「正鵠」の意味と読み方とは?ヒントは「中心」
正鵠って、なんと読むのかな??
「正鵠」はね、「せいこく」と読むんだよ。
正鵠の意味
《慣用読みで「せいこう」とも》
1 弓の的の中心にある黒点。
2 物事の急所・要点。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
正鵠はここに注意
使われている「告」の書き方に、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
簡単なパーツだけで書くことが出来ますが、書き方を間違える可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「正鵠」の意味は、的の中心であり、物事の大事な所のことなんだね。
「鵠」は鳥が入っているけれど、いったいどんな鳥なのかな?
弓の的の中心の色は白みたい。そこから考えられる鳥は・・・。
「正鵠」の「正」は他に「しょう・正しい・まさ」とも読みますよね。意味は、
- 正しい。間違いがない。「正解」など
- 正しくする。「修正」など
- ちょうど。まさに。「正午」など
- 本来のもの。「正統」など
- 長。「里正」など
- プラスの数。「正数」など
となっています。正しいということもそうですが、今まさに、などの意味もありますよね。
「鵠」は他に「こう・くぐい・まと・鵠い」とも読みます。意味は、
- 鳥の名前。ハクチョウ。「鴻鵠」
- 弓の的の中心。「正鵠」
- 白い。
- 大きい。
となっています。「くぐい」というのは、ハクチョウの古称のようです。
ハクチョウのように白い、弓の的の中心、そこに丁度まっすぐ放たれた矢が当たるイメージで「正鵠」と覚えてはいかがでしょうか?🧐
ちなみに、弓の的の中心は白だけでは無いようです・・・!
今回は、あくまでイメージとして白としておきましょう。
「正」は、線を5本引くだけのカンタンな漢字となっています。
「凹」を入れて、隙間を埋めてみたくなりますね。
「鵠」は「告」と、部首である「鳥」になっています。
ここで使われている「告」は旧字の方となっています、だから違和感があるんですね。🤔
弓の的の中心のように白いハクチョウ、そのハクチョウの黄色いクチバシから告げられるとして「鵠」を覚えてみましょう。
何を告げるか、ですって?
きっと、当てるべき所を教えてくれているのだと思います。🤗
やはりど真ん中に刺さる方が、評価が良いのかな。
この言葉、どう使う?
- 生徒の指摘は、正鵠を得たものだった。
- 今なら分かる。先生が言っていたことは、やっぱり正鵠を射ていたんだ。
- 彼は全て正鵠を射抜いていた。
「正鵠」の類語
物事の要点、という意味の言葉が似ていますね。
- 肯綮・・・物ごとの要の部分。
- 要旨・・・内容の大事な点。
- 核心・・・物事の中心となる部分。
同じ読み方の熟語👀
- 靖国・・・安らかに国を治めること。
- 精穀・・・穀物を精米すること。
「正鵠」の熟語・ことわざ・慣用句
- 不失正鵠・・・的、つまり要点を正確にとらえてはずさないこと。
- 正鵠を射る・・・物事の要点を正確につくこと。
- 正鵠を得る・・・上のものと同じ。
真ん中に当てる必要があるのか・・・。
要点は、その物事の中心と言ってもいいだろうからね。
まとめ
「正鵠」は的の中心であり、物事の大事な所のことなんですね。
ハクチョウのように白い弓の的に、丁度矢が当たるイメージで覚えてみましょう!
「鵠」で使われている「告」は旧字の方となっています、少しだけ違うので注意です。👀
部首は「鳥」の方になっていますよ。
弓の的の中心のように白いハクチョウ、その黄色いクチバシから告げられるとして「鵠」を覚えてみましょう。
ちなみに、ハクチョウ属には黒いコクチョウという鳥も存在するようですよ。🧐