんだね。
傾いて下に向かっていっている、ってことかな。
そのイメージでいいよ!
「斜陽」の「斜」は他に「斜め・はす」とも読みますよね。意味は、
- ななめになっている。傾いている。「斜面」など
となっています。傾いていますよね。
「陽」は他に「ひ・ひなた・陽る」と読みます。意味は、
- 日の光。「陽光」など
- ひなた。「山陽」など
- あたたかい。あかるい。「陽春」
- いつわる。「陽動」など
- 積極的。「陽気」など
- 表にあわられる。「陽報」など
となっています。さまざまありますが、今回は素直に日の光ですね。
日の光をあらわす「陽」と、傾いているという「斜」を合わせて、日の光が傾く様子をイメージして「斜陽」と覚えましょう!
また、日の光が傾いている様子を没落に向かっている、ということに例えてもいますね。
「斜」は「余」と、部首の「斗」が使われていますね、これは自由に伸びるとして「余」とひしゃくを意味する「斗」が組み合わされています。
例えば、ひしゃくで水を汲む時は多少なりとも手首を傾けますよね?その状況をイメージするといいのではないでしょうか。🤗
「陽」は部首の「阝」と、「易」が使われています。
「易」は太陽が地上に上がるという象形、「阝」は段のついた土の山の象形から丘を意味しています。この2つが合わさり、日の当たる丘としてひなたを意味する「陽」が成り立ったと言われています。
日が当たると、暖かいですもんね。日向ぼっこするのも分かります。😄
どちらの漢字も良く知られているよね。2つでどのような状況になるのか、考えてみよう!
この言葉、どう使う?
- 分かっていたことだが、この業界も斜陽だということを受け入れなければならない。
- 昔は栄えていた会社も、今では見る影もなく斜陽産業と言われている。
- 暇だったのもあり、斜陽をじっとみていた。
「斜陽」の類語
西に傾く太陽、または栄えていたものが衰退していくという意味の言葉が似ていますね。
- 没落・・・栄えていたものが衰退すること。
- 斜日・・・西に傾いた太陽。
- 落日・・・太陽が沈んでいくこと。また勢いが衰えること。
「斜陽」の対義語
「斜陽」は没落していくこと、日が落ちていくことなのに対して、こちらは栄える、日が出ることになります。
- 隆盛・・・勢いがあること。
- 朝陽・・・日の出のこと。
- 曙・・・夜が明け始めるころのこと。
同じ読み方の熟語👀
- 社用・・・会社の用事。
「斜陽」の熟語・ことわざ・慣用句
- 斜陽族・・・世の中の急激な変化により、没落した人々。
日が傾くのは全然良いんだけど、没落はイヤだね・・・!
上がる時もあれば、下がる時もあるからね。そのおかげで、覚えやすい言葉ではあるよ。
まとめ
「斜陽」は西に傾いた太陽のこと、または没落しつつあるということですね。
日の光の「陽」と、かたむく「斜」を合わせて日の光がかたむく様子をイメージして覚えてみましょう!
そこから、日の光が傾いている様子を没落に向うことに例えています。
「斜」は「余」と、部首の「斗」です。
自由に伸びる、として「余」が。「斗」は、ひしゃくを意味しています。
ひしゃくで水を汲む時、少しは手首をかたむけますよね?その状況をイメージすると、かたむいている様子が浮かんできませんか?
「陽」は部首の「阝」と、「易」です。
「易」は太陽が地上に上がるという象形から。「阝」は段のついた土の山の象形から丘を意味しています。
太陽が上がり、日の当たる丘としてひなたを意味する「陽」が成り立ったんですね。
日が当たると暖かいですから、日向ぼっこするのも分かります。😄
会社でも、太陽が上がるように勢いがあるうちは業績もいいですが、太陽が落ちていくように業績不振におちいることもあります。
このイメージで覚えやすくはありますが、後者のようにはならないようにしたいですね。😅