「呻吟」の意味と読み方とは?ヒントは「苦しむ」
呻吟って、なんと読むのかな??
「呻吟」はね、「しんぎん」と読むんだよ。
呻吟の意味
[名](スル)苦しんでうめくこと。「病床に―する」「小説の書き出しに―する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
呻吟はここに注意
「吟」は詩歌を詠むといった意味もありますが、今回は別ですので意味を間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きは、なかなかカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「呻吟」の意味は、苦しみ呻くことなんだね。
「吟」は吟遊詩人で覚えていたから、てっきり歌を作る人なのかなと思っていたよ。
実は、他にもあるんだよね。
「呻吟」の「呻」は他に「呻く・呻る」とも読みます。意味は、
- うめく。うなる。「呻吟」
となっています。口から何かを申したいみたいですね。🤔あまり良いことでは無さそうです・・・!
「吟」は他に「吟う・吟く」とも読みます。意味は、
- 詩歌を作る。「吟遊」など
- よく確かめる。「吟味」など
- うめく。なげく。「呻吟」
となっています。どうやら吟く、という意味も持っていることが分かりました!
どちらにも「うめく」という意味があります。どうやら、とても苦しんでいるようですね。
口から詩歌が出るのでは無く、深い苦しみのせいでうめき声が出るイメージで「呻吟」と覚えてみましょう!
「呻」は部首である「口」に、「申」となっています。
「申」には言う、という意味もありますよね。他に、繰り返すという意味もあります。
そこから、口から何度も繰り返し言って疲れてしまい、うめき声のようになってしまったイメージで「呻」を覚えてみましょう!😫
「吟」は部首である「口」と、「今」になっています。
苦しんでいるため、「今」に濁点が付いて「ぎん」と読むようになったイメージをしてみましょう!
ここでは「今」はすっぽりと覆う、という意味で使われているそうです。
口の中に覆う、つまり吟味でも使われるように、口の中でよく確かめるイメージができます。
それに、口の中に含んだ言葉を詩歌にしたり、うめき声として吐き出すイメージもできませんか?
そこから、口の中で覆っているとして「吟」を覚えてみてはいかがでしょう。🧐
口から出てくるのは、いったいどんな言葉か。イメージはできたかな?
この言葉、どう使う?
- 夏休みに残った最後の宿題、作文。その書き出しに、彼は呻吟していた。
- 肉体的に辛いから呻吟していた、という訳ではありません。
- どこからともなく、呻吟する声が聞こえてくる。
「呻吟」の類語
苦しんでいる、という意味の言葉が似ていますね。
- 苦悶・・・肉体的、精神的に苦しんでいるため、もだえること。
- 懊悩・・・悩みもだえること。
- 苦慮・・・苦労して色々考え、思い悩むこと。
「呻吟」の対義語
「呻吟」は苦しみうめくことなのに対して、こちらは嬉しさのあまり叫ぶことになります。
- 歓声・・・喜びが抑えられずに叫ぶ声。
- 歓呼・・・喜び、大きな声を上げること。
同じ読み方の熟語👀
- 新銀・・・江戸時代に、貨幣改鋳で新たに発行された銀貨のこと。
「呻吟」の熟語・ことわざ・慣用句
- 無病呻吟・・・病気でもないのに、苦しそうにしていること。
- 懊悩呻吟・・・色んなことを考えて、悩み苦しむこと。
苦しいと、思わず声が出ちゃうことってあるなぁ。
口に出すと、気がまぎれるのかも知れないね・・・。
まとめ
「呻吟」は、苦しみ呻くということなんですね。
どちらにも「うめく」という意味があることからも分かる通り、とても苦しんでいるようです。
深い苦しみのせいで、うめき声が出てしまうメージで覚えてみましょう!
「呻」の部首は「口」で、「申」には言う、繰り返すという意味もあります。
口から何度も繰り返し言って疲れ、うめき声のようになってしまったイメージで覚えてみましょう!
「吟」の部首は「口」で、「今」はここではすっぽりと覆う、という意味で使われているそうですね。
吟味でも使われるように、口の中に含んで覆い、よく確かめるイメージができますね!😉
口の中に含んだ言葉を詩歌にする、うめき声として吐き出すイメージもできると思います。
そこから、口の中で覆っているとして「吟」を覚えてみましょう!
苦しみのあまりうめき声が出てしまうのですね、この声は誰かに届くのでしょうか・・・。