「詭弁」の意味と読み方とは?ヒントは「こじつける」
詭弁って、なんと読むのかな??
「詭弁」はね、「きべん」と読むんだよ。
詭弁の意味
1 道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。こじつけ。「―を弄 (ろう) する」
2 《sophism》論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。
[補説]1は「奇弁」、2は「危弁」とも書く。また、「弁が立つ」との混同で、「詭弁が立つ」とするのは誤り。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
詭弁はここに注意
「詭弁が立つ」だと間違いになってしまうため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「詭弁」の意味は、それっぽく、強引にこじつけてしまおうとすることなんだね。
言葉は聞いたことがあったけど、細かいところまでは良く分かっていないんだよねぇ・・・。
もう少し細かく、下で説明するよ!
「詭弁」の「詭」は他に「詭る・詭く・詭く・詭しい」とも読みます。意味は、
- いつわる。だます。「詭計」など
- 普通じゃない。「詭激」など
となっています。だます、という意味があるため、確かに普通ではないですね。🧐
「弁」は他に「弁える・弁ける・はなびら・弁く・弁る・かんむり」とも読みます。意味は、
- わきまえる。区別する。「弁別」など
- 処理する。「弁償」など
- しゃべること。「詭弁」など
- しゃべり方。「東北弁」など
- 花びら。「花弁」など
- 液体などの出入りを調整するためのもの。「安全弁」など
となっています。本来は別の意味であった4つの字を、弁にまとめたようです。
「辨」「辯」「瓣」のことですなのですが、難しいので今の方が覚えやすいですね!😆
だますという「詭」と、しゃべるという意味も持つ「弁」を合わせて、相手をだますために普通じゃない理屈をしゃべる事をイメージして「詭弁」と覚えてみましょう!
強引に正当化しようとする場合は「奇弁」とも書かれるそうです、普通ではない奇妙な弁論をイメージしやすくなりますね。
「詭」は「ごんべん」に「危」となっていますよね。どちらもカンタンな漢字となっていますが、「危」にはご存じのように危ない、という意味もあります。
相手をだますために言うため、危険が伴いますよね。
そこから、危ないことを言うイメージで「詭」と覚えてはいかがでしょうか?
「弁」は「にじゅうあし」という部首になっているようです。カンタンな漢字ではありますが、部首までは覚えていない方もいらっしゃるのでは?
ちなみに、上部分では無く下部分のこととなっています。
そのため、「ム」の下に「にじゅうあし」という部首がある。という覚え方をしておきましょう!😀
「弁」は他の漢字が合わさったこともあり、様々な意味を持つんだね!
この言葉、どう使う?
- さて、今日はどのような詭弁を弄するのだろうか。
- それはただの詭弁だよ!
- 詭弁でも使って、なんとか誤魔化してみせるさ。
「詭弁」の類語
だますために、強引にでもこじつける。という意味の言葉が似ていますね。
- 屁理屈・・・すじの通っていない理屈のこと。
- 欺騙・・・だますこと。
- 枉惑・・・道理に反することを言い、人をまどわすこと。
「詭弁」の対義語
「詭弁」は強引にこじつけることなのに対して、こちらは正しいことを言うことになります。
- 正論・・・すじの通っている、正しい意見。
同じ読み方の熟語👀
- 詭辯・・・詭弁と同じ。
- 旗弁・・・蝶形花という蝶に似た形の花で、上方にある1枚の花びら。旗を立てたような形のため。
無理やりにでも、自分の意見を通したいときに使うんだね。
間違っている。そう思ったら、落ち着いて反論しよう。
まとめ
「詭弁」は強引にこじつける、ということなんですね。
相手をだますため、普通ではない理屈をしゃべるイメージで覚えてみましょう!
「詭」は「ごんべん」に「危」となっています。
「危」には危ない、という意味もありますよね。相手をだますために言うので、危険が伴いますから。
「弁」は「にじゅうあし」という部首になっています。上部分では無く、下部分のことですね!
そのため、「ム」の下に「にじゅうあし」という部首がある、と覚えておきましょう!😀
口喧嘩などで熱くなってきたりすると、自分が勝ちたいがためにどうしてもそれっぽく、自分が正しいかのように言ってしまうことはありますよね。
その場ではそれが通っても、あとで話がこじれてしまう可能性もあります。
できるだけ、正しいことを伝えたいものですね。🧐