「豹変」の意味と読み方とは?ヒントは「変化」
豹変って、なんと読むのかな??
「豹変」はね、「ひょうへん」と読むんだよ。
豹変の意味
[名](スル)《「易経」の「君子豹変す、小人は面を革 (あらた) む」による語。豹の斑文がくっきりしているように、君子ははっきりと過ちを改めるという意から》人の態度や性行ががらりと変わること。本来はよいほうへ変わるのに用いたが、現在では、よくないほうへ変わる意味でいうことが多い。「相手を見て態度を―させる」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
豹変はここに注意
「豹」が少し難しいため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
本来の使い方が、知られていない可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「豹変」の意味は、態度が急に変わることなんだね。
悪い方に変わるイメージがあったんだけど、本来は違うんだね?
そうみたい、元々は良い方へ変わることに使われていたそうだよ。
「豹変」の「豹」の意味は、
- ヒョウ。ネコ科の哺乳動物のこと。「豹文」など
となっています。あの動物のことですね!
「変」は他に「変わる」とも読みますよね。意味は、
- 別のものになる。かわる。「変遷」など
- 普通ではないこと。「変人」など
- 不思議なこと。「異変」など
- 音楽で、半音低い音。「変記号」
となっています。今回は別のものになる、という意味で使われているようですね。
豹の模様がはっきりと分かるように、きっちりと過ちを改めるということから、態度が急にがらりと変わることを意味する「豹変」となりました。
豹の模様は目立ちそうですが、獲物となる動物たちにとっては深いやぶや木の上ではあの模様は保護色となって目立たないそうです。
そのため、歩いていたら急に出てきた!といったイメージで「急に」と関連付けてみるのも面白そうです。😀
「豹」は、少し覚えにくそうですよね。
これは獣が背中を丸めて襲いかかろうとしている「むじなへん」と、ひしゃくをあらわす「勺」が並んでいます。
このひしゃくで、はっきりとした黒い斑点が飛び散りかけられているケモノ、つまり豹と覚えてみましょう。🐆
「変」は旧字が「變」となっており、両側にある糸を断ち切り、変える・改める、といったことから変化をあらわす「変」が成り立ったと言われています。
断ち切る、ということは・・・。変わるには、何かしら決断が必要ということでしょうか。🧐
確かに、状況を変化させるには何かを断ち切ることも必要ですもんね。
どういった生き物が使われているのか、覚えておこうね。
この言葉、どう使う?
- 少しの間家を空けただけなのに、帰ったら妻が豹変していた。
- 自分に都合のいい話だけ聞いて、悪い話だと態度が豹変してそれ以上まともに話ができないんだよ、あいつは。
- さすがに反省したのか、態度が豹変していた。
「豹変」の類語
急に変わる、はっきりと変わる、という意味の言葉が似ていますね。
- 激変・・・急激に変化すること。
- 急転・・・急に変わること。
- 一変・・・すっかりと変わってしまうこと。
「豹変」の対義語
「豹変」は急に、はっきり変わることなのに対して、こちらは変わらないことになります。
- 不変・・・変わらないこと。
同じ読み方の熟語👀
- 氷片・・・氷のかけら。
「豹変」の熟語・ことわざ・慣用句
- 君子豹変・・・君子が間違いを認めていい方向へ、まるで豹の模様のようにはっきりと変わること。転じて態度が急に変わること。
- 君子は豹変す・・・上と同じような意味。
模様は確かにはっきりとしているし、見えにくい所からだと出てくるのも急だからこの言葉は覚えやすい気がするな!
良く知られている動物だから、大丈夫そうだね。
まとめ
「豹変」は態度が急に変わる、ということなんですね。
豹の模様がはっきり分かるように、きっちりと過ちを改めるということから、態度が急にがらりと変わることを意味すると覚えましょう!
豹の模様は目立ちそうですが、獲物となる動物たちにとっては深いやぶや木の上では、豹の模様は保護色となり目立たないそうですね。そのため、歩いていたら急に出てきたイメージで「急に」を覚えてみても良さそうです!
「豹」は獣が背中を丸め、襲いかかろうとしている「むじなへん」。ひしゃくをあらわす「勺」が並んでいます。
このひしゃくを使い、はっきりとした黒い斑点が飛び散るようにかけられている動物、つまり豹と覚えてみましょう。🐆
「変」は旧字が「變」となっており、両側にある糸を断ち切り、改める。ということから変化をあらわす「変」が成り立ったと言われていますよ。
変わるには、何かしら断ち切る必要もあるのでしょうね。
確かに、状況を変化させるには今まであった何かを断ち切ることも必要です。
元々はいい方向へ変わる時に用いられていたようですが、現在では良くない方向に変わる際に使われることが多いようです。身に覚えがあるかもしれませんね。
念のため、どちらの意味も覚えておきたいです!😆