「上梓」の意味と読み方とは?ヒントは「出版」
上梓って、なんと読むのかな??
「上梓」はね、「じょうし」と読むんだよ。
上梓の意味
1 文字などを版木に刻むこと。
2 書物を出版すること。「論文をまとめて―する」
梓(あずさ)(キササゲ)の木を版木に用いたところから
出典 デジタル大辞泉(小学館)
上梓はここに注意
漫画や図鑑などの「冊子」を出版することであり、新聞や回覧板などの「印刷物」には使わない言葉となっています。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
「梓」を読むことが、少し難しいかも・・・?
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「上梓」の意味は、漫画などの冊子を出版するということなんだね。
これだけだとちゃんと覚えられないかも・・・。
じゃあ、下のような覚え方だとどうかな?
「上梓」の「上」は他に「うえ・うわ・かみ・上がる・上る」とも読みますよね。意味は、
- 上のほう。「上空」など
- 順序が先。「上旬」など
- 身分などが高い。「上官」など
- いい。すぐれている。「上品」など
- 申し出る。「上告」など
となっています。他にもたくさんありますが、今はこれだけでも覚えておけば問題ありません。
「梓」は他に「あずさ・はんぎ」とも読みます。意味は、
- 木の名前。
- 版木や印刷をすること。「上梓」
となっています。「梓」は木の一種なんですね。なぜ、「木」に「辛」と書くのか・・・?
「梓」というのは、「キササゲ」とも言います。
そして「キササゲ」は、別名「雷除けの木」とも言うそうですよ。
雷除けといえば避雷針が思い浮かぶのではないでしょうか?
そして、実は「辛」は「入れ墨のための針」の象形でもあります。
その避雷針のような「キササゲ」の別名として、部首である「木」に針の象形の「辛」を並べて「梓」と書く。
こう覚えてみましょう。🧐
「上」は、下にある物(線)の上に乗せることで「上」を意味しているそうです。
「梓」という木を使って、その「上」から文字を刻まれていた。✏️
そのまま「上梓」という言葉ができた、というイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?
他にも、出版するという方にからめるのであれば・・・。
「上梓」と「上司」を合わせて、下にあるような絵のイメージを想像して覚えてみてもいいですね。
僕が覚えようとした時にイメージしたのは、こちらだよ!
この言葉、どう使う?
- 発売が遅れましたが、ぼくの絵本を来月上梓いたします。
- あの最新作。11月についに上梓されるようですね。
- お疲れさまです。このたびはご上梓、おめでとうございます!
「上梓」の類語
出版・発刊・刊行など、よく耳にする言葉がありますね。
- 出版・・・印刷などで本を作り、販売。または電子書籍として作成して販売すること。
- 発刊・・・定期的に販売される雑誌などを、新しくだすこと。
- 刊行・・・こちらも本などを作成して販売すること、ただ出版よりは少しお堅めのものの場合に使用。
「上梓」の対義語
「上梓」は冊子を出版することなのに対して、こちらは出版していたものを無くすことになります。
- 廃刊・・・新聞や雑誌などの定期的な刊行物を廃止すること。
同じ読み方の熟語👀
- 上司・・・身分(役職)が上の人。
- 上肢・・・人の腕や手のこと。上腕から手までを含める。
- 上士・・・すぐれた人。
これなら覚えていられるかも!
実際使うかはわからないけれど、覚えておこうね。
まとめ
「上梓」は、漫画などの冊子を出版することなんですね。
「梓」は「キササゲ」とも言い、別名「雷除けの木」とも言うそうです。
雷除けといえば、避雷針を思い浮かべますよね。
「辛」は、「入れ墨のための針」の象形でもあるんです。
避雷針のような「キササゲ」の別名ということで、部首の「木」に針の象形の「辛」を並べて書くと覚えましょう!
「上」は、下にある物(線)の上に乗せることで成り立ったそうです。
「梓」という木を使い、「上」から文字を刻まれていたところから覚えておきましょう!
出版と一緒に覚える場合は、「上梓」と「上司」を合わせて覚えてみるのも面白いですよね。
今の時代ではあまり見ない言葉ですが、本を読んだりしているとたまに使われていることがあります。
本を読んでいて見つけた場合、前後のはなしでぼんやりと意味が分かるかも知れませんがぱっと見た感じわかりづらかったという方もいるのではないでしょうか?
使う機会も限られてくる言葉ですが、出版などと同じイメージで覚えておきましょう!