「苦汁」の意味と読み方とは?ヒントは「なめる」
苦汁って、なんと読むのかな??
「苦汁」はね、「くじゅう」と読むんだよ。
苦汁の意味
1 にがい汁。
2 つらい経験。「―を飲まされる」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
苦汁はここに注意
「にがじる」では無いので注意しましょう。(苦い汁で、青汁を連想してしまう方もいらっしゃるかも・・・なのでそう読んでしまう気持ちもわかります)
言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆
読み方を勘違いさえしなければ、カンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「苦汁」の意味は、にがい汁であり、つらい経験のことなんだね。
もちろん、言葉は聞いたことがあるよ!
「苦汁を飲まされる」などで聞いたことがあるのかな?
「苦汁」の「苦」は他に「苦しい・苦い・にがな・苦だ」とも読みます。意味は、
- くるしい。くるしむ。「苦痛」など
- 味がにがい。「苦汁」など
- にがにがしい。「苦笑」など
- 程度がひどい。「苦寒」など
- にがな。にがみが多い、キク科の多年草。
となっています。あまりうれしくない意味が多いです・・・😂
「汁」は他に「しゅう・しる・つゆ」とも読みます。意味は、
- モノからしみ出てくる液体。「果汁」など
- つゆ。お吸い物。
となっています。「肉汁」などでも使われていますよ!
「苦い液体」なので「苦汁」となりますが、あまり舐めてみたいとは思いませんよね?
そのため、誰にでもあるであろう、嫌な経験や辛い経験を飲む、またはなめるのをイメージして「苦汁を飲まされる」といったふうに覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「苦」は「くさかんむり」に「古」となっていますね。「古」は硬い頭部、かぶとの象形です。それで、口がこわばり唾が出ないようなニガイ植物ということで「苦」が成り立ったそうです。
少し覚えにくいようであれば、古い草はニガイ!🤢といったまっすぐなイメージで覚えてみた方がカンタンではありますね!
「汁」は「さんずい」に「十」となっていますね。「十」には「十分」にも使われているとおり、満ち足りているといった意味も持っています。ここでは良く見る果汁と絡めて、果実の中にある液体(さんずいは水系に関係しているため)を十分にしぼり取ったことをイメージしてみてはいかがでしょうか。😁
また、同じ読み方で「苦渋」もありますが、こちらは「苦くて渋い」「苦しみ、そして悩むこと」という意味のため、「苦汁」と似てはいますが使いどころが違うので注意しましょう。😀
覚え方としては、「飲まされる」「なめる」は「苦汁」、「味わう」「色」「決断」は「苦渋」としておきましょう!
覚えるのはカンタンだけど、同じ読み方の言葉との違いは少し難しいよね。
この言葉、どう使う?
- この前は苦汁を飲まされたからな・・・、倍で返してやる!
- ミスをしてから更迭されて、苦汁の日々を過ごしていた・・・。
- 去年の試合では苦汁をなめさせられた。
「苦汁」の類語
嫌な経験、という意味の言葉が似ていますね。
- 辛酸・・・つらい目、苦しい目。
- 嫌な経験・・・嫌な気持ちになった過去のできごと。
- 辛い記憶・・・振り返るとつらかった過去のできごと。
同じ読み方の漢字👀
- 久住・・・長くそこに定住すること。
- 旧住・・・仏語。古くから住んでいること。
- 苦渋・・・苦く、そして渋いこと。または、悩み苦しむこと。
「苦汁」の熟語・ことわざ・慣用句
- 苦汁を嘗める・・・つらく嫌な思いをすること。または苦い経験をすること。
そういえば、僕も苦汁を飲まされたことがあったなぁ・・・!
誰にでも経験があると思うよ。だからこそ、覚えやすい気がするね。
まとめ
「苦汁」はにがい汁であり、つらい経験のことなんですね。
嫌な経験や辛い経験を飲むイメージで、覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「苦」は「くさかんむり」に「古」となっています。「古」は硬い頭部、かぶとの象形とのこと。そこから、口が硬くこわばり、唾が出ないようなニガイ植物ということで「苦」が。古い草は苦そうですからね。
「汁」の「十」には満ち足りているといった意味もあります。果汁と絡めて、果実の中にある液体(さんずいは水に関係しているため)を十分にしぼり取ったことをイメージしてみましょう。
同じ読み方で「苦渋」もありますが、こちらは「苦くて渋い」「苦しみ、そして悩むこと」という意味のため、「苦汁」とは違いますので注意しましょう。
「飲まされる」「なめる」は「苦汁」、「味わう」「色」「決断」は「苦渋」と覚えておきましょう!
多くの人は苦汁を飲まされた経験があると思います。
自分が経験したことは、覚えやすいですね。😄
・・・苦いものが好きな方もいらっしゃると思いますが、説明しやすいように「苦汁」はあまり舐めたくない、と書いてあります。😔