「寛恕」の意味と読み方とは?ヒントは「ゆるす」
寛恕って、なんと読むのかな??
「寛恕」はね、「かんじょ」と読むんだよ。
寛恕の意味
1 心が広くて思いやりのあること。また、そのさま。
2 過ちなどをとがめだてしないで許すこと。「御―を請う」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
寛恕はここに注意
「恕」を「怒」と間違えてしまわないように、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「恕」と「怒」を、間違えてしまう可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「寛恕」の意味は、心が広くて思いやりがあり、ゆるすことなんだね。
最初に見たとき、間違って「怒」だと思っちゃった・・・。
勘違いしてしまうこと、ありそうだよね。
「寛恕」の「寛」は他に「寛い・寛やか・寛ぐ」とも読みます。意味は、
- 心が広い。「寛大」など
- ゆるやか。「寛刑」など
- スペースが広い。「寛闊」など
となっています。よく聞くのは、寛大や寛容でしょうか。
「恕」は他に「しょ・恕す・恕る」と読みます。こちらはあまりご存じなかった人もいるかと思います。意味は、
- おおめに見る。「寛恕」など
- 思いやり。「忠恕」など
となっています。漢字が似ている「怒」とは、まったく違う意味を持っているようですね。🤔
心が広く、思いやりもある。ということで「寛恕」と覚えましょう!
「寛」は少々難しそうです。パーツだけで見ると、「うかんむり」と「くさかんむり」、そして「見」が縦に並んでいるのですが・・・。
成り立ちを見ると、「うかんむり」という屋根の下で、角と目を強調したヤギの象形がゆったりとしている様子をあらわしているそうです!🐐
ただ、ヤギと言われても覚えにくいとは思います。「くさかんむり」が入るほど広い「うかんむり(屋根)」の下、ただ草を見ているだけのゆったりした様子。と覚えてもいいのではないでしょうか?🧐
「恕」も間違いやすいように見えます。こちらは成り立ちがあまり好ましくないので、女性の口から発せられる思いやりの心、と覚えてみてはいかがでしょうか?
「恕」は「怒」と間違えないように、注意しよう!
この言葉、どう使う?
- ご寛恕を請う。
- 先日は誤った書類をお渡ししてしまい、申し訳ございませんでした。どうかご寛恕いただきますようよろしくお願い申しあげます。
- ご寛恕いただき、まことにありがとうございます。
「寛恕」の類語
広い心、思いやりをもってゆるすという意味の言葉が似ていますね。
「寛恕」の対義語・・・?
「寛恕」は広い心で思いやりがあり、ゆるすことなのに対して、こちらはゆるさず怒ることになります。
- 叱責・・・失敗をせめること。怒ること。
同じ読み方の熟語👀
- 官女・・・宮中に仕える女性。
- 閑所・・・静かなところ。
- 緩徐・・・ゆるやかで静かなようす。
- 漢書・・・中国二十四史の一。
意味が似ている言葉もけっこうあるようだけど、漢字が難しいね・・・。むぅ・・・!
「寛恕」も漢字が少し難しいからね。頑張ろう!
まとめ
「寛恕」は心が広くて思いやりがあり、ゆるすということですね。
「寛」は「うかんむり」と「くさかんむり」、そして「見」が縦に並んでいますね。
成り立ちは「うかんむり」という屋根の下、角と目を強調したヤギの象形がゆったりとしている様子をあらわしているみたいなんです!🐐
「くさかんむり」が入るくらい広い屋根の下で、ただ草を見てゆったりしている様子のヤギをイメージして覚えても良さそうです。
「恕」は「怒」と間違えないように注意。
こちらは、女性の口から発する思いやりの心をイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?
普段はなかなか使わない言葉だと思いますが、ビジネスの場では覚えておいた方が良い言葉になりそうです。
こちらはいかがでしょうか?
できないからといって叱ってばかりではなく、広い心をもちましょう!
とはいっても、すぐに変わるのはとても難しいですよね・・・。😅
まずは叱ることを抑えることから始めてみましょう。
特に、こちらは教師の方向けの「叱らない」指導のための本になります。たまには視点を変えてみましょう!
広い心を持つためには・・・?