「狡黠」の意味と読み方とは?ヒントは「悪」
狡黠って、なんと読むのかな??
「狡黠」はね、「こうかつ」と読むんだよ。
狡黠の意味
[名・形動]ずるく悪賢いこと。また、そのさま。「―な手段」「―に立ち回る」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
狡黠はここに注意
「黠」は1級となっています、確かに左側は間違いやすそうなので注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
書くことが少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「狡黠」の意味は、ずるい、悪賢いことなんだね。
漢字って狡猾じゃあないのかな?
意味は一緒だよ、ただ「狡黠」と書くこともできるんだ!
「狡黠」の「狡」は他に「狡い・狡い・狡い・狡う」とも読みます。意味は、
- 悪賢い。「狡猾」など
- すばしっこい。「狡兎」
- くるう。「狡憤」
となっています。素早く逃げ足の速い悪は、手に負えないですよね。
「黠」は他に「黠い・黠しい・黠い」とも読みます。意味は、
- ずるい。さかしい。「狡黠」
- かしこい。「黠児」
となっています。賢しいと書けばとてもいい意味ですが、黠しいだとずる賢くなってしまいますね。
黒に染まってしまったのでしょうか・・・。
逃げ足が素早くずる賢い悪人の「狡」と、賢くはあるが心が黒く染まってしまった人の「黠」を合わせて、
良い頭脳を悪いことに使うイメージで「狡黠」と覚えてみてはいかがでしょうか?🤓
「狡」は部首である「けものへん」に、「交」となっています。
「交」は人が足をくねらせ、交差させているところから来ているそうですよ。
そのため、けものへん(犬)が体をくねらせながら、素早く逃げるイメージをしてみましょう。
悪いことをしたら、逃げ足も速いですからね。🐕
「黠」は部首である「黑」に、「吉」となっています。
ただ、「黑」は「黒」の旧字となっているため、書き方に少し注意が必要ですよ。
なんだか、キッと睨んでいる目のようにも見える書き方ですね。
「黑」は黒いことを意味しますが、他に愚かであることもあらわします。
「吉」はおめでたい意味がありますが、他に優れているという意味も持ちます。
そこから、賢くはあるが、内心はどす黒い悪人であるイメージで「黠」を覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
動物と色が入っているから、イメージはしやすいかも・・・?
この言葉、どう使う?
- ずいぶんと狡黠な手段を使ったものだ。
- 狡黠に立ち回った結果、得られたものは大きい。
- 奴の狡黠さは、常識の範囲を超えているよ。
「狡黠」の類語
ずる賢い、という意味の言葉が似ていますね。
- 狡獪・・・ずる賢く立ち回ること。
- 腹黒い・・・悪いことを考えている。意地が悪い。
- 小賢しい・・・生意気。悪賢い。
「狡黠」の対義語
「狡黠」はずる賢いことなのに対して、こちらは正直なことになります。
- 愚直・・・正直なこと。
- 実直・・・まっすぐで誠実なこと。
- 醇朴・・・素直なこと。
同じ読み方の熟語👀
- 口渇・・・口の中が乾くこと。脱水症に多くともなう。
- 交割・・・交代するときに、事務などの引継ぎをすること。
- 宏闊・・・広く開けていること。
- 狡猾・・・狡黠と同じ。
やれやれ・・・、正直になれないのかな。
自分が得をするためなら何でもする、という者もいるからね。
まとめ
「狡黠」は悪賢い、ということなんですね。
優れた頭脳を、悪いことに使うイメージで覚えてみましょう!
「狡」は部首の「けものへん(犬)」が体をくねらせながら、素早く逃げるイメージを。🐕
「黠」の部首の「黑」は、黒いことの他に愚かであることもあらわします。
「吉」は優れているという意味も持ちますよね。
そこから、賢いが頭の中はどす黒いことしか考えない悪人をイメージして覚えてみましょう!🤓
賢い頭は、良いことに使って欲しいものですね。🤔