「輜重」の意味と読み方とは?ヒントは「軍需品」
輜重って、なんと読むのかな??
「輜重」はね、「しちょう」と読むんだよ。
輜重の意味
軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など、輸送すべき軍需品の総称。「―隊」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
輜重はここに注意
「重」の読み違いに注意しておきましょう。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「輜」の読み方が少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「輜重」の意味は、軍隊で輸送が必要な品物の総称のことなんだね。
食糧や武器など、一通りのことを言っているのか・・・。そんなに、意味が入るのかな?
どうやって運んでいるのかをイメージしてみよう!
「輜重」の「輜」は他に「ほろぐるま・にぐるま」とも読みます。意味は、
- 食糧などを運ぶ車。「輜重」
- ほろで覆い、中身を隠している車。「輜車」
となっています。食糧などを運ぶ車とありますが、幌 をかけてわざわざ隠して運ぶのですから、見せたくない物・・・、つまり武器などを運ぶ漢字としてはぴったりかも知れません。
「重」は他に「じゅう・え・重い・重ねる」とも読みますよね。意味は、
- 目方がおもい。「重力」など
- 程度がひどい。「重症」など
- おもんじる。大切にする。「重視」など
- おもおもしい。「厳重」など
- かさねる。「重箱」など
となっています。軽々しいといった意味とは、真逆の意味を持っていますよね。
中身を隠し、厳重に運ぶべき物をイメージして「輜重」と覚えてみましょう。🧐
中身を隠して運ぶ物はいろいろありますが、今回は重々しい命にかかわる物のため、軍需品と覚えておきましょう。
「輜」は部首である「車」に、「甾」となっています。
「甾」には災いという意味も含まれているため、災いを含んだ中身を隠して運ぶイメージで「輜」を覚えてみてはいかがでしょうか?🤔
言い方は悪くなってしまいますが、そのまま「死」を運ぶイメージで読み方を覚えることも検討しましょう。
「重」は、この漢字の中に両端をくくられた袋の象形があるようです。
2重にくくられているようにも見えるため、なかなかの重量なのかも知れません。1回くくっただけでは、重さで開いてしまいそうですからね。
そこから、重いことを意味する「重」を覚えてみましょう!
ちなみに、部首は「里」のようです。
軍隊の物なのだから、軽々しく扱ってはいけないよね。
この言葉、どう使う?
- 輜重隊に編入することになった。
- 輜重部隊が想定よりも少ないようだ。別動隊がいるのだろうか・・・。
- 輜重を多くしている分、リスクも上がっている。
同じ読み方の熟語👀
数が多いため、ここでは5つ並べます。
- 視聴・・・見たり聴いたりすること。
- 弛張・・・ゆるむこと、張ること。
- 翅鳥・・空を飛ぶ鳥。
- 鷙鳥・・・ワシやタカなどの、他の動物をつかまえて食べる鳥のこと。
- 至重・・・とても重大であること。
「輜重」の熟語・ことわざ・慣用句
- 輜重兵・・・旧日本陸軍で輜重を任務とした兵士のこと。
- 輜重輸卒・・・旧日本陸軍で輜重兵の監督のもと、輜重の輸送をした兵卒。
軍のものだから、きっと雰囲気も重いんだろうね。
危険な物もあるからね、そうでないと困るよ。
まとめ
「輜重」は、軍で輸送が必要な品物の総称のことなんですね。
中身を隠し、厳重に運ぶべき物をイメージして覚えてみましょう!
中身を隠して運んでいるのですから、きっと重々しい、命にかかわる物でしょうね。
「輜」の「甾」には災いという意味が含まれているため、災いを含んだ中身を隠して運ぶイメージで覚えてみましょう。
「重」は、この漢字の中に両端をくくられた袋の象形があるようですね。重い袋をイメージしておきましょう!
ちなみに、部首は「里」みたいですね。