「肯綮」の意味と読み方とは?ヒントは「急所」
肯綮って、なんと読むのかな??
「肯綮」はね、「こうけい」と読むんだよ。
肯綮の意味
《「肯」は骨につく肉、「綮」は筋と肉とを結ぶところの意》物事の急所。かなめ。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
肯綮はここに注意
どちらの漢字も意味が複数あるため、どれが使われているのか間違えないように、注意が必要です。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み書きが、少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「肯綮」の意味は、かなめの部分であり、急所のことなんだね。
「肯」は肯定とかで見たことがあるけど、骨についた肉という意味もあったんだね・・・、知らなかった。💦
普段は使わないからね、知らないのも無理はないよ。
「肯綮」の「肯」は他に「肯く・肯じる・肯う・肯えて」とも読みます。知らない読み方の方が多いのではないでしょうか?意味は、
- うなずく。がえんじる。「肯定」など
- あえて。すすんで。
- 骨に付いた肉。「肯綮」
となっています。承知、という意味で使うことが多いですが、他に骨に付いた肉と言う意味も持っていることが分かりました!
これが転じて、物事の急所にもなったようです。
「綮」は他に「はたじるし」とも読みます。意味は、
- きめの細かい絹織物。
- はたじるし。
- 筋肉と骨が繋がる場所。「肯綮」
となっています。こちらも複数意味がありますが、今回は筋肉と骨が繋がっている場所から、急所という意味で使われています。🧐
「肯」は骨についた肉を、「綮」は筋肉と骨を結ぶところをあらわしています。
骨についた肉も、筋肉と骨が繋がっているところも全部大事、要の部分といってもおかしくはないですよね。
そのため、やられたら困る、大事な場所。
急所をイメージして「肯綮」と覚えてはいかがでしょうか?🧐
「肯」は「止」に「月」ですが、ここではただの月ではなく「にくづき」と覚えましょう。
部首の「にくづき」は体であったり、肉に関する漢字に使用されています。
どうやら骨と肉の象形からできているそうで、ここから骨に付いている肉を意味する「肯」が成り立ったそうですよ。
すすんで肉を差し出すと考えてみると、もの凄い覚悟を持った漢字にも見えますね・・・。😨
「綮」は「戸」に「攵」、そして部首である「糸」でできています。
「攵」には軽くたたくといった意味があるため、そこから糸で出来た旗を持ちながら、戸をトントン、と軽く叩いて挨拶に出向くイメージで「綮」と覚えてみましょう!
筋肉と骨が繋がる場所を玄関として、その玄関を開けて糸を通して部位を繋げているイメージで覚えてみるのもアリですね。🧐
物事の要の部分だから、大事にしないといけない場所だよね。
この言葉、どう使う?
- 彼の意見はいつも肯綮に中っており、非の打ちどころがない。
- みんなの意見を纏めると、どれも少しずつは肯綮をついているようにも思える。
- あいつには細かく説明していないのに、よくもあれだけ肯綮に中ることを言えるもんだなぁ。
「肯綮」の類語
かなめの部分、という意味の言葉が似ていますね。
- 正鵠・・・弓の的の中心にある黒い部分。または、物事のかなめの部分。(慣用読みで、せいこう、とも読める)
- 核心・・・物事のかなめとなる、大事なところ。
- 要旨・・・言われていることの、大事な部分。
同じ読み方の熟語👀
数が多いため、ここでは5つ並べます。
- 狡計・・・悪いはかりごと。
- 後継・・・後を引き継ぐこと。
- 拘繋・・・とらえて繋ぎ止めること。
- 口径・・・銃やレンズなどの内径のこと。
- 後頸・・・首の後ろの部分。
「肯綮」の熟語・ことわざ・慣用句
- 肯綮に中る・・・意見などが要点、つまり大事な部分をついていること。
みぞおちとかで無くても、確かに急所になるかも知れないね・・・。
大事な部分だから、細心の注意を払おう!
まとめ
「肯綮」は大事な部分であり、急所のことなんですね。
肉も、筋肉と骨が繋がっているところも全部大事です。
そのため、やられたら困る、大事な場所をイメージして「肯綮」と覚えましょう。
「肯」の部首である「月」は体であったり、肉に関する漢字に使われる部首の「にくづき」というものだと覚えておきましょう。
そこから、骨に付いている肉を意味する「肯」が成り立ったそうですからね。
「綮」にある「攵」には軽くたたくといった意味があるため、糸で出来た旗を持ち、戸をトントン、と軽く叩いて挨拶に出向くイメージで覚えておきましょう。
急所はもちろん大事な部分ですから、何をしてでも守らないといけませんね・・・!💪