「沽券」の意味と読み方とは?ヒントは「価値」
沽券って、なんと読むのかな??
「沽券」はね、「こけん」と読むんだよ。
沽券の意味
1 土地・山林・家屋などの売り渡しの証文。沽却状。沽券状。
2 人の値うち。体面。品位。
3 売値。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
沽券はここに注意
古くは土地の価値などを表す契約書でしたが、現在では上に記したように「人の値うち、品位」という意味でも使われるようになってきています。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
「沽」の意味を覚えてしまえば問題ないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「沽券」の意味は、その人の価値、品格を表す言葉なんだね。
ドラマでも「沽券にかかわる!」とか聞いたこと、あるような・・・。
一番耳にするのはその使い方かもしれないね。そのシーンを見て、ある程度意味の理解はできているとは思うけれど、一応説明するよ。
「沽券」の「沽」は他に「沽る・沽う」と読みます。意味は、
- 売り買いをすること。「沽酒」
- ねうち。
となっています。売り買いをするからか、「うる」と「かう」とも読めるようですね!
「券」は他に「てがた・わりふ」と読みます。意味は、
- てがたなど、約束したことの印としての札。または、切手などのこと。
となっています。こちらに関してはそのままですが、乗車券や割引券などの紙ですね。
売買の紙、値打ちの記載がある券をイメージしてください、それを「沽券」と覚えましょう!
これは、土地の価値などを表す契約書などに使用されていました。
それが、現在では土地の価値などから「人の価値、品位」としても使われるようになってきたのですね。
「沽」が値打ちだとすると、「券」はその人自身を指しているイメージで覚えましょう!
「沽」は部首である「さんずい」と「古」を書くだけなので、カンタンです。
「券」もカンタンではありますが、こちらの「拳」とは違い、部首には「刀」が使われていますよ。
間違えないようにしたいですね。😄
どうやら種をまく象形と両手の象形となっているそうで、ここに「刀」を入れて、刀で木片に刻んだものを2つに割り、2人がそれぞれをひもで巻き、後日証拠に使うことから成り立ったと言われていますよ。
下のようなセリフは、耳にしたことがあるかも知れないね。
この言葉、どう使う?
- そんなことになったら、わが社の沽券に関わる・・・!
- 何としてでも沽券を守る!
- もしあいつに頭を下げる、なんてことになったら沽券に関わるな。
「沽券」の類語
プライドといえば、意味がすっと入りやすそうですね。
- プライド・・・誇り。
- 矜持・・・自負。またはプライド。
- 品位・・・気高さ、上品さ。
同じ読み方の熟語👀
- 古検・・・太閤検地のこと。
- 古賢・・・昔の賢人のこと。
- 孤剣・・・1本の剣以外、何の武器も持たないこと。
- 古硯・・・古い、長い年月がたった硯のこと。
「沽券」の熟語・ことわざ・慣用句
- 沽券にかかわる・・・何かをしたことで、自分にとって良くない、立場を下げるような状態をつくってしまうこと。
プライドと同じような意味なんだね。
沽券の似た意味であるプライドなら皆少なからず持っているはず。自分にもあるモノなら、比較的覚えやすいんじゃないかな?
まとめ
「沽券」は、その人の価値や品格をあらわす言葉なんですね。
売買のための紙や、値打ちが書いてある券をイメージして覚えておきましょう!
どうやら、土地の価値などを書く契約書などに使用されていたそうです。
それが、今では人の価値や品位としても使われるようになったんですね。
「沽」が値打ちなので、「券」はその人自身を意味していると覚えてみましょう。
「沽」は部首の「さんずい」と、「古」を書きます。
「券」の部首には「刀」が使われていますので、他の似た漢字と間違えないように注意しましょう。
種をまく象形と両手の象形となっており、刀で木片に刻んだものを2つに割り、2人がそれぞれをひもで巻いて後日証拠に使うことから成り立ったとのことです。
「沽券」は昔と今では、使い方が変化しているようですね。
沽券に関わる、という言葉はこれからもテレビや小説で見聞きすることがきっとあると思います。
その時にスッと話に入っていくためにも、忘れないようにしておきたいですね。😀
「プライドが傷つく」ことと同じような意味ですし、沽券=プライド、で覚えてしまうのが一番楽だと思いますが、あなたはどうでしょうか?