「折衷」の意味と読み方とは?ヒントは「まとめる」
折衷って、なんと読むのかな??
「折衷」はね、「せっちゅう」と読むんだよ。
折衷の意味
名](スル)いくつかの異なった考え方のよいところをとり合わせて、一つにまとめ上げること。「両者の意見を―する」「和洋―」「―案」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
折衷はここに注意
「衷」は「哀」などにも似ているため、書き間違えてしまわないように、注意しておきましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがあまり難しく無いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「折衷」の意味は、良い所を合わせて、まとめることなんだね。
いいとこ取り、ということか!
そうだね、とても良い物になりそう!
「折衷」の「折」は他に「しゃく・おり・折る・折ける・折める」とも読みます。意味は、
- おる。おれ曲がる。「屈折」など
- くじける。「挫折」など
- わける。2つに離す。「折衷」など
- 亡くなる。「夭折」
- 機会。
- 判断する。「折獄」
となっています。折れるだけではなく、分けるという意味も持つことが分かりました!
「衷」は他に「うち・こころ・まこと」とも読みます。意味は、
- なか。偏らない。「折衷」
- 心の中。まごころ。「衷心」など
- 肌着。
となっています。偏っていない、つまり心の中心と考えることも出来ますね。
色んな方向に伸びている意見を分けて折り曲げ、中心によせて偏らないようにするイメージで「折衷」と覚えてみましょう!
「折」は「てへん」に「斤」となっています。
「斤」は斧も意味していますが、「てへん」はここではバラバラになった木や草から来ているそうです。🌲
そのため、斧を使い草木を折ったり切り離したりするイメージで「折」を覚えてみましょう!
正解か、不正解か・・・。
それも斧を振りかぶり、きっちりと切り分けて判断するのかも知れませんね。🤔
「衷」は「衣」の間に「中」を入れてあげましょう。
中の方に着る衣として肌着を、衣の中あるもの、心の中として「衷」をイメージすることができます。👀
どちらかが不利にならないように、ちょうど良い所で纏めないといけないね。
この言葉、どう使う?
- 折衷案を出してきたぞ!
- 2人の意見を折衷した結果、うまくいくようになった。
- 各社の社訓を折衷して、まったく新しい物が誕生した。
「折衷」の類語
互いの意見を纏める、という意味の言葉が似ていますね。
- 妥協・・・お互いが譲り合い、おだやかに纏めること。
- 折合い・・・譲り合い解決すること。
同じ読み方の熟語👀
- 雪中・・・雪の中。
- 折中・・・折衷と同じ。
「折衷」の熟語・ことわざ・慣用句
- 和洋折衷・・・日本と西洋のものを、程よく混ぜること。
- 雅俗折衷・・・風雅なものと卑俗なものを、ほどよく混ぜること。
- 斟酌折衷・・・それぞれの事情をくみとり、中間をとること。
- 折衷案・・・2つ以上の意見の良い所を合わせて、纏めた案のこと。
- 折衷学派・・・江戸中期の、儒学の一派のこと。
- 折衷主義・・・相異なる哲学や思想から、長所と思われるものを抽出し、折衷させて新しい体系を作り出そうとする立場のこと。
- 折衷苗代・・・水苗代と畑苗代と折衷したもの。
- 折衷様・・・鎌倉末期から室町時代にかけて行われた、寺院建築様式のひとつ。
- 折衷テスト・・・サンドイッチテストのこと。
どちらかに有利となると、後でもめ事に発展するかもしれないし・・・。難しいよね。
そうだね。それに、お互いの良い所を合わせたら、もっと良い物になるかもしれない。纏めるのは大事なことだと思うよ!
まとめ
「折衷」は良い所を合わせ、纏めるということなんですね。
お互いの色んな意見を折り曲げつつ、ちょうどよく分けてどちらかに偏らないようにするイメージで覚えてみましょう!
「折」の「斤」は斧も意味していますが、「てへん」はここではバラバラになった草木から来ているそうです。
斧を使い草木を折ったり、切り離したりするイメージで覚えたいですね。
斧で、きっちりと切り分けてあげましょう!
「衷」は「衣」の間に「中」を入れてあげます。
中の方に着る衣として肌着を。
それに、衣の中や心の中というイメージもできますよね。🤗
どちらかだけが得をするのではなく、お互いの良い点を纏めて、1つの物にしましょう!