「氾濫」の意味と読み方とは?ヒントは「溢れる」
氾濫って、なんと読むのかな??
「氾濫」はね、「はんらん」と読むんだよ。
氾濫の意味
1 川の水などが増して勢いよくあふれ出ること。洪水になること。「豪雨で河川が―する」
2 事物があたりいっぱいに出回ること。あまり好ましくない状態にいう。「情報の―」「悪書が―する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
氾濫はここに注意
「氾濫」と言っても、「外水氾濫」と「内水氾濫」の2種類がありますよ。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
漢字は難しめですが、ニュースで聞くこともあるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「氾濫」の意味は、川の水などがあふれて洪水になること。またはあまり良くないモノがいっぱい出回っていることなんだね。
耳にする機会が多いのは、水害の時かな。
そうだね、どちらも覚えておこう。
「氾濫」の「氾」は他に「氾がる・氾れる」とも読みます。意味は、
- あふれる、ひろがる。「氾濫」
- ひろい。「氾愛」など
- ただよう。
となっています。中から水が溢れてしまっているんですね。
「濫」は他に「濫れる・濫かべる」とも読みます。意味は、
- 水があふれる。「氾濫」
- みだりに。「濫獲」など
- うかべる。「濫觴」
となっています。こちらにもあふれる、という意味がありますね!
ちなみに、「濫獲」などは「乱獲」のように「乱」に置きかえることができるものもあります。
どちらもあふれる、広がるという意味なので「氾濫」と覚えましょう!
「氾」の右側、元々は長方形だったのに、切られて繋がらなくなってしまったようにも見えますよね?
「氾」の左側の「さんずい」は、液体に関する字に使用されます。
なので、「長方形の箱が切られて、その壊れたところから中の水が広がり、あふれてしまった」というイメージも良さそうですね(個人のイメージなので、実際の作られ方は違いますが。😅)
「濫」の部首は「さんずい」で、右側の「監」は「監獄」などの牢屋や、「監視」などの見張るといった意味がありますよね。
なので、「氾」は壊れた箱から水があふれ、広がる。
「濫」は水を見張りきれずあふれ、広がってしまうというどちらも中からあふれてしまうようなイメージで「氾濫」を覚えても良いのではないでしょうか。🧐
細かい説明は省きますが、「内水氾濫」は川などの氾濫のせいで大量の水で溢れているわけではなく、街中などで排水能力があるにもかかわらず、大量の雨で水びたしになってしまうこととなっています。
「外水氾濫」は川の氾濫のせいで街中まで大量の水が押し寄せて、水びたしになってしまうこと。
原因に違いがあることだけ、覚えておきましょう!
2通りの使い方が確認できたけど、どちらも良い意味では無さそうだね・・・。
この言葉、どう使う?
- そう遠くない川で、氾濫がおきている。ここも危ない、すぐに逃げないと・・・!
- 街のいたるところに、勝手に貼られたステッカーが氾濫している。治安が悪くなったのかも知れないな。
「氾濫」の類語
入りきらない、こぼれる、あふれる、というような意味の言葉が似ていますね。
- 溢れる・・・モノや人が中に入りきらないこと。液体が容器などに入りきらずに、こぼれてしまうこと。
- 洪水・・・水の量が異常に増えて、もともとある場所からあふれてきてしまう状態。
- 出水・・・大雨などで、川が氾濫すること。
同じ読み方の熟語👀
- 反乱・・・支配者に対して、武力行動をおこすこと。
- 叛乱・・・上に同じ。
「氾濫」の熟語・ことわざ・慣用句
- 氾濫原・・・川の氾濫や移動によってできた平野のこと。堆積物によって構成されているため、洪水時には浸水してしまう。
う~ん、あまりいい意味ではないんだね。
そうだね。でも、大雨の時などに聞くことは必ずあるはず。覚えておこう!
まとめ
「氾濫」は川の水などがあふれて洪水になること。
または、あまり良くないモノがいっぱい出回っていることなんですね。
できれば起きてほしく無いものですが・・・。川などの自然が原因であれば、避けられないことでもあります。
「川の氾濫」という言葉をニュースでもSNSでも良いので見かけたら、川の水があふれだしてとても危険だ!とすぐに思い出せるよう、忘れないようにしましょう!
「氾」の部首である「さんずい」は、液体に関する字に使用されます。
右側は、元々長方形だった物が切られて、繋がらない状態になってしまったようにも見えませんか?
そこから、「箱の壊れたところから中の水があふれてしまった」というイメージもできそうです。
「濫」の部首は「さんずい」。
そして右側の「監」は、「監獄」や「監視」などの見張るといった意味がありますよね。
「氾」は、壊れた箱から水があふれて広がるイメージ。
「濫」は、水を見張りきれずにあふれてしまうイメージ。
どちらも、中から水が溢れてしまったイメージで覚えても良いのではないでしょうか。🧐