「荒布」の意味と読み方とは?ヒントは「藻」
荒布って、なんと読むのかな??
「荒布」はね、「あらめ」と読むんだよ。
荒布の意味
コンブ科の褐藻。外洋のやや深い海に生える。葉は羽状でカジメに似るが、両面にしわがあり、暗褐色で、乾くと黒くなる。食用や肥料とする。地方によりカジメともいう。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
荒布はここに注意
「布」の読み方は知らないと読めなさそうなので、間違えないように注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読みは少し難しいですが、漢字はカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「荒布」の意味は、コンブ科の褐藻のことなんだね。
えーと・・・褐藻って、何のことだっけ?
それも下で説明するよ。
「荒布」の「荒」は他に「こう・荒ぶ・荒れる」とも読みますよね。意味は、
- あらい。あれはてる。「荒蕪」など
- すさむ。みだれる。「荒廃」など
- 道理に合わない。でたらめ。「荒唐」
- 国のはて。「八荒」
となっています。肌荒れなどにも使われているように、荒くなっているのですね。
「布」は他に「ぬの・ふ・ほ・布く」と読みますよね。意味は、
- ぬの。「布巾」など
- 敷く。ひろげる。「布陣」など
- 広くいきわたらせる。「流布」など
- 古代中国の貨幣の一種。「布銭」など
となっています。布をあらわしていますが、この布を広げるように、広範囲に行きわたらせるイメージも出来ますよね。
なんだかこれだけ見ても、コンブ科のものだとは思えないですが・・・。😅これは、見た目で覚えましょう!!
「荒布」はコンブ科の褐藻で、形はぺらぺらとして羽状で両面にしわがあり、乾くと黒くなります。また、ワカメと比べると荒く硬い、という由来もあります。
見た目だけでいうと、確かに荒い布にも見えるんです👀
なので、荒めの布のような褐藻ということで「荒布」と覚えてはいかがでしょうか?
「褐藻」についての説明がまだでしたが、カンタンに言うとこれはワカメやコンブなどと同じ藻類のグループのことです。
「荒」は「くさかんむり」と「亡」、「川」になっていますね。「亡」には死、という意味もあります。そのため、死体が川の上を流れており、他には草しか無い。というように、荒れ果てた結果草しか残らないような状況をイメージして「荒」と覚えましょう。
さあ、どういう見た目だったかな?
この言葉、どう使う?
- 岩かげに、荒布がうちあげられていた。
「荒布」の類語・・・?
類語というよりは、荒布に似ているものになります。
- 搗布・・・これもコンブ科の褐藻のことです。
- 相良布・・・相良地方にある海藻搗布のこと。
- 阿羅女・・・荒布の別の表記でもあります。
同じ読み方の漢字👀
- 荒目・・・少し粗いこと。
もしかしたら、食べたことがあるのかな?
気づかないうちに出してもらったものを食べていた、ならありえるね。
まとめ
「荒布」は、コンブ科の褐藻のことなんですね。
形はぺらぺら、羽状で両面にしわがあり、乾くと黒くなるとのこと。それに、ワカメと比べると荒く硬いという由来もあります。
想像してみると、確かに荒い布にも見えます。👀
そこから、荒めの布のような褐藻をイメージして覚えてみましょう!
「荒」の「亡」には死、という意味もあるため、死体が川の上を流れており、他には草しか無い。つまり、荒れ果てた結果草しか残らないような状況になったイメージで覚えましょう。
「荒布」はよくスーパーで買い物をする方なら、見たことがありそうですよね。😀
そうでない方も、フリガナが書いてある商品もあるので、今度買い物に行ったときに探してみてはいかがでしょうか?「あー!これか!!」となりますよ。😋
こちらはいかがでしょうか?
「この前スーパーに行ったばかりだから、また今度ね🙄」という方もいますよね。なのでここにも「荒布」をはっておきます!これが、「荒布」です!!
東日本ではなじみが薄いかもしれませんが、近畿・東海地方では昔から食べられているとのこと。
さすがにこう細くなると、羽のような形というのは分かりづらくなっていますね。
コンブのようにダシは出ないため、「荒布の煮物」がおいしい食べ方みたいですよ!
同じ国なのに、住んでいる所で食べるものが少し違うのは面白いよね。