「僥倖」の意味と読み方とは?ヒントは「偶然」
僥倖って、なんと読むのかな??
「僥倖」はね、「ぎょうこう」と読むんだよ。
僥倖の意味
1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「―を頼むしかない」「―にめぐりあう」
2 幸運を願い待つこと。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
僥倖はここに注意
よっぽど思い悩んだり、行きづまったりしたときに訪れる幸運のことで、いつでも訪れるような小さい幸運の時ではありません。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「僥」が少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「僥倖」の意味は、とても困った時に偶然おとずれる、大きな幸運のことなんだね。
漫画やニュースでも聞いたことがあるような?でも、どちらの漢字も普段使わないからどういう意味なのか分からないや。
じゃあ、下のような覚え方だとどうかな?
「僥倖」の「僥」は他に「僥める・僥う」と読みます。意味はそのまま、
- もとめる。ねがうこと。「僥倖」など
となっています。こちらは、下で少し詳しく書きます。
「倖」は他に「倖い・倖う」とも読みます。意味は、
- 思いがけないさいわい。「射倖」など
- へつらう。
- お気に入り。「倖臣」
となっています。「倖」には「幸せ」という文字が入っているため、意味が覚えやすいですね。
「僥」は部首に「にんべん」と、右側に土が3つ重なっているところまでは覚えやすそうですが、その下にある「兀」という部分にはあまり見覚えがないのではありませんか?
「兀」は「コツ・たかい」などと読みます。
意味としては、高い。または高く突き出しているということです。🙌
漫画などでも、願い求めるような時に手を上に突き出しているような絵、見たことありませんか?
それなら、「兀」という文字が使われていても違和感は無いですよね、むしろピッタリだと思います!
ちなみに土が3つ重なっている部分ですが・・・。こちらは「垚」で、土が高く盛られている様子という意味があります。森も木が3つで木がたくさんある、というのと似たようなつくられ方に感じますね!
つまり「僥」とは、にんべん(人)と高い(「垚」「兀」)という意味の文字が組み合わさってできている漢字になります。
高い「兀」の上に高い「垚」なので、人の手では届かないかも知れません・・・。😅
「倖」は「人」に「幸」となっていますね。
「幸」は手枷を付けられずに済んだ人、つまり幸せなことを意味しています。ここに人を並べて、幸せな人として「倖」を覚えてみましょう!
この「僥」と「倖」2つを合わせて、「とても手の届かないような思いがけない幸せを求め、願う」レベルの幸運をイメージしましょう!
これも、僥倖にあたるよね。
この言葉、どう使う?
- あの状態から勝てたのは、まさに僥倖でした。
- もう無理かも知れない・・・。僥倖する、それしかない。
- 僥倖にも、1年はかかると思っていたことがわずか6か月で成功した。
「僥倖」の類語
良いことが起こる、という意味の言葉が似ていますね。
- 幸運・・・運が良い。しあわせ。
- 大当たり・・・宝くじなどでとっても良いものが当たること。良いですね。
- 棚ぼた・・・「棚からぼたもち」の略。予想外の幸せがくること。
「僥倖」の対義語
「僥倖」は偶然おとずれる幸運なことなのに対して、こちらは思ってもいなかった不運になります。
- 災難・・・思ってもいない、不幸なできごと。
- 奇禍・・・思ってもいなかった災難のこと。
同じ読み方の熟語👀
- 行幸・・・天皇が外出すること。2か所以上の時は、巡幸になる。
- 暁光・・・明け方の空のひかりのこと。
僥倖・・・!漢字は覚えにくいけど、いい言葉だと思うな。
意味を考えると、使う機会は多くないかも知れないね。
まとめ
「僥倖」はとても困った時に偶然おとずれる幸運のことなんですね。
「僥」の右下にある「兀」は「コツ・たかい」などと読み、高く突き出しているという意味。
そして右上の「垚」は、土が高く盛られている様子という意味があります。
つまり「僥」とは「人」に高い「兀」、さらにこの上に高い「垚」なので、求める人が天高く手を伸ばしているイメージができますね。
「倖」の「幸」は手枷を付けられずに済んだ人、つまり幸せなことを意味しています。ここに人を並べて、幸せな人として「倖」を覚えることにしましょう。
2つを合わせて、とても手の届かないような高い、思いがけないレベルの幸運をイメージして覚えておきましょう。✨
毎日の小さな幸せではなく、追い詰められた時に訪れる偶然的な幸運なので、あまりおとずれることはありませんが・・・。どうしても必要になった時には来て欲しいものですね!