「不羈」の意味と読み方とは?ヒントは「とらわれない」
不羈って、なんと読むのかな??
「不羈」はね、「ふき」と読むんだよ。
不羈の意味
[名・形動]《「羈」「羇」ともに、つなぐ意》
1 物事に束縛されないで行動が自由気ままであること。また、そのさま。「独立―」
「或は英人の支配を受くる者あり。或は―なる者あり」〈柳河春三編・万国新話〉
2 才能などが並はずれていて、枠からはみ出すこと。また、そのさま。「―の才」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
不羈はここに注意
「羈」は1級のため少しだけ難しいです、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み方が少しだけ難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「不羈」の意味は、自由気ままなこと、才能などが枠からはみ出すことなんだね。
いったい、何に束縛されているんだろう・・・?
漢字を分けてみると、覚えやすそうだよね!
「不羈」の「不」は他に「ぶ・~ず」とも読みます。意味は、
- 否定をあらわす。~しない。「不満」など
- よくない。「不調」など
となっています。実は、この漢字の2画目までがカタカナの「フ」に、そして草書体がひらがなの「ふ」になったそうです!🧐
「羈」は他に「おもがい・たづな・羈ぐ・羈まる・たび・たびびと」とも読みます。意味は、
- たづな。また、たづなで繋ぎとめる。「羈絆」など
- 馬で旅をする。「羇旅」など
- くつわを固定するために、馬の頭の上からかけるひも。
となっています。馬の面に被せる、皮ひものことを言っているようですね。🐴
「羈」には繋ぎとめる、という意味があることが分かりましたよね。それを否定する、つまり繋ぎとめる物が何もない。そこから、自由気ままであり、そのおかげか才能がぐんぐんと伸びて枠に収まらないイメージで「不羈」と覚えてみてはいかがでしょうか?💪
「不」は花のめしべの子房の象形から成り立った、と言われています。ちなみに、部首は上の「一」となっていますよ。
「羈」は部首が「あみめ」となっていて、その下に「革」と「馬」で出来ていますね。パーツごとに考えると、そこまで難しくはありません。革で出来たあみを、馬の面に被せるイメージで「羈」を覚えてみましょう!
読み方に関しては、馬に乗る時の「騎」と同じ音読みで覚えてみましょう!🐴
束縛されずに自由に過ごしたら、才能がどんどん伸びるかも知れないよね!
この言葉、どう使う?
- 僕のおじさんは、不羈の作家さんだ。
- 彼のような不羈な性格の人に関わると、振り回されてしまうよ。
- 彼女は不羈であったが、周囲の人はどうやら違ったようだ。
「不羈」の類語
自由気まま、または枠にとらわれないという意味の言葉が似ていますね。
- 自由・・・自分の思ったままに振る舞うこと。
- 逸材・・・人並以上に優れていること。
「不羈」の対義語
「不羈」は自由であり、枠にとらわれないことなのに対して、こちらは自由では無いことになります。
- 自縛・・・自分で自分を縛りつけ、思うままに出来ないこと。
同じ読み方の熟語👀
数が多いため、5つだけ並べます。
- 不軌・・・法律などに従わないこと。また、反逆すること。
- 不帰・・・2度と帰っては来ないこと。
- 不起・・・病気などが治らないままで、亡くなるまで起き上がることができないこと。
- 不忌・・・遠慮なく言うこと。また、亡くなること。
- 付記・・・本文に付け加えること。
「不羈」の熟語・ことわざ・慣用句
数が多いため、5つだけ並べます。
- 不羈奔放・・・誰にも縛られずに、自由にすること。
- 放縦不羈・・・何にも縛られずに、好きに振る舞うこと。
- 傲慢不羈・・・偉そうに他人を見下し、他人に縛られないこと。
- 不羈之才・・・とてもすぐれた才能のこと。
- 不羈磊落・・・くだらないことに拘らず、縛られないこと。
確かに、縛られるよりは自由にした方が、尖った方向に伸びる気もする!
馬も、皮ひもから解放されているかも知れないね・・・!
まとめ
「不羈」は自由気ままなこと、才能などが枠からはみ出すということなんですね。
「不」は否定する、つまり繋ぎとめる物が何もない状態です。自由気ままなおかげか、才能がぐんぐんと伸びて枠に収まらないイメージで覚えてみましょう!💪
「不」は花のめしべの子房の象形から成り立った、と言われています。
「羈」は部首が「あみめ」で、下に「革」と「馬」ですね。革で出来たあみを、馬の目(面)に被せるイメージで覚えてみましょう!
読み方は、馬に乗る時の「騎」と同じ音読みで大丈夫ですね!🐴