「冠絶」の意味と読み方とは?ヒントは「すぐれる」
冠絶って、なんと読むのかな??
「冠絶」はね、「かんぜつ」と読むんだよ。
冠絶の意味
[名](スル)群を抜いてすぐれていること。「世界に―する偉業」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
冠絶はここに注意
読んだだけでは意味が分かりにくいので、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み方はカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「冠絶」の意味は、他よりも特にすぐれていることなんだね。
そういえば、「絶」にそういう意味があったような・・・?
忘れてしまったかな?思い出すためにも、下で見てみよう!
「冠絶」の「冠」は他に「かんむり・冠る」とも読みます。意味は、
- 頭にかぶるもの。「王冠」など
- りっぱな証。「栄冠」など
- かぶる。「冠水」など
- とてもすぐれている。「冠絶」など
となっています。鶏冠にも使われていますよね。
「絶」は他に「ぜち・せつ・絶える・絶だ・絶る」とも読みます。意味は、
- たちきる。とぎれる。「絶交」など
- 遠くはなれる。「隔絶」など
- こばむ。「拒絶」など
- ひときわ優れている。「絶景」など
- この上ない。「絶妙」など
- 絶句。「七絶」など
となっています。他よりも優れている、として絶景などにも使われていますよね。
「冠」にはとても優れている、「絶」にも似たように、他よりもひときわ優れているという意味があるのが分かりました。
それほど群を抜いて、絶賛されるほど優れているんだな!というイメージで「冠絶」と覚えましょう!
それに、「冠」には立派な証という意味もありますから、とっても優れている人にふさわしい漢字に見えますね・・・!
「冠」は見ることは多くても、書かれたことは少ないかも知れません。
「わかんむり」の中に「元」と「寸」が入っていますが、実はこの「元」が冠をつけた人をあらわしているそうですよ。😄
「元」の右側、すぐにはらわないで伸ばしたところに「寸」をのせるのを忘れずに!
「絶」は「糸」に「色」となっていますね。
ここでは「色」の方が、刀と人がひざを折って座っている象形で、糸を切っていることを意味しているそうです。
そのため、たちきるというような意味ももつ「絶」が成りたちました。
「絶」の意味を間違えずに、覚えておこうね。
この言葉、どう使う?
- 彼は歴史において、世界に冠絶する偉業を成しとげた。
- 彼女には冠絶したものです。
- 医療の才能は冠絶していたが、その反面性格には難ありな人物だ。
「冠絶」の類語
他よりも群を抜いて優れている、という意味の言葉が似ていますね。
- 卓絶・・・比べるものが無いくらい、他よりも優れていること。
- 逸出・・・抜け出る。他よりもとびぬけて優れている。
- 卓越・・・群を抜いて優れていること。
「冠絶」の対義語
「冠絶」は他よりも群を抜いて優れていることなのに対して、こちらは他よりも劣っていることになります。
- 劣等・・・水準よりも劣っていること。
- 遜色・・・他よりも劣っていること。
「冠絶」の熟語・ことわざ・慣用句
- 冠前絶後・・・とびぬけて優れているということ。また、とってもめずらしいこと。今までで最高で、これからもこれ以上のものはないだろうということから。(漢字の順番が違いますが、略すと冠絶とも言います)
思い出したよ、危なかった・・・!
次からは絶対、忘れないようにしたいね。
まとめ
「冠絶」は、他よりも特に優れているということなんですね。
群を抜いて、絶賛されるほど優れているイメージで覚えておきましょう。
「冠」は立派な証という意味もありますので、とても優れている人にはふさわしいですよね。
「冠」は「わかんむり」の中に「元」と「寸」が入っていますが、「元」が冠をつけた人をあらわしているそうです。😄
「元」の右側はすぐにはらわず、伸ばしたところに「寸」をのせましょう。
「絶」は「糸」に「色」となっています。
ここでの「色」は、刀と人がひざを折って座っている象形で、糸を切っていることを意味しているそうです。
そのため、たちきるというような意味も持っているんですね。
漢字の意味さえ見れば、なるほど確かに!となりますが・・・同じような意味だと、やはり卓越などの方が一般的になるのかなと思います。なので、無理に使う必要はありません。
ただ、覚えておけば覚えていない人よりも一歩先をいけますね!😁