「繚乱」の意味と読み方とは?ヒントは「みだれる」
繚乱って、なんと読むのかな??
「繚乱」はね、「りょうらん」と読むんだよ。
繚乱の意味
[名](スル)入り乱れること。
「心を沢風の裏 (うち) に―せしむる事もあろうが」〈漱石・草枕〉
[ト・タル][文][形動タリ]入り乱れるさま。花の咲き乱れるさま。「百花―」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
繚乱はここに注意
「繚」が少し難しいので注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
言葉自体は見たことがある!という方が多いと思うため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「繚乱」の意味は、入り乱れることなんだね。
言葉は聞いたことがあったよ!ただ、漢字はちゃんと覚えていなかったかも・・・。
そうなんだね、じゃあ今日覚えよう!
「繚乱」の「繚」は他に「繚う・繚わる・繚る」とも読みます。意味は、
- まとう。もつれる。みだれる。「繚乱」
- めぐる。「繚垣」
となっています。もつれる、みだれるといった意味があるのが分かりました。
「乱」は他に「ろん・乱れる」とも読みます。意味は、
- みだす。みだれる。「乱雑」など
- 戦争。「戦乱」など
- むやみに。みだりに。「乱獲」など
となっています。こちらにも乱れるという意味がありますよね。
カンタンなのですでに覚えている文字のはずです。😄
また、この「乱」は「爛」に置きかえて「くずれる」という意味で「腐乱」にも使われますよ。
「みだれる」という意味の漢字2つが入り混じり、もつれみだれるイメージで「繚乱」と覚えてはいかがでしょうか?
「繚」は少々難しそうに見えます、これは部首である「糸」に「尞」が並んでいますね。
「尞」というのは、下のような意味を持っています。
かがり火。焼く。あぶる。明るい。
木を焼く炎の象形からきているそうですが、火を焚いているということもあり明るく輝く、ということを意味して成り立ったそうです。
火と言えば「飛んで火に入る夏の虫」という言葉がありますよね。
それを利用してイメージしてみましょう、「尞」に「糸」が集まってきています。
糸は細いので絡まりもつれ、乱れています。イメージできたでしょうか?🤔
ちなみに、「尞」は「寮」からうかんむりを取り除いた文字になっています。間違えないように注意ですね!
また、これとは別に「撩乱」とも書けます。
こちらの場合は「てへん」なので、注意しましょう。
「乱」は部首が、乙部の「おつにょう」となっています。
どこにあるの?となりそうですが、「乚」がそれに当たります。
乙部は文字を整理するための部首のようなので、深く考える必要はありません。
この漢字は糸を上下から引っぱっている象形と、乱れた糸の端っこの象形から乱れることを意味して成り立ったそうです。
「繚」の書き方と意味を、忘れずに!
この言葉、どう使う?
- その花畑では、たくさんの花が繚乱と咲き乱れている。
- たき火の火の粉が、繚乱として飛んでいて危ない。
- そこの花畑はそりゃ繚乱でしょう、ですが緑の少ない都会でぽつんと咲いている花も綺麗じゃありませんか?
「繚乱」の類語
たくさん混じって乱れるという意味の言葉が似ていますね。
- 粉戦・・・敵味方が入り乱れて戦うこと。
- 入り乱れる・・・たくさんのものがまじって乱れること。
「繚乱」の対義語
「繚乱」は入り乱れることなのに対して、こちらは乱れずまとまること、おさまることになります。
- おさまる・・・混乱やさわぎが止まること。
- 整う・・・まとまった状態になる。調和がとれる。
同じ読み方の熟語👀
- 撩乱・・・繚乱と同じ。「撩」にはみだれるという意味もある。が、他にととのえるや挑む、といった意味ももつので注意。
「繚乱」の熟語・ことわざ・慣用句
- 百花繚乱・・・いろんな花が咲き乱れること。それが転じて、すぐれた人がたくさん現れること。
まだ頭の中で漢字がもつれているけど、なんとか覚えられそう・・・!
考える時は、頭の中を整理しようね!
まとめ
「繚乱」は、入り乱れるということですね。
どちらも「みだれる」ようなので、めちゃくちゃにもつれ、入り乱れるイメージで覚えてみましょう!
「繚」は部首の「糸」に「尞」で、「尞」は下の意味を持ちます。
かがり火。焼く。あぶる。明るい。
木を焼く炎の象形からきているみたいですが、火を焚いているということもあり、その火が明るく輝くということを意味して成り立ったそうです。
「飛んで火に入る夏の虫」という言葉がありますが、これを利用します。
虫の代わりに糸が飛んできて・・・。
「尞」に「糸」が集まっていますが、糸は細いためたくさん集まり絡まりもつれ、入り乱れてしまっているイメージをしてみましょう!
ちなみに、「尞」は「寮」からうかんむりを無くした文字ですので注意です。
「乱」は部首が乙部の「おつにょう」で、「乚」の部分になります。
乙部は、文字を整理するための部首みたいですね。
「乱」は糸を上下から引っぱる象形と、乱れた糸の端の象形から成り立ったとのこと。
糸が関係していたとは、驚きです。
百花繚乱でしたら、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?🌺🌼
今回の言葉のみの場合は、入り乱れるという意味がある。
ということを忘れずにいたいですね。😆