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「狼狽」の意味と読み方とは?ヒントは「不意」

2023年10月31日

ナヤミィ

狼狽って、なんと読むのかな??

フクロウ

「狼狽」はね、「ろうばい」と読むんだよ。

狼狽ろうばいの意味

[名](スル)《「狼」も「狽」もオオカミの一種。「狼」は前足が長くて後ろ足が短く、「狽」はその逆。「狼」と「狽」は常にともに行き、離れると倒れるのであわてるというところから》不意の出来事などにあわててうろたえること。「株価の急落に―する」「周章―」

出典 デジタル大辞泉(小学館)

狼狽ろうばいはここに注意

ばい」が何をあわらしているのか、間違えないように注意しましょう。

言葉の難しさ・・・★★★☆☆

漢字だけだと意味が少しわかりにくいため。

すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

フクロウ

つまり「狼狽ろうばい」の意味は、不意のできごとに、慌ててうろたえてしまうことなんだね。

ナヤミィ

聞いたことはあるよ、おおかみにあって慌ててしまう、ということなのかな?

フクロウ

そう考えるのもわかるよ。下で見てみよう!


狼狽ろうばい」の「ろう」は他に「おおかみ・みだれる」とも読みます。意味は、

  • オオカミのこと。「豺狼さいろう」など
  • オオカミのようなもの。「狼虎ろうこ」など
  • みだれる。「狼藉ろうぜき

となっています。どうやらオオカミ以外にも、意味を持つようですね。

ばい」の意味は、オオカミの一種となっています。こちらは「知らなかった!😅」という方もいるのではないでしょうか?

上にも書いた通り、「狼」は前足が長くて後ろ足が短く、「狽」はその逆。

「狼」と「狽」は常に一緒に行動し、離れると倒れてしまうと言われ、そしてあわてる、というところから不意の出来事などにあわててうろたえること、として「狼狽ろうばいとなりました。

ちなみに、「ろう」と「ばい」はオオカミに似ている伝説上の動物、ということです。🧐

ろう」は「けものへん」に「良」を書くのですが、ここでは同じ読みを持つ「ろう」も一緒に覚えましょう!

ろう」というのは波浪はろうなどで使われる「なみ」を意味しており、なみのように群れで押し寄せておそうオオカミ、ということで「さんずい」の代わりに「けものへん」をつけて「狼」となった、と言われています。

ばい」は「けものへん」に「ばい」をつけるだけです。こちらは同じ読み方の漢字がくっついているので、覚えやすいですね。😄

「ロウ」と「バイ」という、2匹のオオカミがいると覚えるのも良いですね!

フクロウ

どちらもオオカミなんだって。

狼狽の覚え方イメージ
2匹でバランスをとっているのでしょうか。

この言葉、どう使う?

  • 株価の急落に狼狽ろうばいすることになろうとは、あの時はまったく考えてもいなかった。
  • 分かってさえいれば、狼狽ろうばいすることは無かったはずだが・・・。
  • 彼はいつまでたっても、狼狽ろうばいしたままだ。

狼狽ろうばい」の類語

慌ててうろたえる、混乱するという意味の言葉が似ていますね。

  • 錯乱さくらん・・・ごちゃごちゃして混乱すること。
  • 惑乱わくらん・・・冷静になれないくらい混乱すること。
  • 混乱こんらん・・・ごちゃごちゃして訳が分からなくなること。

狼狽ろうばい」の対義語

狼狽ろうばい」は慌ててうろたえるという意味なのに対して、こちらは慌てないことになります。

  • 泰然たいぜん・・・落ち着いていて、何事にも動じないこと。
  • 沈着ちんちゃく・・・落ち着いていて、何事にも動じないこと。

同じ読み方の熟語👀

  • 蝋梅ろうばい・・・ロウバイ科の落葉低木。葉は卵型。
  • 老梅ろうばい・・・年がたった梅の木のこと。

狼狽ろうばい」の熟語・ことわざ・慣用句

  • 周章狼狽しゅうしょうろうばい・・・とても慌てること。
  • 狼狽ろうばい売り・・・相場が急に下がったことにおどろき、慌てて持っている株を売ること。
ナヤミィ

僕も不意をつかれたら、慌てちゃうなぁ。

フクロウ

びっくりするからね、あたふたするのも無理はないよ。

まとめ

狼狽ろうばい」は、あわててうろたえるということなんですね。

ろう」は「ろう」という波浪はろうなどで使われる「なみ」を意味する漢字の、なみのように群れで押し寄せておそうオオカミ、ということで「さんずい」の代わりに「けものへん」をつけて「狼」となったと覚えましょう。

ばい」は「けものへん」に同じ読み方の「ばい」をつけるだけとなっていますね。

実際に「ろう」と「ばい」のようにバランスがくずれたら、少しは慌てちゃいますよね・・・。😅

たとえ不意をつかれても、なるべく落ち着いていたいものです。

二文字

Posted by 管理人