サンプル

「為体」の意味と読み方とは?ヒントは「ありさま」

2023年11月1日

ナヤミィ

為体って、なんと読むのかな??

フクロウ

「為体」はね、「ていたらく」と読むんだよ。

為体ていたらくの意味

《「たらく」は、断定の助動詞「たり」のク語法》ありさま。ようす。ざま。現在では、ののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。「初日から遅刻とはなんという―だ」

出典 デジタル大辞泉(小学館)

為体ていたらくはここに注意

そのまま読むと間違えてしまいます。また、他に「えたい」とも読みますが意味が変わってくるため、注意しましょう!

言葉の難しさ・・・★★★★☆

読むのが難しいため。

すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

フクロウ

つまり「為体ていたらく」の意味は、現在ではののしったり、あまり良くない状態にいう言葉なんだね。

ナヤミィ

何という体たらくだ、とか聞いたことある気がするよ・・・!

フクロウ

そういった使われ方もするよね。あと、書き方で「体」の場所が変わっているのは気づいたかな?


為体ていたらく」の「為」は他に「い・す・る・め・つくる」とも読みます。意味は、

  • おこなう。「作為さくい」など
  • ために。
  • 設ける。
  • なる。

となっています。ちなみに、「」の草書体がひらがなの「ゐ」になったそうです。

「体」は他に「たい・てい・からだ」とも読みますよね。意味は、

  • からだ。「体格」など
  • もの。「物体」など
  • かたち。組織。「体制」など
  • 身につける。「体験」など

となっています。

体たらくは元々ありさま・様子を意味していました。「たらく、って何?🤔」という疑問が出て当然ですが、これは「~である」を意味する「り」が「たら」に変わって、さらにク語法により「く」が語尾につけられ「たらく」、つまり「~である(こと)」の意味になりました。

それが、現在ではののしりなど良くない様子を指して言うようになったのですね。これは情けない様子をイメージして「なんという為体ていたらくだ、情けない・・・」という文章にして覚えてみるのが一番楽ではないでしょうか。😁

ちなみに、ク語法というのは語尾、接尾辞に「~く」をつけることにより、こと・ところ・もの、という意味の名詞をつくる語法です。(ここでは単純に「く」をつけているんだな!と覚えるだけでも問題ありません!)

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、「為体ていたらく」と「ていたらく」では「体」の位置が前後入れかわっています。全部漢字で書く際は、体は後ろにつける。そして読む際は、「体たらくと為体ていたらくは同じ」というのを忘れないようにしましょう!

」は「手」と「象」から、象をその手で飼う、おこなう、という意味で「」が成り立ったと言われています。言われてみると、かすかに「象」っぽさが存在しているように見えませんか?🤔

「体」は旧字が「たい」となっています。「骨」と「豊」ですね、骨が豊富ほうふにあるもの=からだ、として覚えてみましょう!

フクロウ

これはちょっと難しかった気がするよね。

為体の覚え方イメージ
千鳥足で今にも転びそうな・・・。なんという為体ていたらくでしょうか。

この言葉、どう使う?

  • 任せてみたが、この為体ていたらくである。僕の計画は、どうやら失敗に終わったようだ・・・。
  • 大事な会議に遅刻してくるなんて、なんという為体ていたらくだ!
  • 昔はかっこよかったのに・・・、あの為体ていたらくではファンも減っていくばかりだろうね。

為体ていたらく」の類語

あまり好ましくないありさまを言っている言葉が似ていますね。

  • 醜態しゅうたい・・・見苦しい様子、行動。
  • 失態しったい・・・失敗してしまい、面目をそこなうこと。
  • 無様ぶざま・・・体裁が悪いこと。また、手ぎわが悪いこと。
ナヤミィ

言われたら恥ずかしい言葉だね・・・。気をつけよっと!

フクロウ

状況によっては仕方ない時もあるだろうけど、意識はしておきたいね。

まとめ

為体ていたらく」は元々は様子をあらわし、現在ではののしったり、あまり良くない状態にいう言葉ということですね。

「たらく」は「~である」を意味する「り」が「たら」に変わり、さらにク語法により「く」が語尾につけられて「たらく」。

つまり、「~である(こと)」になりました。

現在では、ののしりなど良くない様子を指して言うようになりましたが・・・。

「なんという為体ていたらくなんだ・・・」となさけない様子をイメージして覚えてみましょう!

ク語法というのは語尾、接尾辞に「~く」をつけて、こと・ところ・もの、という意味の名詞をつくる語法です。ただ、ここでは単純に「く」をつけていると覚えるだけでも大丈夫です。

為体ていたらく」と「ていたらく」では「体」の位置が前後入れかわっています。

体は後ろにして、「体たらくと為体ていたらくは同じ」ということを忘れないようにしましょう。

」は「手」と「象」から、象をその手で飼う、おこなう、という意味で「」が成り立ったと言われています。

確かに、少し「象」っぽさがあるようにも見えますか・・・。🤔

「体」は旧字が「たい」です。「骨」と「豊」なので、骨が豊富ほうふにあるもの、体として覚えてみましょう!

「なんという為体ていたらくだ!」というようなセリフなら、どこかで見たことがあるのではないでしょうか?

今回は読むのが難しかったと思いますが、覚えられればこのようなセリフを言われないための意識が強まるかも知れませんね。😁

二文字

Posted by 管理人