「荏苒」の意味と読み方とは?ヒントは「ただ、過ぎる」
荏苒って、なんと読むのかな??
「荏苒」はね、「じんぜん」と読むんだよ。
荏苒の意味
[ト・タル][文][形動タリ]なすことのないまま歳月が過ぎるさま。また、物事が延び延びになるさま。「―として今日に至る」「―と日を送る」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
荏苒はここに注意
「荏」は何となく読み方が分かりそうですが、「苒」はぱっと思いつかないと思いますので、注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
書くことはそこまで難しくありませんが、読み方を間違う可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「荏苒」の意味は、何もできないまま日々が過ぎることなんだね。
何で、この漢字2つでこういう意味になるんだろう?全然分からないや・・・。
確かに分かりにくいね。とりあえず、どちらの部首も「くさかんむり」になっているよ。
「荏苒」の「荏」は他に「にん・え・荏らか」とも読みます。意味は、
- えごま。シソ科の一年草。
- そらまめ。「荏菽」
- やわらかい。「荏弱」
となっています。「任」が入っているため、読み方は少し覚えやすそうです。あまり見ませんが、「任」と読むこともあります。
「苒」の意味は、
- 草がしげるようす。やわらかく、弱い。「苒苒」
- のびのびになること。「荏苒」
となっています。こちらにのびる、という意味があることが分かりました。
読み方は、前の方へ進んでどんどん伸びていくイメージで「前」と絡めて覚えて見るのはいかがでしょうか?
「苒」にのびのびになる、という意味があります。そして、どちらにも柔らかい、そのため弱弱しいという意味も持ちます。
そこから、弱弱しいため何もできないまま、歳月が過ぎてしまうイメージで「荏苒」と覚えてみましょう!🧐
「荏」は「くさかんむり」に「任」となっています。「任」は任せる、つまり信じて自由にさせる意味がありますよね。
草を自由に育てた結果、柔らかく弱弱しいソラマメが出来た、人災のイメージで「荏」と覚えてみてはいかがでしょうか?
「苒」は「くさかんむり」に「冉」となっています。
「冉」はほとんど見かけませんが、しなやかなさま、ゆっくり進む。他に、ヒゲなどのように、やわらかくゆっくりと伸びて進むさまという意味を持っているようです。
そこから、草がゆっくりと伸び、しなやかに生長しているイメージで「苒」と覚えてみましょう。
「再」と間違えてしまいそうなので、そこは注意です!
さらに注意なのは、「苒」は異体字であり、標準としては「冉」の真ん中の横線が、さらに伸びてはみ出している物となっている点です。
のびのびと伸びた結果、漢字も伸びてしまったのかも知れませんね・・・!🤔
何もすることが出来ないのは、弱いのが原因かも・・・?
この言葉、どう使う?
- 恥ずかしながら、荏苒として今日に至るのです。
- 荏苒と日々を送るだけの人生には、もう耐えられなかった。
- 荏苒として時を過ごした結果が、このありさまだ。
確かに、決断できない意思の弱さが、何もしないまま時を過ごす原因なのかも。
こうしてみると、あまりいい意味では使われてはいないだろうね。
まとめ
「荏苒」は何もできないまま時が過ぎる、ということなんですね。
弱弱しいため何もできないまま、歳月が過ぎてしまうイメージで覚えてみましょう!🧐
「荏」の「任」は任せる、つまり信じて自由にさせる意味がありますよね。
草を自由に育てた結果、柔らかく弱弱しいソラマメが出来たイメージで覚えてみるのはいかがでしょうか。
「苒」の「冉」はしなやかなさま、ゆっくり進む。ヒゲなどのように、やわらかくゆっくりと伸びて進むさまという意味を持っています。
草がゆっくりと伸び、しなやかに生長しているイメージをすることが出来ますね!
「再」ではありませんので、注意しましょう。また、「苒」は異体字であり、標準としては「冉」の真ん中の横線が、さらに伸びてはみ出している物となっています。
のびのびと伸びた結果、漢字も伸びてしまった、と覚えてみましょう。🤔
何もしない日々から、出来るだけ早く抜け出したいものですね。