「塩梅」の意味と読み方とは?ヒントは「加減」
塩梅って、なんと読むのかな??
「塩梅」はね、「あんばい」と読むんだよ。
塩梅の意味
[名](スル)《味の基本である塩と梅酢の意の「えんばい」と、物をぐあいよく並べる意の「按排」とが混同した語》
1 料理の味加減。「―をまちがえて、食べられたものではない」
2 物事のぐあい・ようす。「いい―にメンバーがそろっている」
3 身体のぐあい・ようす。「―が悪いので仕事を休む」
4 (按排・按配)物事のぐあい・ようす・程合いを考えて、程よく並べととのえたり処理したりすること。「文化祭での出し物の順をうまく―する」
[補説]2~4は「案配」とも書く。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
塩梅はここに注意
「しおうめ」ではありません!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
たまに聞く言葉ではありますが、「塩」の読み方で少し迷ってしまう可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「塩梅」の意味は、料理の味加減であったり、物事の具合でもあり、程よく処理することなんだね。
確かに、料理の時以外でも聞いたことがあったなぁ。
自分で言うことは少ないかも知れないけど、聞いたこと位ならあると思うよ!
「塩梅」の「塩」は他に「えん・しお」とも読みますよね。意味は、
- しお。「食塩」など
- 塩づけにする。「塩蔵」
- 塩素。「塩酸」など
- 酸と金属の化合物。「塩基」など
となっています。料理には欠かせない、しおのことですよね。
旧字は「鹽」となっていますが、とても難しいので機会があれば覚えたいところ・・・。🤔
「梅」は他に「うめ」とも読みますよね。意味は、
- うめ。うめの木。「梅花」など
- ウメが熟すころ。梅雨。「梅霖」など
- 性病の1つ。「梅毒」など
となっています。ウメの収穫は、梅雨の季節におこなわれるんですね。
塩と梅酢の意味を持つ「えんばい」と、物をぐあいよく並べる意味の「按排」をまぜ合わせて、料理をするように良い「塩梅」にしあげるイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?
「塩」は旧字に使われている「鹵」が、実は塩の意味も持っています。
「皿」の上に盛られている、塩をイメージして覚えてみるのも良さそうですよね!🧐
ちなみに、部首は「土」となっていますよ。
「梅」は部首である「木」に、「毎」となっています。
「毎」にはつねに、という意味がありますが、これは髪飾りを付けて髪を結う女性の象形からきているようです。
女性は、つねに髪の手入れが必要ですもんね。(もちろん、人によりますが。)
手入れをしている、つまり美しい。そこから、美しい木で「梅」を覚えてみましょう!
どちらも食べることができるから、程よくととのえておきたいね。
この言葉、どう使う?
- 塩梅を間違えてしまったので、無理して食べなくても大丈夫です・・・。
- 今日は塩梅が悪いので、できれば休みたいところ。
「塩梅」の類語
何かの具合、加減という意味の言葉が似ていますね。
- 調子・・・音の高低の具合や、動作のいきおい。動いているものの状態。
- コンディション・・・状態。調子。
- 加減・・・加えたり減らすこと。程よくすること。程度。
同じ読み方の熟語👀
- 按排・・・塩梅と同じ。
- 按配・・・塩梅と同じ。
「塩梅」の熟語・ことわざ・慣用句
- 塩梅酢・・・程よく味をととのえてある酢のこと。
- 和羹塩梅・・・主君を補佐し、国をうまく治める有能な大臣や宰相のこと。塩と梅酢を程よく加えて味付けすることから、うまく国を仕上げる宰相らを言う。
僕だったら、分量を間違って大変なことになりそう・・・。
何事も、使いすぎは良くないよね。程いい具合にしておこう!
まとめ
「塩梅」は料理の味加減であったり、物事の具合でもあり、程よく処理することなんですね。
塩と梅酢の意味を持つ「えんばい」、物を具合よく並べる意味の「按排」をまぜて、料理をするように良い「塩梅」に仕上げるイメージで覚えてみましょう!
「塩」の旧字に使われている「鹵」は、塩の意味も持っているみたいですね。
「皿」の上に盛られている塩をイメージできます!🧐
部首は「土」なので、間違えないようにしておきましょう。
「梅」の「毎」はつねに、という意味がありますが、これは髪飾りを付けて髪を結う女性の象形からきているようですね。
人によりますが、つねに髪を気にして手入れをする女性も多いです。
手入れをしているのであれば、きっと美しいはず。そこから、美しい木で「梅」を覚えてみましょう!🧐
何事も、良い塩梅にしておきたいものです。