「琴線」の意味と読み方とは?ヒントは「感情」
琴線って、何と読むのかな??
「琴線」はね、「きんせん」と読むんだよ。
琴線の意味
1 琴の糸。
2 心の奥深くにある、物事に感動・共鳴しやすい感情を琴の糸にたとえていった語。「心の―に触れる言葉」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
琴線はここに注意
「琴線にふれる」で、「良いものに感動する」、という意味ですがあやまって「相手を不快にする」「怒らせる」と言う使い方をしてしまっている人もいるようです。あなたはどうでしょうか?
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
漢字が少しだけ難しいため。また、意味を少し間違ってしまうこともあるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「琴線」の意味は、素晴らしいものに感銘を受け、感動したということなんだね。
なんとなくだけど、綺麗な言葉に見えるなぁ。
良い言葉だと思うよ、正しい使い方を覚えたいね。
「琴線」の「琴」は他に「ごん・こと」とも読みます。意味は、
- こと。「琴線」など
- 弦楽器、または鍵盤楽器のこと。「提琴」など
となっています。古代中国の弦楽器で、「琴」の上の「王」という文字はこの弦楽器に張られている糸が元となっています。糸をイメージしてみてください。また、「琴」は「こと」とも読み、日本の伝統楽器でもあるんですね。
ですので、「琴」の文字を見たら「琴」=弦楽器と思いだしていただければと思います。
「線」は他に「いと・すじ」とも読みますよね。意味は、
- いとのような細いもののこと。「線香」など
- えがかれたすじ。「直線」など
- 道すじ。「線路」など
- 境目。「前線」など
となっています。
「琴」の糸を使い、物事に感動している気持ちをあらわしているイメージで「琴線」と覚えてみましょう!
「間違ってことせん、って読んじゃうかも・・・😅」ですって?
「琴」の下の「今」は、キンという読み方もあるんです。
「琴」の中にすでに「キン」と読む文字が入っているので、実は「琴」と読むよりも覚えやすいのではないでしょうか?
「線」はカンタンですね、「糸」と「泉」が並んでいるだけのことです。泉から、細長い糸のような水がわきでていると覚えましょう!
ちなみに、僕はまだ琴を弾いたことがないんだ。
この言葉、どう使う?
- あの映画のワンシーン、僕の琴線にふれたよ・・・。もう一度観ようかな。
- 多数の人の琴線にふれたのか、彼女の小説は大ヒットしたよ。
- こちらはあやまった使用例です、念のため記載します※「彼の琴線にふれたせいで、怒らせてしまった」
「琴線」の類語
感動するなど、良い感情を受けるような言葉が似ていますね。
- 感動する・・・何かに心をうたれて深い感銘をうけること。
- 感化される・・・他のモノから影響を受け、自分自身が変わること。
- 心にひびく・・・印象に残るくらい、感動する。
「琴線」の対義語・・・?
「琴線」は感動する感情のようなものなのに対して、こちらは感動しない、何も感じないことになります。
- 無感動・・・心が動かないこと。
「琴線」の熟語・ことわざ
- 琴線にふれる・・・心に伝わる事に触れ、感銘を受けることのたとえ。
いつもなら感動した、で済ませていたけど今度使ってみようかな。
会話の中だとなかなか出てこないかも知れない。でも、映画を見たり小説を読んだ時に使ってみると「感動した」とはまた違った言い回しができそうだね。
まとめ
「琴線」は素晴らしいものに感銘を受け、感動したということなんですね。
「琴」の糸を使って、物事に感動している気持ちをあらわしているイメージで覚えてみましょう!
「琴」の下の「今」も、キンという読み方が出来ますよね。そのため、読み方はそこまで難しくはありません。
「線」は「糸」と「泉」が並んでいます。泉から、細長い糸のような水がわきでているイメージで覚えましょう!
「感動する」
この言葉なら、今まで誰でも使ったことがあるはずです。
「琴線にふれる」という方は日常会話では出にくいかも知れませんが、ここぞというタイミングがあれば、使ってみると「語彙力あるなぁ~」なんて、思ってもらえるかも・・・?😏