「有職」の意味と読み方とは?ヒントは「すぐれる」
有職って、なんと読むのかな??
「有職」はね、「ゆうそく」と読むんだよ。
有職の意味
1 朝廷や公家の儀式・行事・官職などに関する知識。また、それに詳しい人。
2 学識のあること。また、その人。学者。
3 諸芸にすぐれていること。また、その人。
4 教養・才知・家柄・容貌などのすぐれていること。また、その人。
[補説]原義は2の意で「有識」と書いたが、1の意が生じて「有職」とも書くようになった。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
有職はここに注意
実は他にも読み方があるのですが、意味は少し変わってきますので注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「職」の読み方を間違う可能性が高いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「有職」の意味は、学識のある人や優れていること、公家に詳しいことなんだね。
いろいろあるけど、とりあえずは知識が豊富だったり優れている人ってことか・・・!
大雑把に覚えるなら、それでも良いかな。
「有職」の「有」は他に「う・有る・有つ」とも読みますよね。意味は、
- 存在する。「希有」など
- 持っている。「含有」など
- さらに。「有余」
となっています。持つ、存在するといった意味を持っていますよね。
「職」は他に「しょく・しき・職め・つかさ・職る」とも読みます。意味は、
- 仕事。「定職」など
- 任務。「職員」など
- 手先を使う仕事。「職人」など
- 律令制の省の下の役所の名前。「修理職」
となっています。それに、普通は「そく」とは読まないんですよね。
「有職」と同じ意味で「有識」とも書きますので、それも一緒に覚えてみた方が結果的に覚えやすくなります!
知識を有している人=優れている人、また官職などに関して詳しい人をイメージして「有職」と覚えてはいかがでしょうか?🤔
「有」は右手と肉の象形となっており、肉を持つことから「ある」を意味する「有」が成り立ったそうです。
ちなみに、部首は「月」の方になっていますよ。
「職」は部首である「耳」と、「戠」になっています。
「戠」には粘土や目印、集まるといった意味がありますよ。
読みが少々厄介そうですが・・・?
これは「しょく」の直音表記になります。
拗音で発音されたと思われる音を直音で表記することで、例えば「しゃ」を「さ」と書くことです。そのため、「しょ」は「そ」と発音するように変えてしまいましょう!
表記を変えてみる、この発想も大事なんだね。
この言葉、どう使う?
- なんと有職な家柄なのだろうか。
- 大きな利益を得られるのは、いつも有職人たちだけであった。
- それについて質問があるならば、有職者に聞いてみるといい。
「有職」の類語
学識のある人、何かに優れている人という意味の言葉が似ていますね。
- 学者・・・知識が豊富な人。
- 宿学・・・長年にわたり業績のある学者。
- 学匠・・・学問に優れていること。
同じ読み方の熟語👀
- 有識・・・有職と同じ。
「有職」の熟語・ことわざ・慣用句
- 有職家・・・公家などの儀式、行事に通じている人のこと。
- 有職故実・・・朝廷や公家の行事や官職、礼式などの典故。または、これを研究すること。
- 有職文様・・・平安時代以来、公家階級で用いられた伝統的な文様のこと。
- 有職読み・・・中世、歌人の名を音で読むこと。
他にも読み方があるんだって?
そう、「うしき」「ゆうそこ」「ゆうしょく」などがあるよ。意味が変わっていたりするから注意!
まとめ
「有職」は学識のある人や優れていること、公家に詳しいということですね。
知識を有している人=優れている人をイメージして覚えておきましょう。
「有」は肉を持つことから「有」と覚えましょう。
ちなみに、部首は「月」の方です。
「職」は部首の「耳」と、「戠」です。
「戠」は粘土や目印、集まるといった意味を持っていますよ。
「職」は他の読み方もできますが、意味が変わってきたりするので、ここでは「「ゆうそく」と読む場合はこんな意味があるんだな・・・。😄」といった感じで覚えていただければと思います。
こちらはいかがでしょうか?
日本の生活文化を語る上で欠かせない「年中行事」
しかし、現在定着している行事のほとんどは、実は江戸~明治時代以降に普及した形式のようです。
では近世以前、年中行事の原形となった行事はどのようなものだったのでしょうか・・・。気になりますか?🤔
有職故実研究家による説明と豊富な文献・図版資料、そして老舗料亭「西陣 魚新」による雅やかな有職料理などで、総数130以上の行事や通過儀礼を紹介する充実の事典となっています。
なかなか昔のことを知りたくなる機会はありませんからね、これを機に少しさかのぼってみてはいかがでしょうか?
そういえば、大人になってから歴史の勉強とかはしなくなっちゃったなぁ・・・。