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「蒼然」の意味と読み方とは?ヒントは「緑に近い」

2024年8月8日

ナヤミィ

蒼然って、なんと読むのかな??

フクロウ

「蒼然」はね、「そうぜん」と読むんだよ。

蒼然そうぜんの意味

[ト・タル][文][形動タリ]

 あおあおとしているさま。「—たる月光」

 薄暗くぼんやりしているさま。「—たる暮色に閉ざされる」

 古び、色あせているさま。「古色—」

出典 デジタル大辞泉(小学館)

蒼然そうぜんはここに注意

そう」があらわす色に注意しましょう!

言葉の難しさ・・・★★★☆☆

熟語の意味が、少し難しいため。

すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

フクロウ

つまり「蒼然そうぜん」の意味は、ぼんやりしているさま、色せているさまのことなんだね。

ナヤミィ

あお」だから、青色と同じだよね?

フクロウ

いや、「あお」とは言っても実際は緑色に近いんだよ。


蒼然そうぜん」の「そう」は他に「あお・あおい・しげる」とも読みます。意味は、

  • あおい。蒼天そうてん」など
  • 草木がしげる。鬱蒼うっそう」など
  • あわてる。「蒼惶そうこう」など
  • 古びる。色つやがない。蒼白そうはく」など

となっています。「あお」とは言っても、実際は草木がしげっているところのように、目立たないような緑色に近い色となっています。

ぜん」は他に「ねん・しかり・える」とも読みます。意味は、

  • そのとおり。「当然」など
  • 他の語のうしろにつけて、その状態をあらわす時に使う。蓋然がいぜん」など
  • 燃える。

となっています。様子をあらわす時にも使えるそうですね!

草木がしげっているため、うす暗くぼんやりとした場所は、きっと青色というよりも濃い緑に近いですよね。

ただの青ではなく、緑をまぜた暗めの色。

あおあおとはしているが、うす暗くぼんやりとして、古びた物のようにあまり目立たない状態をイメージして「蒼然そうぜんと覚えてはいかがでしょうか?

そう」は部首である「くさかんむり」に、「そう」となっていますね。

そう」と同じ音読みができるので、覚えやすいです!

そう」は物をしまっておくところでもありますが、他にあわてる、という意味もありますよ。

くらの裏に草が鬱蒼うっそうしげって少し暗くなっているような、草まじりの暗い青色をイメージして「そうを覚えてみてはいかがでしょうか?

くらの表側は掃除されていても、裏側は草が放置されていて薄暗くなっているかも知れませんからね・・・。🤔

ぜん」は成り立ちが少し残酷ざんこくなのですが、カンタンに書くといけにえを燃やす、ということから成り立ったようです。

確かに、下が「ひへん」ですね。

上に乗っているのはただの「タ」ではなく、犬も「大」では無いことに注意しておきましょう。

フクロウ

「あお」だから「青色」だと思っている方も多そうだね。

蒼然の覚え方イメージ
少しうす暗く、あまり目立たない色をしていますよね。

この言葉、どう使う?

  • 彼の顔は蒼然そうぜんとしている。
  • 窓から、蒼然そうぜんたる月光が入ってくる。
  • 蒼然そうぜんたる暮色ぼしょくに閉ざされる。

蒼然そうぜん」の類語

うす暗くぼんやりとしている、という意味の言葉が似ていますね。

  • 昏昏こんこん・・・暗くて物の区別がつかないさま。意識が無いさま。
  • 陰陰いんいん・・・うす暗く、ものさびしいさま。
  • 濛濛もうもう・・・心がぼんやりとしているさま。煙などが立ち込めるさま。

同じ読み方の熟語👀

  • 鏘然そうぜん・・・玉や金属がひびくさま。
  • 騒然そうぜん・・・さわがしいさま。
  • 愴然そうぜん・・・悲しく心をいためるさま。
  • 霜髯そうぜん・・・しものように白いほおひげのこと。
  • 僧膳そうぜん・・・僧に供するための食膳しょくぜんのこと。
  • 窓前そうぜん・・・窓の前、そば。
  • 生前そうぜん・・・生きている間のこと。

蒼然そうぜん」の熟語・ことわざ・慣用句

  • 暮色蒼然ぼしょくそうぜん・・・夕暮ゆうぐれ時のように、少しずつ暗くなっていくようす。
  • 古色蒼然こしょくそうぜん・・・とても古びたさま。
ナヤミィ

てっきり青色と同じかなと思っていたよ。

フクロウ

青空の意味を持つ蒼空そうくうなどでも使われるから、時と場合によるみたい。

まとめ

蒼然そうぜん」はぼんやりしているさま、色せているさまのことなんですね。

ただの青ではなく、緑色に近いです。

うす暗くてぼんやりとした印象、古びた物のようにあまり目立たない状態をイメージして覚えてはいかがでしょうか?

そう」は部首の「くさかんむり」に、「そう」です。「そう」と同じ音読みができますね!

そう」は物をしまっておくところでもありますが、あわてるという意味もあります。

くらの裏に草が鬱蒼うっそうしげって少し暗くなっているような、草がまじった暗い青色をイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?

くらの表側はきれいでも、裏側は草が放置されていて薄暗くなっているかも知れませんから。

ぜん」はカンタンに書くといけにえを燃やす、ということから成り立ったようです。

下が「ひへん」、上に乗っているのはただの「タ」ではなく、犬も「大」では無い点に注意が必要ですね。

そう」の色がどんな色かさえ覚えておけば、問題なさそうです!🧐

二文字

Posted by 管理人