「捺印」の意味と読み方とは?ヒントは「おす」
捺印って、なんと読むのかな??
「捺印」はね、「なついん」と読むんだよ。
捺印の意味
[名](スル)印判をおすこと。また、おした印影。押印。「契約書に―する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
捺印はここに注意
「捺」はあまり書く機会がないため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
書くのがカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「捺印」の意味は、印をおすことなんだね。
押印と同じかな?
似ているけど、少し違うんだよ!
「捺印」の「捺」は他に「だつ・捺す」とも読みます。意味は、
- 手でおす。おさえつける。「捺印」など
となっています。手で、おしているんですね。
「印」は他に「しるし・印す」とも読みますよね。意味は、
- いん。はんこ。「印鑑」など
- 版を押して刷る。「印刷」など
- しるす。「印字」など
- インド。「蘭印」
となっています。ハンコなら、ほとんどの方は持っていますよね。
ハンコを手で捺す、そのままのイメージで「捺印」と覚えましょう!
「捺」は部首である「てへん」に、「奈」となっていますね。
「奈」は上の部分が木を、下部分は生贄のための台を意味しているそうですが、ここでは「押」と同じ意味を持つようになっているとのこと。😆
そのため、手で捺すという意味で「捺」が成り立ちました。
「印」はひざまずいている人と下を向いている手の象形で、手でしるしを付けてあげることを意味して「印」が成り立ったそうです。
「捺印」と似たもので「押印」がありますよね?同じようで、少し違いがあります。
「押印」は元々「記名押印」というもので、手書きのサイン以外で氏名を記載することを意味しています。それだと、例えばハンコ・ゴム印などを使って押された名前や代筆された名前が当てはまりますよね。
それに対して「捺印」とは「署名捺印」というもので、本人の物と確認できるもの、例えば本人手書きのサインなどと一緒に印を押すことになります。
ただ、印を押すこと自体も「捺印」と呼ぶこともあるようですよ。😀
・・・「なついん」と呼ぶのは、なかなか慣れないでしょうか?でしたら、「な」と「ついん」で分けてみるのも面白いですね。
「な」は「捺」にも使われている「奈」と読めますし、捺印は基本的に署名と共に印鑑を押すことを指すため、これをセットでツイン、つまり「対」になっているとも取れます。
違いを忘れないようにしよう!
この言葉、どう使う?
- こちらのしるしを付けたところに、ご捺印をお願いいたします。
- お送りしました書類に署名捺印の上、返送をお願いいたします。
- お手数ですが、どちらの書類にもご捺印をお願いいたします。
「捺印」の類語
印を押す、という意味の言葉が似ていますね。
- 押印・・・印をおすこと。
- 押捺・・・判などをおすこと。
- 調印・・・条約などが決まった時に、関係する代表者が署名をすること。
押印と同じ意味だと思ってしまっていたよ・・・。これからは気を付けるね!
似てる言葉って、混じってしまったり同じ意味だと思ってしまうことがあるからね。
まとめ
「捺印」は印を押すということですね。
ハンコを手で捺しましょう!
「捺」の「奈」は、ここでは「押」と同じ意味を持つようになっているため、手で捺すという意味で「捺」が成り立ちました。
「印」はひざまずく人と下を向いている手の象形であり、手でしるしを付けることを意味して「印」が成り立ったと覚えましょう。
上にも書いた通り、似ている押印とは少し使われ方が違っています。
漢字の書き方もそうですが、使い分けにも注意しましょう!