「蒼然」の意味と読み方とは?ヒントは「緑に近い」
蒼然って、なんと読むのかな??
「蒼然」はね、「そうぜん」と読むんだよ。
蒼然の意味
[ト・タル][文][形動タリ]
1 あおあおとしているさま。「—たる月光」
2 薄暗くぼんやりしているさま。「—たる暮色に閉ざされる」
3 古び、色あせているさま。「古色—」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
蒼然はここに注意
「蒼」があらわす色に注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
熟語の意味が、少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「蒼然」の意味は、ぼんやりしているさま、色褪せているさまのことなんだね。
「蒼」だから、青色と同じだよね?
いや、「あお」とは言っても実際は緑色に近いんだよ。
「蒼然」の「蒼」は他に「あお・蒼い・蒼る」とも読みます。意味は、
となっています。「あお」とは言っても、実際は草木が茂っているところのように、目立たないような緑色に近い色となっています。
「然」は他に「ねん・然り・然える」とも読みます。意味は、
- そのとおり。「当然」など
- 他の語のうしろにつけて、その状態をあらわす時に使う。「蓋然」など
- 燃える。
となっています。様子をあらわす時にも使えるそうですね!
草木が茂っているため、うす暗くぼんやりとした場所は、きっと青色というよりも濃い緑に近いですよね。
ただの青ではなく、緑をまぜた暗めの色。
あおあおとはしているが、うす暗くぼんやりとして、古びた物のようにあまり目立たない状態をイメージして「蒼然」と覚えてはいかがでしょうか?
「蒼」は部首である「くさかんむり」に、「倉」となっていますね。
「蒼」と同じ音読みができるので、覚えやすいです!
「倉」は物をしまっておくところでもありますが、他にあわてる、という意味もありますよ。
倉の裏に草が鬱蒼と茂って少し暗くなっているような、草まじりの暗い青色をイメージして「蒼」を覚えてみてはいかがでしょうか?
倉の表側は掃除されていても、裏側は草が放置されていて薄暗くなっているかも知れませんからね・・・。🤔
「然」は成り立ちが少し残酷なのですが、カンタンに書くといけにえを燃やす、ということから成り立ったようです。
確かに、下が「ひへん」ですね。
上に乗っているのはただの「タ」ではなく、犬も「大」では無いことに注意しておきましょう。
「あお」だから「青色」だと思っている方も多そうだね。
この言葉、どう使う?
- 彼の顔は蒼然としている。
- 窓から、蒼然たる月光が入ってくる。
- 蒼然たる暮色に閉ざされる。
「蒼然」の類語
うす暗くぼんやりとしている、という意味の言葉が似ていますね。
- 昏昏・・・暗くて物の区別がつかないさま。意識が無いさま。
- 陰陰・・・うす暗く、もの寂しいさま。
- 濛濛・・・心がぼんやりとしているさま。煙などが立ち込めるさま。
同じ読み方の熟語👀
- 鏘然・・・玉や金属が鳴り響くさま。
- 騒然・・・さわがしいさま。
- 愴然・・・悲しく心をいためるさま。
- 霜髯・・・霜のように白いほおひげのこと。
- 僧膳・・・僧に供するための食膳のこと。
- 窓前・・・窓の前、そば。
- 生前・・・生きている間のこと。
「蒼然」の熟語・ことわざ・慣用句
- 暮色蒼然・・・夕暮れ時のように、少しずつ暗くなっていくようす。
- 古色蒼然・・・とても古びたさま。
てっきり青色と同じかなと思っていたよ。
青空の意味を持つ蒼空などでも使われるから、時と場合によるみたい。
まとめ
「蒼然」はぼんやりしているさま、色褪せているさまのことなんですね。
ただの青ではなく、緑色に近いです。
うす暗くてぼんやりとした印象、古びた物のようにあまり目立たない状態をイメージして覚えてはいかがでしょうか?
「蒼」は部首の「くさかんむり」に、「倉」です。「蒼」と同じ音読みができますね!
「倉」は物をしまっておくところでもありますが、あわてるという意味もあります。
倉の裏に草が鬱蒼と茂って少し暗くなっているような、草がまじった暗い青色をイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?
倉の表側はきれいでも、裏側は草が放置されていて薄暗くなっているかも知れませんから。
「然」はカンタンに書くといけにえを燃やす、ということから成り立ったようです。
下が「ひへん」、上に乗っているのはただの「タ」ではなく、犬も「大」では無い点に注意が必要ですね。
「蒼」の色がどんな色かさえ覚えておけば、問題なさそうです!🧐