「傾城」の意味と読み方とは?ヒントは「夢中」
傾城って、なんと読むのかな??
「傾城」はね、「けいせい」と読むんだよ。
傾城の意味
《「漢書」外戚伝の「北方に佳人有り。…一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」から。その美しさに夢中になって城を傾ける意》
1 絶世の美女。傾国。
2 遊女。近世では特に太夫・天神など上級の遊女をさす。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
傾城はここに注意
「城」の読み方を間違えないように、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
漢字はどちらもそこまで難しくありませんが、初見だと意味が判断しづらいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「傾城」の意味は、主が夢中になり、国が傾いてしまうほどの美女のことなんだね。
国を治めているんだから、もっとしっかりしてほしいものだけど・・・。
きっとその人にとっては、国よりも夢中になってしまう存在だったんだね。
「傾城」の「傾」は他に「傾く・傾ぐ・傾げる・傾る」とも読みます。意味は、
- かたむく。斜めになる。「傾斜」など
- くつがえす。「傾覆」など
- 一定の方向にかたよる。集中する。「傾向」など
- 危うくする。「傾国」など
となっています。確かに、自分のいるところが傾いたら危ないですよね。
「城」は他に「じょう・しろ・き」とも読みますよね。意味は、
- お城。とりで。「城主」など
- 城壁でかこまれた町。「牙城」など
- 山城国の略。「城州」
となっています。お城ですね。
どっしりと構えたお城を治める王でさえも傾けさせる、それほどの魅力を持った絶世の美女をイメージして「傾城」と覚えてみてはいかがでしょうか?👩🎤
もちろん人によって好みは違うので、ご自分の考える美女をイメージしておきましょう!
「傾」は部首の「にんべん」に「頃」となっています。
「にんべん」は、人の状態などに関する字に多く使われていますよ。
「頃」にはこの頃や、片足を上げる意味があります。片足を上げているということは、フラフラして危なっかしいですよね。
そこから、人が片足で立っているためどちらかに傾いている、少し危ない状況をイメージして「傾」と覚えてみましょう!🦶
「城」は部首の「土」に「成」となっています。
「成」は、安定させるという意味もありますね。
土を使い、人を入れて安定させることから成り立ったようですよ。🏯
漢字に女性を意味する部分はないので、状況から意味を判断するしかなさそうだね・・・!
この言葉、どう使う?
- いくら傾城となっても、彼女の言葉づかいは昔と変わっていなかった。
- 傾城の美女として、歴史に名を残した。
- 彼女は王にとって、傾城になりかねない。
「傾城」の類語
国を危うくする、それ位の美女という意味の言葉が似ていますね。
- 傾国・・・国を危うくするほどの美女のこと。
- 別嬪・・・美しい女性のこと。
- 佳人・・・美人のこと。
同じ読み方の熟語👀
多いので、ここでは5つだけ並べます。
- 契情・・・傾城と同じですが、こちらは当て字となっています。
- 警世・・・世の人々に警告をすること。
- 景星・・・おめでたいことの前兆としてあらわれると言われる星のこと。
- 渓声・・・谷川の音のこと。
- 形成・・・1つのまとまったものを作ること。
「傾城」の熟語・ことわざ・慣用句
- 傾城傾国・・・絶世の美女のたとえ。
- 一顧傾城・・・美女がちらりと見るだけで、1つの町を支配する男性が夢中になり滅んでしまうことから、絶世の美女のたとえ。
- 哲婦傾城・・・賢い女性が口をはさむようになると、国を傾けかねないということ。
- 傾城に誠なし・・・遊女が言うことを信頼できない、ということ。
僕も男の子だし、確かにそれほどの人なら見てしまうかも・・・。
目を奪われるほどの人に会ったら、男女関係なく夢中になってしまうかも知れないね。
まとめ
「傾城」は主が夢中になり、国が傾いてしまうほどの美女のことなんですね。
しっかりと建っているお城を治める王でさえも傾けさせてしまう、それほどの魅力を持った絶世の美女をイメージして覚えてみましょう。👩🎤
「傾」は部首である「にんべん」に「頃」です。
「にんべん」は、人の状態などに関する字に使われるとのこと。
「頃」はこの頃や、片足を上げる意味も持ちます。片足を上げているということは、おそらくフラフラしていますよね。
人が片足で立っていて傾いている、少し危ない状況をイメージして覚えてみましょう!🦶
「城」は部首である「土」に「成」です。
「成」は安定させるという意味も持ちます。
土を使い、人を入れて安定させることから成り立ったみたいですね。🏯