「走狗」の意味と読み方とは？ヒントは「使われる側」

2024年1月13日

走狗そうくの意味

狩猟の際、鳥や獣を追い立てるのに使われる犬。転じて、人の手先に使われる者。「社長派の—」「狡兎 (こうと) 死して—烹 (に) らる」

出典　デジタル大辞泉（小学館）

走狗そうくはここに注意

「狗く」はただの犬、というだけではありません。

言葉の難しさ・・・★★☆☆☆

読み書きはあまり難しくないため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

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「走狗そうく」の「走そう」は他に「走はしる」とも読みますよね。意味は、

• はしる。「馳走ちそう」など
• にげだす。「脱走だっそう」など
• 召めし使い。「走卒そうそつ」など

となっています。走る以外にも、召めし使いのように使われる人の意味も持っています。

「狗く」は他に「こう・いぬ」とも読みます。意味は、

• いぬ。「良狗りょうく」など
• 卑いやしいもの。「狗盗くとう」など

となっています。イヌのことだけではなく、卑いやしい。つまり身分が低い、品位に欠かける意味も持っています。

相手に使われる側の者なので、相手よりは身分が低いのかも知れません。（相手が勝手にそう思い込んでいるだけかも）

それに、上の者にしたがうために、あちこち走り回っているかも知れません。

そこから、ただの犬ではなく卑いやしい存在が、召めし使いのようにあちこち行くように使われる側の者になっているイメージで「走狗そうく」と覚えてみてはいかがでしょうか？🧐

「走そう」は走っているひと、そして止まっている足の象形からこの漢字が成り立ったそうです。🏃‍♂️

「狗く」は「けものへん」に「句く」となっていますね。

「句く」は句読点くとうてんなどにもあるように切れ目を付ける時にも使われますが、他に「こう」と読む場合に、任務にんむにあたるという意味も持っています。

任務にあたっているケモノから、狩猟に使われる犬がイメージできませんか？🐶

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この言葉、どう使う？

• 走狗そうくとしてしか生きていく道がないのであれば、それを受け入れよう。
• 「キサマの走狗そうくになった覚えはない！」彼はそう言いのこし、去っていった。
• 大企業の走狗そうくとして、いそがしい日々を送っている。

「走狗そうく」の類語

狩猟しゅりょうに使われる犬、または使われる側の人、という意味の言葉が似ていますね。

• 手先てさき・・・手下てしたとなり使われる人。他に、指先のことなども
• 猟犬りょうけん・・・狩かりに使う犬。
• 爪牙そうが・・・主君などの手足となり働く人。他に、爪と牙が転じて人を傷つけるもの。

同じ読み方の熟語👀

• 挿句そうく・・・文中に補足などを入れるために挿入そうにゅうされた句のこと。
• 痩躯そうく・・・やせた体のこと。

「走狗そうく」の熟語・ことわざ・慣用句

• 飛鷹走狗ひようそうく・・・鷹たかを飛ばして、犬を走らせることを意味して、狩かりをすること。
• 狡兎死こうとしして走狗烹そうくにらる・・・ウサギがしぬと、狗いぬも不要になり煮にて食われる。敵が滅ほろんだあと、軍に尽くした臣下しんかも不要とされて始末しまつされることのたとえ。

まとめ

「走狗そうく」は狩猟しゅりょうで使われる犬が転じて、人の手先として使われる者のことなんですね。

相手より身分の低い人が、上の者にしたがうために、あちこち走り回っている。

そこから、ただの犬ではなく卑いやしいと思われる人が、召めし使いのようにあちこち行かされて使われる側になっているイメージで覚えてみてはいかがでしょうか？🧐

「走そう」は走っている人と止まっている足の象形から成り立ったみたいです。🏃‍♂️

「狗く」は「けものへん」に「句く」です。

「句く」は句読点くとうてんなどにもあるように切れ目を付ける時にも使われますが、「こう」と読む時は任務にんむにあたるという意味も持てます。

任務にあたっているケモノから、狩猟に使われる犬がイメージできそうですよね！🐶

使われる、とは言っても任務をこなせばご褒美ほうびがもらえます。

悪いことばかりではありませんよね。😉