「一掬」の意味と読み方とは?ヒントは「少し」
一掬って、なんと読むのかな??
「一掬」はね、「いっきく」と読むんだよ。
一掬の意味
水などを両手ですくうこと。ひとすくい。また、わずかな量をいう。
「瞼 (まぶた) の辺 (あたり) に―の微笑を帯びぬ」〈樗牛・滝口入道〉
出典 デジタル大辞泉(小学館)
一掬はここに注意
「きく」とはいっても植物の事ではありませんので、間違えないように注意しましょう!似ていますけどね。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「一掬」の意味は、水などを両手でちょっとだけ掬うことなんだね。
「菊」に似ているから、植物に関係するのかな?と思ったよ。
勘違いしやすいかも知れないね・・・!
「一掬」の「一」は他に「いち・いつ・ひと・一つ・一め」と読みます。数える時に使っていますよね。意味は、
- ひとつ。「一枚」など
- 最初。「一番」など
- それだけ。「一意」など
- ひとつにまとめる。「一様」など
- 少しだけ。「一瞥」など
となっています。ひとつは、確かに少ないですよね。
「掬」は他に「掬う・掬ぶ」とも読みます。意味は、
- 水をすくいあげる。両手を使ってすくう。「一掬」など
- むすぶ。
となっています。「てへん」が入っていますから、手を使っていることが分かります!
ただ1つだけ、少しの量を両手を使いすくいあげるイメージで「一掬」と覚えましょう!少しだけですよ。😄そのため、間には小さい「っ」を入れましょう!
「一」は1本の横線から、ひとつの「一」が成り立ちました。
「掬」は部首である「てへん」に、「匊」となっています。
「匊」にもすくうという意味があるのですが、これをさらに分解すると「勹」と「米」になっていますね。
どうやら「勹」は腕を伸ばして抱えているところから、つつむを意味しているそうです。🤔
となると、お米をかかえているイメージで「匊」が出来ますね!
左には「てへん」が。右にも同じようにかかえている腕があります。そこから、両手でつつみ、すくいあげるイメージで「掬」を覚えてはいかがでしょうか?🧐
なぜ両手になっているのか、忘れないようにしようね。
この言葉、どう使う?
- 彼はそのちいさな手を並べて、一掬の水を得た。
- この僕の中にも、一掬の慈悲はある。
- 砂場で遊んでいる子供が持ってきたものは、一掬の砂のように見えた。もしや、それをかけるつもりか・・・。
「一掬」の類語
少しだけ、という意味の言葉が似ていますね。
- 少量・・・わずかしかないこと。
- 些少・・・数や程度が少しだけしかないこと。
- 僅僅・・・数がとても少ないこと。
「一掬」の対義語
「一掬」は少しだけという意味も持つことなのに対して、こちらはたくさんあることになります。
- 多量・・・量が多いこと。
- 莫大・・・量や程度がとても多いこと。
「一掬」の熟語・ことわざ・慣用句
- 一掬の涙・・・両手ですくえるほどの多くの涙。もしくは、少しだけしかない涙でも使う。
「一」だから、量が少ないんだ・・・!
それに、両手だけで得られる量は、とても少ないからね。
まとめ
「一掬」は水などを両手で少しだけすくう、ということなんですね。
ただ1つ、少量を両手ですくいあげるイメージで覚えましょう!少しなので、間には小さい「っ」を入れましょう!
「一」は1本の横線から、ひとつの「一」が成り立ったそうです。
「掬」の「匊」にもすくうという意味がありますが、さらに分けると「勹」と「米」になっています。
「勹」は腕を伸ばして抱えているところから、つつむを意味しているそうです。🤔お米をかかえているイメージが出来ますね!
左には部首の「てへん」。右にも同じようにお米をかかえている腕がありますよね。そこから、両手でつつみ、すくいあげるイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
確かに、両手で水をすくっても、取れる量は少しだけですよね。こぼれますし。
ただ、涙で例えると、両手いっぱいの涙だったらとても多いですよね・・・!
すくう対象にもよるのでしょうか。