「懸巣」の意味と読み方とは?ヒントは「カラス科の鳥」
懸巣って、なんと読むのかな??
「懸巣」はね、「かけす」と読むんだよ。
懸巣の意味
カラス科の鳥。全長33センチくらい。体はぶどう色で、頭に黒い縦斑、翼の一部に白・黒・水色の斑があり、尾は黒い。山林にすみ、しわがれた声で鳴き、他の鳥獣の鳴きまねもする。樹上に枯れ枝などで杯形の巣をかけるところからいう。かしどり。やまがらす。《季 秋》「—鳴き遠雲脱げり桜島/秋桜子」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
懸巣はここに注意
「懸」の読み方に、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「懸」は書くのが少し面倒で、初見だと「かけす」と読むことも難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「懸巣」の意味は、カラス科の鳥でしわがれた声の、他の鳥の鳴きまねもできる鳥のことなんだね。
しわがれたって、どういう声なんだろう?
「ジェー、ジェー」と鳴くみたい。英語名では「Eurasian jay」なんだけど、「jay」はこの鳴き声からきているみたいだよ!
「懸巣」の「懸」は他に「けん・け・懸ける・懸たる」と読みます。意味は、
となっています。最初に覚えた時はひらがなだったと思いますが、懸垂などでも使われていますよね。
「巣」は他に「そう」とも読みますよね。意味は、
- 巣(鳥の巣など)、巣くう。「営巣」など
- 隠れ家。「巣窟」など
- 集まり群がっているところ。「病巣」など
となっています。何かがそこに集まっていますよね。
巣を杯の形に懸けるようにして作ることから、「カケス」となったそうです。
そのため、ここではそのまま樹上に枯れ枝などで懸けるようにして巣を作る鳥をイメージして「懸巣」と覚えておきましょう!
「懸」は「けん」でも「け」でも「か」でもダメです、ちゃんとかけるようにして「かけ」まで入れてあげましょう!
しわがれた声ですが、他の鳥や機械的な音のまねが上手みたいですよ。🎶
「懸」は「県」と「系」と、部首である「心」でできていますね。パーツ自体はとてもカンタンなものです!
「県」と「系」を合わせた「縣」にも、ぶら下がるやかかる、という意味があります。「系」には糸が結ばれるように、繋がりの意味があります。
そこから、どこかの県同士が糸がかかっているかのように、心が繋がっている。として「懸」を覚えてみるのも良いですね。
「巣」は上にヒナ、真ん中が鳥の巣、下が木となっているようです。
そのため、木の上にある鳥の巣からヒナが顔をのぞかせているのをイメージしてみましょう。🐣
巣の作り方からきているみたい。
この言葉、どう使う?
- 懸巣がジェージェーと鳴いているのが聞こえる。
- 懸巣は雑食です。
- 懸巣の群が、エサを求めてやってきたようだ。
「懸巣」の類語
他にカケスを意味するものを並べます。
- 樫鳥・・・カケスの別名。
- 鵥・・・カケスのこと。
なるほど、この鳥は巣の作り方の他にも、鳴き声で覚えることができそうだね!
実は羽が美しくて、黒いツバサの一部に青や白のこまかい縞模様になっている部分があるんだ!
まとめ
「懸巣」はカラス科の鳥でしわがれた声の、他の鳥の鳴きまねもできる鳥のことなんですね。
樹の上に枯れ枝などを懸けるようにして、巣を作る鳥をイメージして覚えましょう!
「懸」はちゃんとかけるように、「かけ」まで入れておくことを覚えておきたいです。
しわがれた声で、他の鳥や機械的な音のまねが上手なんですね。人語の真似までする鳥もいるとか・・・。🎶
「懸」は、「県」と「系」と、部首の「心」でできています。
「県」と「系」を合わせた「縣」も、ぶら下がるやかかるという意味を持ちます。そして「系」には糸が結ばれるように、繋がりの意味がありますよね。
どこかの県同士で糸がかかるかのように、心が繋がっているイメージで覚えてみるのも面白そうです。
「巣」は上にヒナ、真ん中が鳥の巣、下が木となっているそうなので、木の上にある鳥の巣からヒナが顔をのぞかせているイメージができます。🐣
ちなみに、国の天然記念物に指定されている、瑠璃懸巣という瑠璃色のめずらしいカケスもいるみたいですよ。実際に見てみたいものですね。😊