「虎視」の意味と読み方とは？ヒントは「ねらう」

2023年5月8日2023年10月3日

虎視こしの意味

虎が獲物をねらうときのように、鋭い目つきで見まわすこと。転じて、じっと機会をうかがうこと。

出典　デジタル大辞泉（小学館）

虎視こしはここに注意

そのまま「虎とら」と読まないように、注意しましょう！

言葉の難しさ・・・★★☆☆☆

読み書きがカンタンなため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

---

「虎視こし」の「虎こ」は他に「とら」とも読みますよね。意味は、

• トラ。または、たけだけしいものの例えに使う。「猛虎もうこ」など

となっています。虎は格好良くもありますが、同時にたけだけしいため恐ろしくもありますね😖

「視し」は他に「視みる」とも読みますよね。意味は、

• じーっと見る。「監視かんし」など
• ～とみなす。～のように扱う。「敵視てきし」など
• 見る力。「乱視らんし」など

となっています。単純に、見るだけでは無さそうですね👀

虎が獲物を狙う時は、きっといつも以上に目つきが鋭いでしょう。

虎が狙いを付けてじーっと見て、行動を起こす機会をうかがっているイメージで「虎視こし」と覚えてはいかがでしょうか？🧐

「虎こ」は少し覚えにくそうです。まず「とらかんむり」という部首を書きましょう。これは、「虎」の下にある「ル」の上にある部分のことです。上の冠かんむり部分と、七が書いてある部分ですね。その下に、「ル」をかいてあげましょう。

「視し」は「しめすへん」に「見」となっていますね。この漢字の場合、部首は「見」の方となっているようです。実際の成り立ちとは少し違いますが、「しめすへん」は神さまや祭事に関する漢字に使われているので「神さまを見るのだから集中して視る・・・！👀」として、じーっと見るという意味を持つ「視」を覚えてはいかがでしょうか。😆

---

この言葉、どう使う？

• 負けてやる気が無くなっているように見えて、虎視こし耽々と反撃の機会をうかがっているようだ・・・。
• 王の座を虎視こし眈々と狙っている。
• 一度はあきらめたものかと思ったが、実はそうではなく虎視こし眈々と狙い続けているようだ。

「虎視こし」の類語

鋭い目つきで注意深くみる、という意味の言葉が似ていますね。

• 注視ちゅうし・・・注意してじっと見ること。
• 凝視ぎょうし・・・目を凝こらしてよく見ること。
• 精察せいさつ・・・詳しく観察すること。

同じ読み方の漢字👀

• 腰こし・・・骨盤のある部分。モチなどの粘りのことなども。
• 越こし・・・越の国のこと。
• 層こし・・・高い建物の、１つ１つの階層のこと。
• 輿こし・・・人を乗せる乗り物。
• 古址こし・・・昔に建築物などがあった場所のこと。
• 古史こし・・・昔の歴史のこと。
• 古祠こし・・・昔からあるほこらのこと。
• 古詩こし・・・昔の詩のこと。
• 虎子こし・・・虎の子ども。
• 古紙こし・・・古い紙のこと。
• 枯死こし・・・草木が枯れること。
• 顧視こし・・・ふりかえってみること。

「虎視こし」の熟語・ことわざ・慣用句

• 虎視耽々こしたんたん・・・虎が獲物をじーっと狙っているようす。機会をうかがうこと。
• 竜驤虎視りゅうじょうこし・・・竜や虎のように盛んで、世の中を威圧いあつすること。

まとめ

「虎視こし」はじっと見て、機会をうかがうということなんですね。

虎が獲物を狙うということは、きっと目つきが鋭いですよね。

虎が狙いを付けてじーっと見て、機会をうかがっているイメージで覚えてみましょう！🧐

「虎こ」はまず「とらかんむり」という部首を。下にある「ル」の上にある部分のことですね。上の冠かんむり部分と、七が書いてある部分です。その下に、「ル」をかいてあげましょう。

「視し」は部首が「見」の方となっているようです。「しめすへん」は神さまや祭事に関する漢字に使われているので「神さまを見るのだから集中して視る・・・！👀」と、じーっと見ているイメージで覚えてみましょう。😆

虎視耽々こしたんたんの耽々というのは「にらむ」ということです。「あっさり」をあらわす淡々たんたんとは違うため、意味を間違えないようにしておきましょう。🧐

---

こちらはいかがでしょうか？

世界的に著名な動物写真家、岩合光昭さんの本になります。

絶滅危惧種であるベンガルトラの生態に迫る写真集で、インドの森に生きる動物たちと、森の王者であるトラをめぐるフォトストーリーとなっています！🐯