「杜若」の意味と読み方とは?ヒントは「アヤメ科」
杜若って、なんと読むのかな??
「杜若」はね、「かきつばた」と読むんだよ。
杜若の意味
[名]
1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘 (さや) になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く。外花被3枚は垂れ、中央に黄や白の斑紋がある。内花被3枚は小さく、直立する。園芸種には白花もある。古くは花汁で布を染め、書き付け花とよばれたという。かおよぐさ。《季 夏》「—べたりと鳶 (とび) のたれてける/蕪村」
2 襲 (かさね) の色目の名。表は二藍 (ふたあい) 、裏は萌葱 (もえぎ) 。一説に、表は薄萌葱、裏は薄紅梅。
3 紋所の名。カキツバタの葉と花を図案化したもの。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
杜若はここに注意
どちらの漢字も、そのままでは読めないため注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
書くことは、とてもカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「杜若」の意味は、湿地に群生するアヤメ科の多年草のことなんだね。
名前は聞いたことがあったけど、漢字だとこう書くんだ・・・。
「とじゃく」とも読めるけど、これはカキツバタとヤブミョウガの漢名なんだよ。
「杜若」の「杜」は他に「と・ず・やまなし・杜ぐ・杜じる・もり」と読みます。意味は、
- ふさぎ止める。「杜絶」など
- 神社の森。
- 木の名前。ヤマナシ。
となっています。「杜絶」は、「途絶」に書きかえても大丈夫です。
「若」は他に「じゃく・にゃく・にゃ・若い・若しくは・若く・若し・若し・若」と読みます。意味は、
- 若い。「若年」など
- いくらか。「若干」など
- ~のよう。「傍若無人」など
- 状態を形容する語の助字。「自若」
- もしも。
となっています。若い、以外にもいろいろありますね。
花の汁を使って服を染めるために利用されていたところから、「カキツケハナ」と呼ばれていた物が転じて、カキツバタになったという説があります。
「杜若」は本来ヤブミョウガという物の漢名でしたが、そのせいか「カキツバタ」と混同されてしまったそうで・・・。
読み方による意味の間違いをふさぎ止める状態をイメージして、「杜若」と覚えておきたいですね。
「杜」は部首である「木」と、「土」になっています。
部首の「木」は分かりやすいですが、木の種類や木を使って作った物などに関する字に多く使われていますね。
「木」は大地をおおう木、「土」は土の神を祭るために柱状に固めた土の象形から成り立ったと言われています。
ちなみに、「もり」と読まれるようになったのは、神社の周りに木がたくさん生えている所を「杜」とあらわすようになったからだと考えられているそうですよ。
「若」は部首の「くさかんむり」と、「右」で作られていますね。
読み方が「弱」に通じて同じ読みができるため、「わかい」という意味もあらわすようになりました。
花の姿が、飛ぶ燕にも見えることから「燕子花」とも書かれるみたい。
この言葉、どう使う?
- どちらが菖蒲か杜若なのか、僕らでは見分けることができなかった。
- 杜若は湿地を好む。
- 杜若は、愛知県の県花でもある。
「杜若」の類語
同じく、アヤメ科のものを少し並べます。
- 鳶尾・・・火災を防ぐという俗信がある。
- 菖蒲・・・日当たりのいい、乾燥したところに生える。
- 花菖蒲・・・5、6月頃に大きな花を開く。
同じ読み方の熟語👀
- 燕子花・・・杜若と同じ。
「杜若」の熟語・ことわざ・慣用句
- 杜若色・・・カキツバタの花のような色で、鮮やかな紫がかった青色。
- 何れ菖蒲か杜若・・・アヤメとカキツバタは似ており区別がつきにくいところから、どちらも優れていて優劣がつけにくいこと。
花の形が飛ぶ燕にも見えるっていうのは、なかなか面白いね!
ちなみに、花言葉は「幸福が来る」「幸せはあなたのもの」「高貴」「思慕」といったものになっているよ。
まとめ
「杜若」は、湿地に群生するアヤメ科の多年草なんですね。
花の汁を使い服を染めるために利用されていたので、「カキツケハナ」と呼ばれていた物が転じ、カキツバタになったという説があるそうです。
「杜若」は本来、ヤブミョウガという物の漢名でした。
それが「カキツバタ」と混同されてしまっていたそうですね。
読み方による意味の間違いを、防ぎ止める状態をイメージして覚えておきましょう。
「杜」は部首の「木」と、「土」です。
部首の「木」は、木の種類などに関する字に使われていますね。
大地をおおう木と、土の神を祭るために柱状に固めた土の象形から成り立ったとのことです。
「もり」と読まれるようになったのは、神社の周囲に木が多く生えている所を「杜」とあらわすようになったからだと言われていますよ。
「若」は部首の「くさかんむり」と、「右」です。
読み方が「弱」に通じ同じ読みができるので、「わかい」という意味もあらわすようになったそうですよ。