「慰藉」の意味と読み方とは?ヒントは「なぐさめる」
慰藉って、なんと読むのかな??
「慰藉」はね、「いしゃ」と読むんだよ。
慰藉の意味
[名](スル)なぐさめいたわること。
「宗助の淋しみは…何うか斯うか―されるのである」〈漱石・門〉
出典 デジタル大辞泉(小学館)
慰藉はここに注意
「藉」は1級のため、よく見る漢字ではありません。間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み書きが少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「慰藉」の意味は、慰めるということなんだね。
慰謝料の慰謝とは、また違うのかな?
一緒ではあるけど、本来なら慰藉が正しいみたいだよ。
「慰藉」の「慰」は他に「慰める」とも読みますよね。意味は、
- 相手をいたわり、なぐさめる。「慰問」など
- なぐさむ。もてあそぶ。
となっています。持つ意味は少ないので、覚えやすいですね!
「藉」は他に「せき・藉く・藉す・藉りる・藉る・藉ける・藉む」とも読みます。意味は、
- 敷き物。「枕藉」など
- かす。かりる。
- たのみにする。
- かこつける。「藉口」
- いたわる。なぐさめる。「慰藉」
- ふみにじる。「狼藉」
となっています。色んな意味がありますが、今回はいたわるという意味が使われているようですね。
どちらにも慰めるという意味があるため、そのくらい深くいたわるイメージで「慰藉」と覚えましょう!
「慰」は「心」に「尉」となっていますね。
「尉」は大尉などでも見る漢字ですが、他に「火のし」という意味があります。
これは布地のしわをのばすための道具のことで、火で温めた火のしを手にした漢字と「心」を合わせ、縮んでしわができた心を伸ばすことをあらわし、そこから慰めるが成り立ったそうです。
しわくちゃになった心を温めてあげるのでしょうか・・。🧐
「藉」は「くさかんむり」に「耤」となっています。「耤」には頼るといった意味の他に、田畑を耕すという意味も持っています。
耕すために、みんなの力を借りていたのかも知れませんね。💪
力を貸す、借りる、頼みにする、頼みごとにかこつける、力を借りた後にいたわる・・・、この漢字からでもいくつかのイメージが出来上がりますね!
どう慰めているか、何故いたわっているのかをイメージしてみよう!
この言葉、どう使う?
- 慰藉の1つも無いのか!
- 慰藉のおかげで、生活が安定したそうです。
- お参りをすることが、何よりの慰藉だと思いますよ。
「慰藉」の類語
慰める、という意味の言葉が似ていますね。
- 慰安・・・なぐさめ、ねぎらうこと。
- 慰撫・・・なぐさめ、いたわること。
- 安慰・・・心を安らかに、なぐさめること。
同じ読み方の熟語👀
- 医者・・・病気の人を治す職業の人。
- 倚藉・・・頼りにすること。
「慰藉」の熟語・ことわざ・慣用句
- 慰藉料・・・精神的な損害に対しての賠償金のこと。
慰謝の方が覚えやすいなぁ、見ることも多いし!
元々は慰藉が使われていたようだし、せっかくだからこちらも覚えておいて欲しいね。
まとめ
「慰藉」は慰めるということなんですね。
どちらにも慰めるという意味がありますから、深くいたわるイメージで覚えましょう!
「慰」の「尉」には「火のし」という意味もあります。
これは布地のしわをのばすための道具のことで、火で温めた火のしを手にした漢字と「心」を合わせ、縮んでしわができた心を伸ばすことをあらわし、そこから慰めるが成り立ったと言われています。
しわくちゃの心を温めてあげるイメージも良いですよね。
「藉」の「耤」には頼る、田畑を耕すという意味も持っています。耕すために、みんなに頼り、力を借りていたのかも知れませんよね。💪
どちらの漢字にも同じような意味が込められています、問題はそれぞれどうやって覚えるか、という点でしたね。
「藉」はどちらかというと狼藉で見る漢字だと思います、読み方が違っているため、注意ですね。🧐