「振興」の意味と読み方とは?ヒントは「盛ん」
振興って、なんと読むのかな??
「振興」はね、「しんこう」と読むんだよ。
振興の意味
[名](スル)学術・産業などを盛んにすること。また、学術・産業などが、盛んになること。「科学の―を図る」「観光事業を―する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
振興はここに注意
「興」の文字で見る機会が多いのは「興味」だと思いますが、「振興」の場合の「興」の読み方は、「キョウ」ではなく「コウ」になります。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがそこまで難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「振興」の意味は、学術や産業に関することがさかんになる。盛り上げていくことなんだね。
もう少し詳しく!
じゃあ、下でもう少し見て行こう。
「振興」の「振」は他に「振る・振う」とも読みます。意味は、
- ふるえる。「振動」など
- さかんになる。「振興」など
- すくう。「振恤」
となっています。振るという意味がありますが、他にも「ふるう、盛んになる」という意味も持っていることが分かりました。😄
「興」は他に「きょう・興る」とも読みます。意味は、
- さかんになる。「興起」など
- おもしろみ。「興味」など
となっています。面白そうなら、盛んになってほしいですよね!
どちらも「さかんになる」という意味が込められているため、学術や産業に関することがさかんになるというイメージを込めて「振興」と覚えてはいかがでしょうか?
○○振興会というもの、調べるといろいろ出てきますよね。このように盛んにしたい学術、産業のために使用するようです。🧐
ちなみに、「興」ではなく「興」の読みの方は「おもしろみ」という意味があります。読み方によって少し意味が変わる点は興味深いですね!
「振」は部首である「てへん」に「辰」となっていますが、これは2枚貝がカラから足を出してふるえる、という象形から「ふるう」を意味するそうです。😬
「興」には左右に4つの手の象形があります。真ん中は実際の成り立ちとは違いますが、「同」に近いものが書かれていますね。
4つの手で力を合わせて、「同」じものを上げる。
というイメージで「興」を覚えてみるのもいいのではないでしょうか?
みんなの興味がある分野も、振興するといいよね!!
この言葉、どう使う?
- 卓球業界の振興を図る。
- 私たちの愛する地元の振興に力を入れようではありませんか!
- 皆で協力したかいもあり、前から力をいれていた事業が振興し始めた。
「振興」の類語
発展、さかんにという意味が多いですね。
- 繁栄・・・栄えて発展すること。
- はやる・・・みんなの間でさかんにおこなわれていること。また広く伝わっていくこと。
- 発展・・・勢いを増してさかんになること。また次の段階にいくこと。
「振興」の対義語
「振興」は産業などがさかんになることなのに対して、こちらは衰えることになります。
- 衰退・・・いきおいが弱まること。
- 衰微・・・いきおいが弱まること。
同じ読み方の熟語👀
多いので、ここでは8つのみ並べます。
- 信仰・・・神さまなどを信じてあがめること。
- 進行・・・目的にむかい進むこと。
- 侵攻・・・ほかの所に攻め込むこと。
- 神効・・・すぐれた効きめ。
- 神幸・・・祭事などの時、神体がその鎮座する神社から他所へいくこと。
- 深交・・・互いに深い関係。
- 深更・・・深夜。
- 新考・・・新しい考え。
同じ読み方の言葉も、結構あるんだねぇ。
「振興」は仕事によっては使うこともあるからね、間違えないように覚えておこう。
まとめ
「振興」は学術や産業に関することがさかんになる。盛り上げていくことなんですね。
みんなで盛り上げよう、という時に狙ってするのが「振興を図る」といった言葉です。
コロナが蔓延るこの時代、仕方なく縮小していってしまった産業もあるでしょう・・・。
こんな時こそ、むしろ以前よりも活気があふれるように振興を図りたいですね!😆
「振」は部首の「てへん」に「辰」で、これは2枚貝がカラから足を出してふるえる象形から「ふるう」を意味するとのこと。
「興」には左右に4つの手の象形があり、真ん中は「同」に似たものが書かれていますよね。
4つの手で力を合わせ、みんなで同じものを上げるイメージで覚えてみても良さそうです。