「慊焉」の意味と読み方とは?ヒントは「満」
慊焉って、なんと読むのかな??
「慊焉」はね、「けんえん」と読むんだよ。
慊焉の意味
[ト・タル][文][形動タリ]《「慊」には満足と不満足との二様の意がある》
1 あきたらず思うさま。不満足なさま。「心中、―たるものがある」
2 (多く下に打消しの語を伴って用いる)満足に思うさま。「―とせぬ面持ち」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
慊焉はここに注意
どちらも難しい漢字となっています、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★★☆
漢字を書くことが難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「慊焉」の意味は、満足か、それとも不満かということなんだね。
どっちなんだ・・・?
使い方で違ってくるみたいだよ!
「慊焉」の「慊」は他に「きょう・慊りない」とも読みます。意味は、
- 満足していない。あきたりない。「慊慊」など
- 満足する。あきたりる。
となっています。この文字に、満足かそうでないか、どちらの意味もあるようです。🧐
「焉」は他に「焉んぞ・焉に・これ」とも読みます。意味は、
- 状態を示す時に使う。「溘焉」など
- ここに。
- いずくんぞ。なんぞ。
となっています。終焉というのを聞いたことがあるかも知れません、そちらで使われているものと同じですね。
「慊」は満足か満足でないか、「焉」はその様子をあらわすために使われているように見えますよね。
なので、満足している状態か、それとも不満な状態なのかをイメージして「慊焉」と覚えましょう!
「慊」は部首の「りっしんべん」と「兼」になっているようですが・・・「兼」の上部分のはみ出しと点のはね方が違いますね。少しややこしいですが、注意しましょう!
「兼」は複数のものを合わせるといった意味もありますよね。「慊」は満足か不満かどちらの意味もあるため、この反対の意味となっている心中を1つの漢字で兼ねているとして「慊」と覚えてみましょう!
「焉」は「正」の下に「与」の横棒を取りのぞいて、代わりに部首の「れっか」を入れてあげましょう。
「れっか」は「為」などにも入っている、下に見える点々のことです。😆
意味にあるいずくんぞは「どうして・・・?」という事なので、「与」をそのまま正しく書かないのは一体どうして・・・?
と、覚えてみるのも面白いですね。
どちらの漢字もクセがあって、少し難しいね!
この言葉、どう使う?
- ふむ・・・どうやら、慊焉たる人が多いようだ。
- 慊焉たるものがあったらしい。いったい、どうしろというのだ?
- そこの紳士は、なにやら慊焉とせぬ面持ちである。
同じ読み方の熟語👀
- 犬猿・・・仲が悪いことのたとえ。
- 倦厭・・・あきてしまい、嫌になること。
- 嫌煙・・・タバコの煙を嫌がること。
- 嫌厭・・・嫌になってしまうこと。
反対の意味を持っているって、ちょっとずるくない?
使い方が違っているから、そこで区別しよう!
まとめ
「慊焉」は満足か、不満かをあらわすということなんですね。
「慊」が満足か満足でないかを。「焉」は、その様子をあらわすために使われているように見えます。
「慊」は部首である「りっしんべん」と「兼」ですが、「兼」の上のはみ出しと点のはね方が違う点に注意しましょう。
「兼」は複数のものを合わせる意味もあります。
「慊」は満足か不満か、どちらの意味もあるためこの反対の意味となっている気持ち、心を1つの漢字で兼ねているとして覚えてみましょう!
「焉」は「正」の下に「与」の横棒を取りのぞき、その代わりに部首である「れっか」を入れます。
「れっか」というのは、下の点々のことですね。
意味にあるいずくんぞは「どうして?」という事なので、「与」をそのまま正しく書かないのは一体どうして・・・?
と、疑問として覚えておくのも良さそうですよね。
反対の意味を持っているとは言っても、満足な場合、基本的に後ろに打消しの語を入れる使い方になっているので、使い方次第で変えることができます。
会話で使うことはなかなか無さそうですが、面白い形の漢字なのでなるべく覚えておきたいですね。😆