「抵抗」の意味と読み方とは?ヒントは「退ける」
抵抗って、なんと読むのかな??
「抵抗」はね、「ていこう」と読むんだよ。
抵抗の意味
[名](スル)
1 外部から加わる力に対して、はむかうこと。さからうこと。「権力に—する」「大手資本の進出に地元の商店会が—する」
2 すなおに受け入れがたい気持ち。反発する気持ち。「相手の態度に—を感じる」「一人で入るには—がある」
3 流体中を運動する物体が流れから受ける、運動方向と逆向きの力。
4 「電気抵抗」の略。
[用法]抵抗・[用法]反抗——「むやみに抵抗(反抗)したって仕方がない」など、手向かう意では相通じて用いられる。◇「抵抗」は他からの力に張り合い、それを退けようとすることに重点がある。「誘惑に抵抗する」「市民の激しい抵抗にあう」「病魔への抵抗にも限界があった」◇「反抗」は外からの力、特に権威・権力にさからおうとすることに重点がある。「反抗」が否定的に評価されることがあるのはそのためである。「理由なき反抗」「親に反抗して家を出る」◇類似の語に「反発」がある。他の人の意見・考え方にさからう点で「抵抗」と相通じて用いられる。「友人の反発を招く」「上司の発言に反発する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
抵抗はここに注意
「抵」を他の「低」などと間違えないように、注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆
読み書きはとてもカンタンですが、使い方を間違う可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「抵抗」の意味は、外からの力に張り合い、退けようとすることなんだね。
そうだった・・・。反抗も似た意味だよね?
そうなんだけど、重点がある部分が違うみたいなんだ。
だから、もしかしたら少し使い方を間違って覚えているかも知れない。
「抵抗」の「抵」は他に「し・抵たる・抵れる・抵つ」とも読みます。意味は、
- さからう。張り合う。「抵抗」など
- 突き当たる。ふれる。「抵触」など
- 相当する。「抵当」
- おおよそ。「大抵」
となっています。張り合うのですから、きっと何かに触れていますよね。
「抗」は他に「抗う・抗う・抗ぐ・抗む」とも読みます。意味は、
- 張り合う。さからう。「抗議」など
となっています。相容れないようですね。
触れた物に負けないように、押し合って張り合い、相手を退けるイメージで「抵抗」を覚えておきましょう。💪
「抵」は部首である「てへん」に、「氐」となっています。
「てへん」は手を使った動作に関することに使われ、「氐」は根元や低いという意味も持つとのこと。
自分が低い場所にいると想定して、上からの圧力をはねかえすように手で押し、張り合っているイメージで「抵」を覚えておきましょう。
「抗」は部首である「てへん」に、「亢」となっています。
「てへん」は手を使った動作に関することに使われ、「亢」はたかぶる、のど、対等であるという意味を持つとのこと。
自分は相手より下ではない!と気持ちが昂り、手を高く上げて対等であると伝えているイメージで「抗」を覚えておきましょう。
「反」だと叛くという意味があるから、また少しニュアンスが違ってくるよね。
この言葉、どう使う?
- 1人で入るには、抵抗があるお店だなぁ・・・。
- 僕たちは抵抗した。
- わざわざ抵抗する必要はない。
「抵抗」の類語
外からの力に逆らう、という意味の言葉が似ていますね。
- 盾突く・・・目上の人に逆らう。文句を言って反抗すること。
- 反抗・・・逆らうこと。権力などに従わないこと。
- 歯向う・・・抵抗する。また、刃物を持ったり歯をむき出して向かっていく。
「抵抗」の対義語
「抵抗」は逆らうことなのに対して、こちらは逆らわないことになります。
- 屈伏・・・相手に負けて従うこと。
- 服従・・・他の命令に従うこと。
同じ読み方の熟語👀
- 定稿・・・それ以上訂正などの必要がない、完成した原稿のこと。
「抵抗」の熟語・ことわざ・慣用句
多いので、ここでは3つだけ並べます。
- 抵抗権・・・不当な国家権力の行使に対して抵抗しうる、国民の権利。
- 抵抗炉・・・電気炉の一種で、ジュール熱を熱源とする。
- 抵抗血管・・・細動脈のこと。
めちゃくちゃ似ているなぁ・・・!
この熟語で何を伝えたいか、という点に注目しておきたいね。
まとめ
「抵抗」は、外からの力に張り合い、退けようとすることなんですね。
負けないように張り合い、相手を退けるイメージで覚えておきましょう。💪
「抵」は部首の「てへん」に、「氐」です。
「てへん」は手を使った動作に関係し、「氐」は根元や低いという意味も持っていますね。
自分が低い場所にいるとして、上からの圧力を手で押し、張り合っているイメージで覚えておきましょう。
「抗」は部首の「てへん」に「亢」で、「亢」はたかぶる、のど、対等であるという意味を持ちます。
自分は格下ではないと気持ちが昂り、手を高く上げて対等であると伝えているイメージで覚えておきましょう。