「葛藤」の意味と読み方とは?ヒントは「相反」
葛藤って、なんと読むのかな??
「葛藤」はね、「かっとう」と読むんだよ。
葛藤の意味
[名](スル)《葛 (かずら) や藤 (ふじ) のこと。枝がもつれ絡むところから》
1 人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。「親子の―」
2 心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うこと。「義理と人情とのあいだで―する」
3 仏語。正道を妨げる煩悩のたとえ。禅宗では、文字言語にとらわれた説明、意味の解きがたい語句や公案、あるいは問答・工夫などの意にも用いる。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
葛藤はここに注意
「かつとう」ではありませんので、間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み書きが少し難しいですが、たまに聞く言葉のため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「葛藤」の意味は、対立している、相反していて迷うことなんだね。
確かに、葛藤する。って聞いたことがあるなぁ・・・!
読み方で、少し葛藤してしまいそうだけどね。下で見てみよう!
「葛藤」の「葛」は他に「かつ・くず・かたびら・かずら・つづら」と読みます。意味は、
- くずと言う、つる草の名。「葛藤」など
- くずの繊維で作った布。「葛布」など
- かずら。つる草の総称。
となっています。つる草のことを言っていたのですね。
「藤」は他に「ふじ」とも読みます。意味は、
- ふじ。植物の名前。「藤花」など
- つる性の植物の総称。「藤本」など
- 藤原氏の略。「源平藤橘」
となっています。
カズラとフジ、その2つの枝が絡み、もつれ合うところをイメージしましょう。その状態のように、関係が絡まってしまって対立すること。様々な感情などが絡まりあい、迷ってしまうことをイメージして「葛藤」と覚えてはいかがでしょうか🧐
読み方はそのままでは無いため、迷いがあることにより言葉が詰まってしまった状態をイメージして「かっ・・・とう」と覚えてみましょう!
「葛」は「くさかんむり」に「日」、そして「匃」となっていますね。「匃」には願い求めるという意味があります。
そこから、日を求めて上に伸びていく草をイメージして「葛」と覚えてはいかがでしょうか🌱
「藤」は「くさかんむり」に「幐」という漢字で出来ています。「幐」は水がわき上がる、という意味を持ちます。そこから、草(つる)が上にわき上がる。よじ登る草を意味して「藤」が成り立ったと言われています。
絡まりすぎてしまったら、ほどくのが難しいよね・・・。
この言葉、どう使う?
- 彼はどうやら葛藤しているご様子・・・。我々は先に進みましょう。
- 親子の葛藤があった。
- 面倒な葛藤が起こってしまった。何か解決できる材料が、もう少しでもあれば・・・。
「葛藤」の類語
対立している、相反しているという意味の言葉が似ていますね。
- 苦慮・・・苦心して、いろいろ考えること。
- 相克・・・対立するものが争うこと。五行説でも使われる。
- 衝突・・・相反するものがぶつかること。または、突き当たること。
確かに、違う意見同士が話し合っても、余計に絡まってしまいそう・・・。
すぐには解けないかもしれない。そういった時は、距離を置くのも大事だね。
まとめ
「葛藤」は対立している、相反していて迷うことなんですね。
カズラとフジのように絡まる、という事ですが・・・。人間関係でも自分の心でも、あまり絡まりすぎると解くのが大変難しいです。
何かのキッカケを待って、少しずつでも解いていきたいものですね🤔