「嚮往」の意味と読み方とは?ヒントは「向く」
嚮往って、なんと読むのかな??
「嚮往」はね、「きょうおう」と読むんだよ。
嚮往の意味
[名](スル)その方に心が向いてゆくこと。尊び慕うこと。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
嚮往はここに注意
「嚮」が難しいので、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
難しい漢字が使われているため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「嚮往」の意味は、その方に心が向く、その方を慕うことなんだね。
「嚮」って漢字、見たこと無いかも・・・。
そうなんだね。下で一緒に見てみよう!
「嚮往」の「嚮」は他に「嚮かう・嚮く・嚮に・嚮く」とも読みます。意味は、
- ある方向へと向かう。「嚮導」
- さきに。以前に。「嚮日」など
- もてなす。
- ひびく。
となっています。もてなす、といった意味も持っているのですね。🤔
「往」は他に「往く・いにしえ」とも読みます。意味は、
- いく。でかける。「往復」など
- 以前。過去。「既往」など
- さき。将来。「以往」
- おりおり。「往往」
となっています。
どちらも向かうや行く、といった意味を持っているようですね。そして、「嚮」にはもてなす、ひびく。と言った意味もあるのが分かっています。
なので、心にひびいたため、おもてなしをしたい・・・。そのような慕う心が向かっていっているイメージで「嚮往」と覚えてはいかがでしょうか?
「嚮」は「響応」などに漢字が似ていますし、読みも一緒なのでひとまずはこれと同じ読み方だと覚えておきましょう!
ただ、「嚮」の方は漢字が似ているようでよくみると結構違うのですが、わかりますか・・・?👀まずは、どちらかと言えば見たことのある「響」を見てみましょう!
「響」は上の部分が「郷」で、下が「音」になっています。
「嚮」の方はというと、上の部分が似ているようで違いますよね・・・。そう、こちらで使われているものは真ん中の部分が変わっています!
書くのは大変ですが、「郷」の真ん中を少し変えるだけでできますよね。
なので、真ん中の部分の書き方だけは覚えておきましょう!
「嚮」は向かうことに関係しているので、下に「向」がつくのも忘れないようにしておきたいですね。😃
「往」は部首である「ぎょうにんべん」と、「主」になっていますね。
「主」はぬしとも読むように、中心という意味も持っています。
その中心から過去や将来へ向かって出かけていく、として「往」を覚えてみてはいかがでしょうか。🏃♂️
今回は「嚮」を覚えるのが大変そうだね。
「嚮往」の類語・・・?
そちらの方に心が向き、慕う。というような意味の言葉が似ていますね。
- 心酔・・・心から慕うこと。夢中になること。
- 傾倒・・・かたむき倒れる。また、あるものや人に夢中になり、慕うこと。
- 傾斜・・・かたむくこと。また、気持ちなどがとある方向へかたよること。
同じ読み方の熟語👀
- 胸奥・・・心の中。
- 教皇・・・きょうこう、とも。
- 経王・・・経典中、もっとも優れているもの。
- 姜黄・・・ショウガ科の多年草。
- 饗応・・・お酒や食事を出して他人をもてなすこと。
- 響応・・・人の言動に応じること。
惹かれていく、ってことなのかな。
そう覚えるのが楽そうだね!
まとめ
「嚮往」はその方に心が向く、その方を慕うということなんですね。
どちらも向かう意味を持っています。そして、「嚮」にはもてなすと言った意味もあることが分かりました。
心にひびいたので、おもてなしをしたい!
という慕う心が相手に向かっているイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?
「嚮」を書くのは大変ですが、「郷」の真ん中を少し変えるだけでもできます。
「嚮」は向かうことに関係するので、下に「向」がついている点も忘れないようにしたいです。
「往」は部首の「ぎょうにんべん」と、「主」です。
「主」はヌシとも読むように、中心という意味も持ちます。この中心から、過去や未来へ向かい出かけていくイメージで覚えてみてはいかがでしょうか。🏃♂️