「浅葱」の意味と読み方とは?ヒントは「色」
浅葱って、なんと読むのかな??
「浅葱」はね、「あさぎ」と読むんだよ。
浅葱の意味
《薄いネギの葉の色の意。「葱」を「黄」と混同して「浅黄」とも書く》
1 緑がかった薄い藍色 (あいいろ) 。
2 《着用する袍 (ほう) の色が浅葱であるところから》六位の人の称。
3 「浅葱裏 (あさぎうら) 」の略。
4 「浅葱幕 (あさぎまく) 」の略。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
浅葱はここに注意
「あさつき」とも読みますが、その場合はヒガンバナ科ネギ属の多年草のことになります。読み方で違うようなので、間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み方を分けて覚える必要があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「浅葱」の意味は、少し緑がかった、薄い藍色のことなんだね。
「葱」って、確かネギのことなんだっけ?
その通り。ただ、色についても意味を持っているみたいなんだ!
「浅葱」の「浅」は他に「浅い」と読みますよね。意味は、
- 水が少ない。「浅瀬」など
- うすい。あわい。「浅緑」など
- あさはか。知識が少ない。「浅学」など
となっています。水が少ない、とありますね。コップに少しだけの水をイメージしてみましょう。
その水が知識だったり、少しだけの絵具だったり・・・。つまり、少ししか無いのですね。🧐
「葱」は他に「そう・ねぎ・き・葱い」と読みます。意味は、
- ネギのこと。
- 青い。「浅葱」
となっています。ネギもそうですが、青色の意味を持っていることが分かりました。
ちなみに、ネギは「根葱」から来ているという説があります。
根を食べることから「根」「葱」となったとか・・・。
ネギの葉のように、緑がかった青色の絵具をイメージしましょう。
それが少しだけしか用意できず、たくさん薄めることになってしまったため、緑が少しあわくなってしまった。
そこから、少し緑がかった薄い藍色で「浅葱」と覚えてはいかがでしょうか?🤔
濁点は忘れずに!
「浅」は部首の「さんずい」があります。
「浅」は「淺」が旧字となっており、こちらに「戔」という漢字が入っています。
そして「戔」には少ないという意味の他に、傷をつけるという意味も持っているようですね。
そこから、細かく切り刻み、薄く切る。
つまり、「さんずい」である水を細かくして薄くしてしまうイメージで「浅」を覚えてみましょう!
「葱」は部首の「くさかんむり」の下に「怱」があり、この漢字には慌てるという意味があります。
青い、には未熟という意味もあるため、慌てて育ったためにまだまだ未熟であるイメージで「葱」を覚えてみるのも面白いかも知れませんね。
どういった色が薄くなっているのか、イメージイメージ!
この言葉、どう使う?
- 浅葱に染められる。
- 山の上の方が、浅葱色で埋め尽くされている。
- 浅葱色の外套を着てでかける。
「浅葱」の類語
藍色に近い色が似ていますね。
- 青藍・・・鮮やかな藍色のこと。
- 紺碧・・・少し黒味がある紺色。
- 露草色・・・露草で染められた、青色のこと。
同じ読み方の熟語👀
- 浅黄・・・薄い黄色のこと。
- 浅木・・・節が多い木材のこと。
「浅葱」の熟語・ことわざ・慣用句
- 浅葱色・・・浅葱の色。
- 浅葱裏・・・着物の裏地が浅葱色のもの。
- 浅葱威・・・鎧のおどしの1つ。浅葱色の糸を使う。
- 浅葱桜・・・サトザクラの1種。
- 浅葱縞・・・浅葱色の糸を使った縞の織物のこと。
- 浅葱幕・・・歌舞伎に使う浅葱色の無地の幕。引き幕の内側に使う。
- 浅葱椀・・・黒漆塗りの上に浅葱色の漆で花鳥を描いたお椀のこと。
ネギの色ってどうなんだろう?と思ったけど、なかなかのものだね!
当然好みはあるだろうけど、これも良い色だよ。
まとめ
「浅葱」は少し緑がかった、薄い藍色のことなんですね。
緑がかった青色の絵具を少しだけしか用意できず、薄めることになってしまったため、緑が少しあわくなってしまったイメージで覚えてみましょう!
「浅」の「浅」は「淺」が旧字で、「戔」には少ないという意味の他に、傷をつけるという意味も持っているとのこと。
部首の「さんずい」である水を、細かく薄くするイメージですね。
「葱」の「怱」は慌てるという意味があります。
慌てて育ったため、未熟であるイメージで覚えてみましょう!
身近な物に例えた色だと、覚えやすいですよね!
ネギの色が薄まり、緑が減った色・・・と覚えてみても面白そうです。🤗